日本がクック諸島を国家承認 [2011年05月08日(Sun)]
クック諸島の国旗 クック諸島はニュージーランドの北東 約3,000キロメートル、 フィジーと仏領タヒチの 中間に位置する島嶼国。 面積は15の島を全部合わせても 237平方キロメートル、鹿児島県徳之島と ほぼ同じ、北方領土の色丹島の半分程度であるが、 広大なEEZ(排他的経済水域)を保持している。 人口は22,600人(2009年、 クック諸島統計局発表)。 首都はラロトンガ島のアバルア。 このクック諸島を日本は、 2011年3月25日、国家として承認し、 在ニュージーランド大使館がこの国を 兼轄している。 これによって日本は 192の国連加盟国以外に バチカン、コソヴォ、クック諸島の 3カ国を承認し、 国連加盟国中、 北朝鮮を承認していないことになる。 クック諸島は、今秋の国連総会で 正式な加盟国となる可能性が高い。 国旗は1979年に制定されもので、 元英国の植民地であったことを デザインが明確に示している。 すなわち、カントン(左上部)に ユニオン・ジャック(フラッグ)を置く ブルー・エンサインといわれる旗に 15個の星の輪を配したもの。 星はクック諸島を構成する15の島、 青地は太平洋を表す。 国旗自体がブルーエンサインに 南十字星というNZ国旗に似ている。 クック諸島はユネスコはじめ いくつかの国際機関では 正式な加盟国となっているが、 国防、財政面や貿易、経済協力等で ニュージーランドへの依存度が高い。 1773年頃、英国の探検家クックによって 探検されたことからこの名がある。 早くも、1973年のNZとの首相間 交換公文により、 NZとの「自由連合」が終了したことが 確認され、 2001年の「共同宣言」で、 クック諸島が主権を持った独立国として 諸外国との外交関係を樹立することが 表明された。 その後も、いくたびかの政局の変動を 繰り返したが、2010年11月に実施された 総選挙で、それまで野党だった クック諸島党が勝利し、プナ党首が首相に就任した。 以上、クック諸島の状況と国旗について 概述した。 |