松田トシ先生の若きころ [2011年12月12日(Mon)]
私は松田とシ先生に8年ほど声楽を習いました。 レッスンの前には政局談義がお好きで、 昔は、わが郷里と大学の大先輩・石田博英氏 (といっても若い読者はごぞんじないかも。) 労働大臣を何度かやり、 石橋内閣では官房長官でした。 その石田先輩の招きで、選挙の応援演説にも 行かれたことがあるそうな。 麻生内閣のころ、 「太郎も(小沢)一郎もだめね」と 嘆いておられたこともありました。 通夜と葬儀では、先生の歌の入った CDやテープが参列者に配られましたが、 それとともにこのブロマイドも 「ご会葬御礼」の封筒に入っておりました。 1949年、満34歳にして NHKはこの人を「おばさん」にしたのですから、 今ならセクハラものではないでしょうか。 ご一緒した安西愛子さんは もう1つ若いはずですから、 二人できっとご立腹だったのでしょうね。 「先生は96歳の最期までおきれいでした」とは ある姉弟子の言。 私は最晩年の最期の弟子ですが、 ご指導くださる時のお声の ハリと美しさにいつもうっとりと聞き惚れていました。 合掌 |