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柿本人麿と西條八十の詩情 [2011年11月24日(Thu)]








〈天の海に雲の波立ち月の舟
星の林に漕ぎ隠る見ゆ〉

万葉集にある柿本人麿のこの歌は
スケール大きさ、世界に通じるロマンチシズム・・・
何をとっても感動的な歌です。

 昨日、たまたま
「ももたらう」(吉野真紀子主宰)という
女声二人と男性一人のアカペラ三重唱を
CDで聴きました。

 その中の一曲、「カナリア」でふと思いました。
西條八十作詞、成田為三作曲の、あの
「歌を忘れたカナリアは・・・」で始まる
童謡です。

 最初は4拍子で、歌を忘れたこの小鳥を
どうしようという歌詞ですが、
途中から、三拍子に変わって、
「歌を忘れたカナリアは
象牙の舟に銀の櫂 
月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す」
となりますよね。

 冒頭の人麿の詩情とこの西條八十の思いとに
何か大きな共通点があるのではないかと、
およそ詩心の乏しい私が、
勝手に納得しました。

 みなさんいかがですか?

 われらが先人にはすばらしい詩心が
あったということですよね。
 
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