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長島昭久議員は立派だが [2010年11月18日(Thu)]


















  民主党所属の長島昭久衆議院議員は
かつて私が東京財団の
研究推進担当常務理事だったとき、
研究員として頑張ってくれた人。

 政界転出も大いに励ましたつもりだ。

 それだけに
失礼を省みず、小欄では少し厳しくお伝えしたい。

 きょうはその長島議員の主宰する勉強会。

 本会議のため40分ほどでご自身が退出したし、
予定していた馬渕国交相も出席できなかった。

 馬渕さんが来たら、責任を取って辞任せよ
とやじってやろうかとさえ思っていたが、
出会わなくてよかったのかも。

 それはそうと、長島議員が中心になり、
この「菅政権への建白書」を
9月27日に40数名の議員が
官邸に持ち込んだ。

 菅さんは「国務多忙のため」といって
面会せず、今回、「SENGOKU38」
(「仙谷さんパァー」と読むらしい)と名乗られた
仙谷官房長官に渡したものだ。

 当時もメディアで報道されていたが、
きょう、会場で配られて私は大きな違和感を抱いた。

 簡単に言おう。

 「はじめに」の部分。
「すべての攻めを現政権にのみ帰すこともできない」
とは、謙虚じゃない。

 ならばこの事件が起こるまで、諸君は
どんな対応をしたのか。もう、民主党政権は
1年になるのだから、
いいかげん、自民党のせいにしていてはいけない。

 第二は、「ロシアとは、早期に平和条約を締結し、
シベリア・サハリン開発や中央アジアへの
共同支援などを通じて戦略的提携をいそぐべき。」は、
言葉が足りない。日本人としての矜持が不足だ。

 いうべきは、
「北方4島の返還を実現して平和条約を締結し」であり、
拙速は認められない。これは「危険思想」である。

第3に、尖閣諸島を「現状の民間人所有による
私有地借り上げ方式を改め、
国が買い取る形で国有地に転換し」は、
余計なことだ。

国、すなわち、国民は政府をそんなに
信用していないのだ。信用できる民主党政権を
創ることが先ではないか。

「結語」の1つ前のパラグラフ。

「海上における偶発的な事故防止」、
まさか、今度の事件を「偶発的な事故」だと
言っているんじゃないだろうね。

今度の月曜日に、わがユーラシア21研究所に
来てくれることになっているので、
そのあたりは厳しく、申し入れたい。

民主党ではこの人が、安保・外交を語れる
数少ない一人なのでから、「兄貴分」としては、
しっかりやってもらいたいのだ。
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