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墓前のほうずきに思う [2011年08月21日(Sun)]





















2年前の6月1日の朝、
親友・高野國夫が三重県鈴鹿市の自分の造園で
作業にかかりはじめたところで
突然倒れ、急逝した。

 何の前触れもなかった。

 ただ、3週間前に我が家を突然、訪ねて来、
1週間前には、品川まで来ているので
10分でも遭わないかと誘い出した。

 だから、今でも亡くなったことの現実味は薄い。

 17日、桑名市でお墓参りをした。

 菩提寺の墓苑ではどのお墓にも、
ほうずきが活けられていた。

 この地方ではあたりまえのことと、
奥様の嘉津子さんや長男の泰弘高野興業社長。

 ところ変われば…と感心しながらも、
猛暑のさなか、何となく故人をしのぶには
ただ悲しむだけではなくて、
かえっていいように思えた。

 黒いポロシャツの私のほうが
「おまえ、そんなに形式主義者の
なりそこないだったのか」と
高野にからかわれそうだった。

 さきほど、同じく高野を知る
石田良介画伯からもほうずきの絵が
おくられてきた。

 なにか今、いつかのように3人で談笑しているような
気分になっている。 
日露青少年交流、みんな元気に [2011年08月21日(Sun)]


  









 ウラジオストク郊外の青少年保養施設
「オケアン」に18日、
東日本大震災の被災地の中学生など39人
(引率者・通訳など6人を含む)が到着、
25日までの予定で
ロシア人の子供たちと
交流活動を続けている。

約1,000人の中に、外国人は
このメンバーのみ。

 3月20日に
スベトラーナ・メドヴェージェワ大統領夫人が
モスクワの日本大使館に弔問に訪れた時に
提案され、5月にドーヴェル(フランス)での
日露首脳会談で
共同声明に織り込まれたものだけに、
日露両外務省も全面的に応援してくれている。

 主催は、外務省の事実上の付属機関
日露青年交流センターと
私が主宰するユーラシア21研究所。

 参加している生徒は、
岩手県野田村立野田中学校の吹奏楽部員15名、
同釜石市立釜石東中学校吹奏楽部員など15人、
宮城県石巻市立渡波中学校吹奏楽部員2名、
それに岩手県立大船渡高校卓球部員1名。

中には、自宅の全半壊、保護者の失業などで
苦難の生活を強いられ、旅券申請の
支援をしてあげた生徒も半数を超える。

出発前に上野に集合し、パンダを見たのも
もしかしたら
いい思い出になるのかもしれない。

吹奏楽部員は、社会福祉法人さぽうと21
(不肖・吹浦忠正が理事長)が提供した
新品の楽器を携えての海外演奏だ。

トランペット奏者・小林好夫氏も同行し、
編曲や指揮にあたってくれている。

団長は、
柴田良彦ユーラシア21研究所事務局長。
モスクワ留学の経験もある。

吹浦「東京はここ2,3日凌ぎ易い気候だが…」

柴田「こっちは暑いです。でも、
日陰は涼しいです。
それでも、外に出るときは
水と帽子は必携です」

吹浦「みんな元気か? 
よく眠れているか?
食事は口に合うかな?」

柴田「子供達は毎晩7〜9時間眠れてます。
足を虫に刺されただけで医務員のところに
連れていってくれるくらい
ロシア人スタッフは親切です。幸い、
体調の問題はまったくありません」

吹浦「それは何よりだな。
引き続き気を配るように。食事は?」

柴田「必ずしもすべてがおいしいとは
言えませんが、
大丈夫、とみな笑って答えます。それに、
果物やヨーグルトがあるし、問題ありません。
男の子は結構いけるなんて笑ってます。
女の子は、独特の風味の肉と
甘いお茶が苦手なようですが、
やっぱり笑って大丈夫ですよと
言ってくれます。
昨晩はリーダーのお兄さんお姉さんが
自腹でアイスをおごってくれました」

吹浦「ロシア人の青年たちか?」

柴田「はい。とても気を配って
くれています。リーダーのお兄さんお姉さんは
日本語がしゃべれる4人を含めて
7人が常に側にいます」

吹浦「日本の総領事館には
世話になっているか?」

吹浦「長谷川参事官が空港の出迎えや
市内観光に付き添ってくれました。
あまりに親切で、
私たちが自前の薬を準備しているというのに、
虫刺されの薬を取りに、途中、
わざわざ自宅へ戻ってくださったくらいです。
『なんでも言ってくれ』と
言ってくださってます」

吹浦「交流プログラムは順調かい?」

柴田「毎日予定どおりとはいきませんが、
現場対応で乗り切れてます。今日の
折り紙・習字は大成功で、
みな笑顔でロシア人と
仲良くやってました。
そこで、早速、習字道具の不足分の
手配を長谷川さんにお願いしました」

吹浦「それは難題かも(笑)。音楽交流は?」

柴田「3つの学校の合同演奏ですので、何かと
緊張しているようですが、
毎日、仲良く演奏の練習をしています。

次の日の予定は前の晩に詰めるのですが、
先生方の要望どおり、練習時間は
きっちり確保するよう努めています」

吹浦「一昨日(19日)のニュース21で
かなり丁寧に放映されたようだ。私はちょうど
被災地からの新幹線の中だったので、
見ていない。石巻で震度5弱だったが、
東北新幹線のダイヤはひどく乱れた。
帰国後でいいから、その番組を
NHKから入手してくれ」

柴田「番組の録画はNHKの
北村ウラジオストク特派員さんから入手します」

吹浦「金正日とメドヴェージェフ、両首脳の
会談がオケアンのすぐ近くで行われているから
北村さんも大変だろう。もしかして、
メドヴェージェフ大統領が突然、
そこを訪問するかもしれないぞ」

柴田「いまのところ、そういう気配は
全くありません。ほんと、みな楽しんでます!」

吹浦「想定外でいいが、
心準備だけはしておくように」。

一行は、25日に成田空港に戻り、
上野で一泊、思い出をたくさん抱いて
帰郷する予定。

私も出迎えに行こう。

  ✾  ✾  ✾  ✾  ✾

 その後の情報によれば、
金総書記の特別列車は、
ハバロフスクを経て、
東シベリアのブリヤート共和国の首都
ウランウデに向かっている模様。

 ウランウデはバイカル湖の南、モンゴルの
首都ウランバートルから北に約300キロに
位置する。

 メドヴェージェフ大統領との
首脳会談もウランウデで行われるかと
予想されている。
  
 


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アルコールランプで粉ミルクをといた [2011年08月21日(Sun)]





  震災直後の大曲小学校体育館。自衛隊員が清掃作業にあたっている。







 同じく、宮城県東松島市大曲小学校での話。

 津波の危機を感じ取った校長たちは、
全校生を3階に上らせ避難させた。

 そこに近所の人たちが避難してきた。

 平常の倍以上、約800人が一夜を過ごした。

 寒さの厳しい夜だった。

 中に、乳呑児を抱えた母親が7人いた。

 内、一人だけが大きめの粉ミルクの缶を
持参していた。

 しかし、断水、ガスも電気もなく
お湯を沸かせない。

 幸い、教職員が持ち合わせた
飲料水のペットボトルが3本あった。

 これを渡したが、温めることができない。

 そこで、ある教員が思い立ったのが、
理科室の薬品保存庫にあるアルコールランプ。

 教頭がガラスケースを割って、
なかから取り出し、なんとか
ミルクを作ることができた。

 この小学校、今では、電気は
直接、電信柱から引いて
一部で使用できるようになったが、
水道はまだ。

 民主党さん、
「菅おろし」と「政権争い」に
明け暮れている場合でしょうか。

 比較にはならないが、
私は明日から平常勤務、
政治は今月いっぱい、
お休みつづきということかなぁ。
マニュアル、勇断、告訴 [2011年08月21日(Sun)]



   大曲小学校。地目oから1.7mのところまで津波が来た。
   自動車もガレキも押し寄せてきた。自衛隊の献身的努力で
   車もヘドロもかたつけられ、校舎の1階は依然、使用不可だが、
   8月4日撮影したときにはグラうンドで少年野球の練習が
   行われていた。






 宮城県東松島市立大曲小学校でのこと。

 3月11日の震災直後、
教委からあらかじめ示達されていた
緊急時のマニュアル通り、
全校生を運動場に集めた。点呼。

 その後、津波までの数十分、電気は切れ、
外部の住民向けスピーカーの音声は
放送していたのかどうかさえ、
わからなかったが、
津波が来るかもしれないというので、
学校長と教頭で判断し、
全員を校舎の3階へと登らせた。

 その間に、9人の保護者がやってきて、
わが子を引き取って下校した。

 内、7人が死亡、2人は依然、
行方不明という。

 噂によると、その家族が
下校させた学校の判断をめぐって
法的措置を講じようとしているとか。

 児童のご冥福を祈るが、
告訴でいいものなのか、
疑問が残る。
土蔵は日本の文化遺産A [2011年08月21日(Sun)]









































土蔵は日本の文化遺産@ [2011年08月21日(Sun)]













































 先日、山梨県北杜市大泉町の
小荒間、宮川地区を散策していたところ、
各家々に小作りながらなかなか感じのいい
土蔵が配されているのを
数多く見ることができた。

周囲ではさまざまな色の花が咲き競っている中で、
黒と白だけという
両対極のコントラストも鮮やかだし、
いかにも豊かな印象であり、
どんなお宝が入っているのか
想像を掻き立てられる。

家紋のついたもの、
塗りつぶしたもの、これから書き入れるのかなと
思わせるものなどいろいろある。

土蔵ってやはり、日本の大切にしたい文化である。


 
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