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コンゴからも東洋英和元院生が [2011年05月29日(Sun)]
      


         






本来なら、東洋英和大学院同窓生の会に
当然、きてくれたであろう、朝倉恵里子さんは、
国際協力機構(JICA)の任務で、
長期間、コンゴ民主共和国に
駐在しています。

一時は、
難民を助ける会で30周年記念行事などを
中心的にしてくれていたこともあります。

ブログを読んで、こんなメールをくれました。

ありがとうございます。

元気に活躍しておられることを、みんなとともに
喜びたいと思います。

 英語の達人で、
いっしょに翻訳出版したりしましたが、
今は日々、
フランス語で活躍していることでしょうね。

 安全、健康に気を付けて、
さらなるご活躍をと祈念します。

★      ☆      ★

もう、本当に長いことご無沙汰してしまい、
大変申し訳ありません。

東日本大震災当日、私は
担当する警察研修プログラム
終了セレモニーのため、
コンゴ民主共和国東部にあるオリエンタル州
キサンガニ市のホテルで
朝食をとっていました。

ちょうど地震の2時間後あたりから
テレビ(France24という
フランス語版CNNのような局)で
津波の様子が流れ始め、
大慌てでまず長野の実家に電話をし、
その後すぐ、
先生の携帯にもご連絡したのですが
繋がりません。

数時間後
(日本の夜9時ぐらいだったでしょうか)、
ようやく先生の携帯から
呼び出し音が聞こえたのですが、
きっとお忙しかったようで、
先生はお出にならず、
大変心配しておりました。

しかし、翌日からは先生のブログで
難民を助ける会を中心とする
迅速な援助活動が
報告されはじめ、
その様子から先生と皆様の
ご無事を知り、
現在まで続く多くの
素晴らしい援助活動に圧倒され、
ついついご連絡しそびれておりました。

今朝は、いつも拝見しているブログで、
東洋英和のなつかしいメンバーに
先生が囲まれている写真を発見し、
古希のお祝いがあったことを知り、
急いでご連絡させていただきました。

ますます精力的に
多方面の活動を続けていらっしゃる
先生が古希とは信じがたいですが、
キンシャサからも心より
お祝いを申し上げさせていただきます。

私は地震直後の15日に休暇帰国しましたが、
その際はたった4泊のみの滞在でした。

今回5月12日から23日まで、
コンゴ人の友人二人とともに
再度帰国しましたが、
なかなかの珍道中で、
あっという間に11泊が過ぎてしまいました。

その間にも、先生の日々は
チャリティコンサートなど
相変わらず多くの活動を
仕切られている毎日でしたね。

さて、
私は今年11月初旬に任期終了となるため、
JICAコンゴ民主共和国駐在員事務所での
治安セクター改革担当企画調査員の
ポジションを離れることになります。

今後については、せっかく専門知識、
人脈等を築いてきたコンゴ民主共和国での
治安改革、平和構築関連活動を続けたく
希望していますが、とりあえず
一旦は帰国し、
その後の可能性を探ることになると
思います。

では、先生もどうぞご自愛ください。
日本赤十字社(日赤)の大改革を望む [2011年05月29日(Sun)]




































  近衞忠W玄日赤社長とは、1973年にバングラデシュで同室で寝泊まりしながら
  救援活動をし、1980年6月には、当時の朝日新聞が1面トップでこの写真を
  掲げたように、二人で、ポルポト政権崩壊直後のカンボジアを訪問した。
>







 今、販売中の週刊新潮(6月2日号、340円)で、
私は日本赤十字社(近衞忠W社長)を厳しく批判している。

 これは何も突然のことではない。数十年前からのことだ。

 私の「本籍」はいわば
日本赤十字社(日赤)のようなもの。
秋田県立秋田高校青少年赤十字以来、
日赤献血学生連盟を創設し、会長となり、
日赤語学奉仕団に協力し、
その後は、国際赤十字東パキスタン(バングラデシュ)、
次いでインドシナ駐在代表などを歴任し、
日赤中央女子短大、日赤看護大学などで教鞭もとった。

恩師として最大の尊敬をするのは
橋本祐子(さちこ)元日赤青少年課長。

近衞忠W社長とは20代から入魂の関係。
去年は、国際赤十字赤新月社連盟会長就任祝賀会を
ほとんど一人で主催し、数百人にお集まりいただき、
その司会もした。

 だから、日赤批判は必ずしも外からの無責任な
ものではなく信念ないしは執念かもしれない。
確信犯なのだから、日赤にとっては
「困ったもの」に違いない。

「親に歯向かう少年」「天に唾はくバカ」・・・
なんとでも言わば言え。私にしてみれば
日赤の改革に向けての「愛の鞭」に他ならないのだ。

日赤関係者の反省のみならず、
これを妄信してきた日本社会への警鐘のつもりである。

世界に広がっている赤十字であるが、
90を数える病院経営、大学多数を含む看護教育、
血液事業を3本柱にするという、
こんな赤十字社はほかにはないユニークさである。

それはそれでいい。しかし、救護・活動救援には
阪神大震災では国会でさえ問題になったにかかわらず、
依然、こんなに非力で怠慢で、
ほとんどただ「銀行業務」をしている、
そんな赤十字社であってほしくないのだ。

それは、すぐ被災者を救済してほしいという寄付者の願いを
裏切っていることだと申し上げているのである。

それ以上の中身はワイン片手に
ここで書くのをやめよう。どうぞ、
週刊新潮をご覧ください。

 去る12日の朝日放送テレビでも長尺の番組で
批判し、今回もこれである。

 断っておくが週刊新潮に売り込んだわけではない。

 ノンフィクション作家として著名な
工藤美代子さんが小欄を読んでのことだ。

 その紹介で二人の敏腕記者が
やってきて取材したものだ。

 工藤さんはさらに某誌で糾弾するそうだ。
そのために今週はゆっくり時間をとって
お目にかかる。

 日赤よ目覚めよ、日本国民は
大改革を期待しているのだ。
被災地大船渡からの太鼓 [2011年05月29日(Sun)]



    岩手県立大船渡東高校太鼓部の演奏






 日本財団の助成を得て毎年開催されている
日本太鼓連盟(松本英昭会長)
)のコンサートが
今年は「東日本大震災復興支援」と銘打って
5月27日、東京・青山の草月会館で開催された。

 塩見和子理事長の日英両語での恒例のあいさつの後、
堀川宥玄師(長野県満願寺)による
般若心経と太鼓の演奏で、
荘厳な雰囲気で始まったこのコンサ−トには、
千葉、宮城、岩手、青森、富山、石川、東京の
各都県からそれぞれ、伝統を生かし、工夫をこらした
和太鼓を中心とする合奏が披露された。

 圧巻は、岩手県立大船渡東高校太鼓部の演奏。

 震災で学友5人を喪い、今も避難所暮らしの部員もいれば、
自宅が全半壊したり、電気水道、家族の失業に苦しんでいる
部員もいるそうだ。

「しばらくは太鼓に触れることもできなかった」といいつつも、
「あの平和だったころの故郷を取り戻すため、復興に向け、
一歩ずつ歩み始めました。郷土文化の継承発展のため、
また、地域にエールを送るため、
心新たに太鼓を打ち始めています」。

 満員の聴衆がとくだんに大きな拍手で登場を迎え、
惜しみない拍手を続けた。

 エールを送ってもらったのは、
われら東京で暮らす者だったように響いた。

    ☆               ☆
追記:
 ところで、この写真をみていただきたい。

 太鼓連盟の旗と国旗「日の丸」の位置が逆ですぞ。

 そこだけが残念でしたが、いい演奏会でした。 
日本医療史の宝庫・彰古館  [2011年05月29日(Sun)]








 先日ある方の特別のお勧めとご紹介で
自衛隊三宿駐屯地内にある彰古館を
超博学で超親切な木村学芸員つきっきりの
2時間40分に及ぶご案内で、
見学させていただきました。

 幕末以来の旧軍の衛生部隊に関する記録、
いわゆる軍陣医学の軌跡をまとめるため、
史料や資料を集め、整理して展示し、
文献研究をしているところです。

 その詳しいことは別に書きますが、
そこでいただいたのがこのお茶。
「自衛隊限定緑茶・整列休め」。

 各地の駐屯地や基地、艦船をも
ずいぶん訪問した私ですが、
これは初めて見ました。

 宮崎県農協果汁株式会社製造と
ありますから、2月に見た新燃岳の周辺の
生まれなのかなといろいろ思い出しながら
乾いた喉を潤しました。

 濃くて苦くなく、なんとも結構、
これを飲むだけならいつでも自衛隊員に
志願したくなるほどの(?)うまさでした。

 お茶の話もさることながら、
我が国の医療史博物館としては最高水準の、
そしてまた敗戦で散逸する中で、命がけで
これらの史料や資料を守り抜いた人々のことを思うと、
この大切な彰古館、一部の研究者のほか、
見学する人があまりに少なく、
残念でなりませんでした。

 私のよく知っている人では
日赤の近衞忠W社長と同社の総務部長くらい。

 ああ、「もったいない」の一語に尽きます。

 下手をしたら、どこかの政治家が
「費用対効率」「旧軍に関わるものは何でも×」
とかいって、取り壊しさえしかねません。

 自衛隊としてもこの超々貴重な品々をしっかりと
継承し、解析すべく、学芸員の育成、長期採用など
大いに工夫して、まず、
自らここを大切にしていただきたいものです。

 お問い合わせは、陸上自衛隊衛生学校広報室まで。
電話:03−3411−0151。

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