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吉野真紀子さんらの志・唱歌童謡の継承 [2011年10月27日(Thu)]













   

このCDでも楽しめます。「ももたらう」のCD..問合せは及田音楽事務所。
電話:03-3981-6052




 このア・カペラ三重唱の
コンサートはお勧めです。

 10月29日、
つまり明後日の土曜日、
午後の2時から旧奏楽堂で
「洋楽事始」と題して吉野真紀子さんと
お仲間の5人が歌うのです。

 大学生の息子さんのことは
多少知っているんですが、
そのお母さんであるアルト歌手で編曲者の
吉野さんとは
お目にかかったことがありませんので、
直接、存じ上げません。

 つまり、CDでは
感動して聴いているんですが、
ナマでは拝聴したことがありません。

 吉野さんのグループは
「混声ア・カペラ三重唱ももたらう」と
「女声三重唱アンサンブルMONO」です。

吉野さんは両方で
アルトのパートを歌われます。

4人の(たぶん)美女に囲まれて歌う
唯一の男性・望月寛之さん(テナー)を
うらやましく思う間もなく、
私は大いに期待していたのですが、
あいにく、避けられない用事が出来、
地方に行かねばならないのです。

でも、みなさまにはお勧めします。

すばらしさの第一はもちろん
みなさん(いずれも年齢不詳)の歌唱力であり、
編曲、構成ですが、私はこの方たちの
志に賛同するのです。

唱歌・童謡は日本の貴重な文化であり、
継承さるべきものだという点です。

このため、みなさんで靖国神社に
「歌の奉納」をおこなったり、
東京国立博物館、横浜人形の家はじめ、
各地で100曲以上のレパートリーをもって
演奏しているプロ集団です。

目標の1つに、日本武道館で1万人で歌う
「夕焼け小焼けコンサート」があります。

そのために、NPO法人
日本の唱歌・童謡を歌い継ぐ桃の会を
組織(momonokai@gmail.com)したそうです。

残念無念の私ですが、この1万人の会なら
参加できるかも(ダメかな?)・・・

私は今、「九十九里浜」に挑戦中です。

昨日は、横浜での
樫本大進さんと
ベルリン・バッハ・ゾリスデンを
聴きましたが、
その往復の電車の中でも楽譜を眺めて
勉強していました。

自他共に認める高齢者が
こういうことをしていたら、
乗り合わせた乗客はヘンな爺さんかと
思うのかも?

ま、めげない、めげない。
枯れ落ち葉マークであっても、
吉野さんらの志に共感しているんですから。
秋、駒沢公園、花 [2011年10月27日(Thu)]










































 今朝は所用があって私には珍しく
6時前に家を出ました。

 駒沢公園を散歩しながら、
30分近く歩いてみました。

 東京にも美しい秋があります。
尖閣、日中対話、天児教授 [2011年10月27日(Thu)]





        尖閣諸島






天児 慧 早稲田大学大学院教授は
わが国の代表的な中国研究家として
私が日ごろ、私が大いに尊敬している方です。

 その天児先生に、こともあろうに、
この浅学菲才の私が論駁してしまいました。

 昨日、日本国際フォーラムの
「日中有識者対話」の席上でのことです。

中国側が7人、
日本側はざっと30人ほどで、
天児先生は日本側を代表してただ一人、
基調報告をされました。

 すばらしい分析でした。ただ、その中で
「尖閣諸島を共同主権とし、
管理は日本が行う」という「私案」を
提示されました。

 居並ぶ日本側の、元外交官や学者等、
「有識者」(いやな言葉ですね)が
嫌な顔をされ、隣席同志で、
「これはひどい」
「なぜ事前にチェックしないんだ」
などとささやきあっています。

 一党独裁国の代表団を相手に、
日本側が意見の対立をすることのマイナスは
1973年以来の「日ソ専門家会議」で
何度か味わっていますが、
ここで黙っていては、これは日本全体を
代表する考え方だという
とんでもない誤解を与えかねません。

 天児先生とは先年、
結婚披露宴でご一緒し、
そのときの新婦とは先週、
上海にご一緒しているし・・・
などと公私混同で一瞬逡巡していたところ、
湯下元駐比大使などが、
「尖閣諸島はECAFEが
周辺に石油資源があると報告書を出して、
台湾が領有権を主張し始めて、
中国はようやく自国領だと
言い出したに過ぎない」
と正論を紳士的に提示されました。

そこで、私は急遽、発言を求め、
@ 天児先生の私案は本席に賛同する人が
おらず、日本の有力な考えだと
誤解しないでもらいたい、

A 島の領有について外国からクレームを
つけられれば、たとえ
わが国固有の領土であっても、
その場所を「共同主権」とするならば、
韓国が対馬の領有をさらに
言い募り、中国が琉球列島でも要求してきたら、
これも紛争地だから「共同主権」だとして
「解決」しようとするのか、
と天児先生を厳しく糾弾しました。

案の定、中国側の崔国際関係研究所長は
「I appreciated Prof. Amako’s proposal…」
と、最後の締めくくりの発言で
しっかり受け止められたようです。

こうした場合、配られた「レジュメ」は、
しばしば一人歩きしますので、
こういう提案は、十分、関係者で練り上げ、
検討・吟味してからにしていただかないと、
ことは主権に関する重要な国益に関わります。

出席者は、私の発言に拍手してくれましたが、
今後が心配です。

終了後、天児先生とは互いに歩み寄って、
しっかり握手し、
禍根を残さないようにしましたが、
頼みますよ、天児先生。
藤家虹二さん逝く [2011年10月27日(Thu)]




藤家虹二氏

ジャズクラリネット奏者・藤家虹二氏が
24日、脳幹ヘルニアのため逝去されました。
78歳だったそうです。

藤家さんは1958年に
「藤家虹二クインテット」を結成、
たちまちにして、全国風靡。

当時、秋田の田舎でクラリネットを
吹いていた私とっては、
北村英治氏と共に
スイングジャズ界をリードする
クラリネット奏者として、
あるいは日本のベニーグッドマンとして、
憧れた人でした。

上京してスグ、兄と新宿に
聞きに行ったのを、よく覚えています。

小欄でも11月に、わが仲間が
彼とそのバンド(藤家虹二クインテット)を、
静岡に招いて、
もう恒例となったコンサートを
企画していることを紹介しました

健康が優れない藤家さんも、
企画する側も文字通り命がけの
コンサートの準備だったようですが、
最後の演奏会はかないませんでした。

ご冥福を祈りつつ、
今夜はせめて、代表作であるアルバム
「スインギン・ハウス」でも聴いて、
出てこない月でも仰ぎながら
水割りでも飲むことにします。
善意の救援物資がムダになる? [2011年10月27日(Thu)]









 一昨日の朝日新聞に
「未使用の棺2000個、岩手県が焼却へ 
期限切れ食品なども廃棄 東日本大震災」
との見出しで、
こんな記事が出ていました。

    ☆☆☆  ★★★  ☆☆☆

 東日本大震災で
国から岩手県に提供された棺(ひつぎ)
約3千個のうち、
使われなかった約2千個が
焼却処分されることになった。

県内の死者は24日現在、4664人。

棺を独自にそろえられた
市町村が多かったため、
使われなかったという。

 県が24日に発表した。

震災直後に緊急に用意された棺は、
簡易な作りのため払い下げが
できなかった。

早ければ11月初旬にも、
県内の焼却場で処分を始める。

同時に、賞味期限が切れた
レトルト食品や即席めん、
カビが生えた衣類や毛布、タオルなども
廃棄する。

使えるものは備蓄しており、
これからも随時、被災者に提供していく。


★ .。.:*・゜★.。.:*・゜★.。

まずはこの文章、
「棺を独自にそろえられた市町村」
という表現が少々気になります。

「そろえることが出来た」「そろえた」
であって、「そろえられた」では
まるで敬語のように響いてしまいます。

それはさておき、この棺、非常時とはいえ、
国と自治体の間の
連携の悪さではないでしょうか。

阪神淡路大震災のとき、
私が理事長をしている
社会福祉法人さぽうと21に、
地元から骨壷3,000個を至急手配してくれ
という要請が来ました。

早速、都下の専門業者に発注して、
トラックが
小田原あたりまで行ったところで、
引き返してもらいました。

もとより、そして現在も
浅学菲才の私は
関東と関西で骨壷が違うことを
このとき初めて知りました。

関西の骨壷は東京で
分骨を入れる程度の大きさで
入りきれないものは
「燃えないゴミ」として
廃棄するのだそうです。

したがって、これは業者に詫びて
すみましたが、今回も、
この記事の後半にあるように、
被災地で必要な物資と、
全国から寄せられる救援物資との間には
しばしば大きな乖離があります。

奥尻島の津波の時には、
難民を助ける会が
それ以前にソマリアに送った
特殊加工した粉末の米を届け、
大いに喜ばれました。

青森県八戸市にいた黒柳徹子さんが
ファックスをくださり、
「いつか外務省で一緒に記者会見した
アレ、被災された方で、入れ歯も流されて
困っているという人たちにとっても
いいんじゃない?」と提案してきました。

それをリュックサックや手提げで
菅沼智之くん(現在、
上海で公認会計士として活躍中)らが
船に乗って届けに行ったのです。

しかし、その奥尻島でも数ヶ月後、
たしか数千という単位の段ボール箱に入った
中古や新品の衣料を
現地の受け入れ先では焼却したという
報道がありました。

せっかくの善意ですが、
活かされないケースは沢山あります。

今回の東日本大震災では、
ランドセルがその例でしょう。

入学式直前の子供たちが
ランドセルを流されたので
気の毒という話が
テレビで放映されるや、
全国から万を超える数が寄せられました。

ほとんどに心温まる励ましのお手紙や
金品が入っているようです。

しかし、現実には、今、宮城県だけでも
約6,000個が手付かずのまま、
ある校舎の一角に積み上げられています。

来年の新入生の分も、必要に応じて
配布したそうです。

せっかくの善意を生かせず、
さりとて焼却?するのも
手間と費用がかかるし、
寄せられた善意を考えると
憚られる・・・
現地では深刻な問題です。

あなたならどうされますか?

ちなみに、阪神淡路大震災の際には、
社会福祉法人さぽうと21では
まず希望者を調査し、
そのリストに従って
ボランティアが各家庭を訪問し、
新品のランドセルを配って
周りました。

善意の「需要と供給」のアンバランス、
ランドセルのことは
そろそろ、解決しなくてはいけない
時期かとももいますが如何?
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