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矜持をもって対露関係に当たるべし [2012年04月04日(Wed)]



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『しゃりばり』(大沼芳徳編集長)は
(社)北海道総合研究調査会が発行する月刊誌。
毎号、楽しく読ませていただき、
かつ大いに勉強させていただいています。

その4月号(No.362)に、
かつて「中央公論」の名編集長として
一世風靡というか、さまざまな論客を「育てた」
粕谷一希さんが
「プーチン政権のロシアと胡錦濤の中国」と題して、
通算201回目の巻頭連載コラムを書いておられる。

そのロシアに関わる部分をまず紹介したい。

  ☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜ 

 プーチンが選挙に勝ち、
胡錦濤の中国が国家目標としての経済成長率を
引き下げた。

どちらも国の安定を欲しているという。

そのロシアが北方領土問題の積極的解決を言い出した。
日本もそれに応ずるべきだろう。

 日露関係の間にはいまだに
平和条約の締結すらできていない。

スターリンが“日露戦争の仇討ちだ”
といったことには驚かされたが、
領土問題に完全勝利ということはない。

漁業問題の解決は河野一郎が
ロシアのブルガーニン首相との間で解決した。

ロシアとの交渉は河野一郎程度は
ちょうどよいという論評がでたことがある。

また戦略的思考を重んずる永井陽之助と
外務省が対立したことがある。

永井氏は
中国よりソ連を先にすることを示唆した。

しかし、田中角栄と大平正芳内閣の
自民党政権は中国を先にしてしまった。
歴史的由来を重んじたからであろう。

戦略論と歴史的由来は共に大事だが、
当時の中国には幻想が含まれていた。

日本が日中友好を唱えても、
中国は自分の主義、主張を重んずるからである。

ケ小平の中国は社会主義市場経済という
わけのわからない観念で国を引っ張った。
それ以後、中国も市場経済社会となり、
一見、近代化は進んでいる。
インドも同様だ。

ロシアも中国も安保理常任理事だが、
アメリカのイラン制裁に反対で
承認を拒否した。しかし、
両国もテロリズムは嫌いで、
その場合はアメリカに同調する。
日本も自分の主張を
もっと大胆に主張した方がよい。

密約などで、若泉を憤死させたが、
そんな小手先の外交は外交の名に価しない。
日本は経済成長ではなく、
国の誇りを回復しなくてはならない。

同時に領土よりも関係の方を
優先させなくてはならない。

かつて高坂正堯氏は
「北方領土など爆発したい位だ」と
つぶやいたことがあったが、
領土より日露関係の解決が大事だ。(以下略)

★ .。.:*・゜★.。.:*・゜★.。.:*・

 ここに出てくる永井、若泉、高坂の3先生には
若い頃、私はとても可愛がっていただいた。

 みなさんほんとにご立派な方で、
思い出しても懐かしい。ところがなぜか、
若泉 敬先生のみ呼び捨てで、
高坂先生のみ「氏」が付き、
永井先生はフルネームのままいうのは、
名編集長さん、なぜでしょう? 
不思議というほかない。

また「憤死」というのも美化しすぎではないか。
病に倒れ、ホントに最後の最期に
福井県鯖江の斎藤病院で服毒したのは事実だ。

院内で服毒されては親友・斎藤院長も
さぞ困ったことだろうとは思うが、
毒薬ははるか事前に同院長が渡したという
「信じがたい」噂さえある。

 日ソ専門家会議には3人ともご参加くださり、
ご一緒にモスクワやレニングラードにも
行ったことがある。若泉先生からは
令夫人急逝の報せを近くの石川県松任市で受け
私はまだ温かいうちにご自宅に駆け、
お悔やみを申し上げ、当座のお手伝いをした。

 それはそうと、
ここではっきり言っておきたいのは、
3人とも「北方領土なんてどうでもいい」
などとは決して言っていないということだ。

 会議の記録もきちんと採ってある。どうやって
このややこしい問題を解決すべきか、
わが師・末次一郎を中心に何十回も議論した。

「日本も自分の主張を
もっと大胆に主張した方がよい」、
「日本は経済成長ではなく、
国の誇りを回復しなくてはならない」は
大賛成。

しかし、同時に領土問題をないがしろにして、
経済関係だけを優先させなくてはならない。

まして、先方が大きな声を出したから
何か妥協案でも出さなくてはという話ではない。

そんなにおっしゃるなら、プーチンさん、
Show your card, First.でいいのだ。

解決には「天の時」が必要だ。その第一は
両国の政治情勢が安定していることだ。

また、日米関係がしっかりし、
米露関係が安定していることも重要である。

対露交渉で「あせり」は禁物なのである。
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