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新聞に思う―アカハタ [2010年07月24日(Sat)]









 前回書いた産経とは
対極にあるが、以前は、新聞「アカハタ」を
購読していた時期がある。

 もちろん、政治・思想的立場はまったく違う。

 それでも、他の新聞には載らない
独自の取材による情報が満載されていたので、
かなりの期間、購読していた。

 ただ、ここ十数年は、
時事通信などからの配信記事が多くなり、
とっくに購読を止めた。

 たまに、駅前のラーメン屋で手にすることもあるが、
配達している人の高齢化もさることながら、
紙面もずいぶんパンチが聴かなくなっているのは
否めない。          (つづく)
国際協力―大学院・NGO事情 [2010年07月24日(Sat)]











大学院の大衆化が進んでいる。
カルチュア・スクール化といってもいい。

 原因はいくつか考えられる。ベースには
旧来の学歴尊重社会があるとはいえ、
各自に生涯教育の考えが進み、
事情が許せば今一度、教室に戻りたいと
いう思いがあるようだ。

 また、サービス残業を含めて過剰労働が続いた
勤務状況がバブル崩壊後、とりわけここ10数年、
「アフターファイブ」をそれぞれが活用しようという
風潮になってきた。

 さらに、大学側の事情もある。若年層の減少と
大学数の増加で、経営が楽ではないところが
あちらこちらと耳にする。校舎を新設したので、
それをフル活用したいという経営上の理由もある。

そんなことを考えていたところに、
私が参与を務めている財団法人協力隊を育てる会の
月刊紙が着いた。そこに、
立命館アジア太平洋大学(別府市)と
恵泉女学園大学(多摩市)の大学院の広告が
出ていた。

 見ると、前者の入試は、「書類審査、面接」のみで
「筆記試験はありません」、
後者は「入試は、英語と小論文の選択制」で、
「希望者は両方受験することもできます」。

 1960年代に大学院に入ったときは、
はっきり言って、試験も大変だった。

学部の同級生たちがほとんどみな就職していたので、
学問のプロの入り口に立った緊張感と、
何とはない、社会人としての遅れを感じたものだった。

 私自身、10数年、大学院での指導にもあたったが、
大学院側にも常勤の教授を配さないとか、
論文指導体制がこれでいいのかという思いを
なんどか感じた大学院もある。

 各大学院が経営本位で、学生の修学思考を
くすぐるだけというのはいかがなものか。

 ところで、恵泉学園大学大学院の広告の片隅に、
こうあるのは別の意味で注目したい。

「本学園が貸与する奨学金は、
卒業後に青年海外協力隊、NGO、NPO、
社会福祉団体などの奉仕的かつ低収入の職についた場合、
その期間に応じ、一部もしくは全額の返還を免除します」。

 この見識は「ご立派」といっていい。実際、
例えば、私が特別顧問をしている難民を助ける会を
見ると、国内の約30人、海外の約15人の
ほとんどが修士以上の学歴を持っている。

 こういう傾向はこれからも続くように思う。ただ、
願わくば、各大学院とこうしたNGOとの普段からの
協力関係を
もっともっと拡充させていいのではあるまいか。

 指導される教員のなかには、はっきりいって
机上の空論はご立派だが、ご自分ではフィールド経験も
NGO運営の経験もないという方が結構、いらっしゃる。

 このあたりも連携の難しさかもしれない。互恵の関係が
ないと、なにごとも難しいかと思う。

相互にもう少し活用を図ってはどうか。
新聞に思う―産経新聞 [2010年07月24日(Sat)]








 産経新聞は私の購読紙の1つである。
別に産経の主張やポジションが
すべからく自分と一致しているからというわけではない。

かなりは一致しているとはいえ、本当の理由は、
小学校から高校生の初めころまで、
産経新聞秋田支局は、
わが屋の店子だったからだ。安永健支局長、
築地文太郎デスク、
藤崎健さん(今上陛下の学習院時代の同室生徒)、
細谷さん(後の日本工業新聞社長)、中野さんといった
優秀かつ個性的な面白い記者がたくさんいた。

そんな時からの読者であるから、
筋金入りには違いない。もちろん自分で
執筆したこともたくさんある。

 しかし、最近、産経新聞は
存在感の大きさはなかなかのものがあるとはいえ、
その発行部数の伸び悩みによる、
支局体制の縮減や力不足を感じさせる話を
しばしば耳にする。

 畏友・斎藤勉編集局長以下の
さらなる尽力に期待したい。

 しかし、なんといっても産経の大事さは、
他紙に掲載されないニュ−スで大事なものや
興味深い記事が掲載されることだ。

 また少数「精鋭」の記者諸公が執筆しているし、
外注原稿が少なくないので、
1本の記事が長いのがいい。その分取材も
論証もしっかりしている。古典の印象や紹介も
充実している。

 北海道や九州では
なかなかお目にかかれない新聞になってきたが、
関東、関西での発言力はこれからも大きいと思う。
期待したい。

             (つづく)
剪画展、大崎で始まる [2010年07月24日(Sat)]





      石田画伯(右)と筆者。中央は、川面に映る自画像を描いた石田良介会長の作品。














    O(オー)美術館の入り口














   今年のポスター。中央は石田会長の『御柱まつり』









 小欄でおなじみの石田良介画伯が主宰する
日本剪画協会の
26回目の展覧会が、
東京・大崎のO(オー)美術館で始まった。

 10時からの開会直後に、「拝観」させていただいた。

 いろいろ気に入った作品があったが、
今回は特に、何人かの自画像には関心・感動した。

 われら素人は、もとい、私のような素人は、
自画像というとまず、鏡を御みて、
そこに映る自分の正面の顔を描きそうだが、
いやいやどうして、自分を多角的に描き、
創造の場に置くなど、
工夫が素晴らしい。

 剪画は切り絵とは少し違い、
道具としてはカッター1本ですべてを剪理ぬく。

 しかし、陽は作品としての求める一の高さが違う。

 私の勝手な解釈だが、
剪画は芸術、切り絵は芸能だ。

 いろいろ言うより、まずはO美術館に足を!
山手線大崎駅からそのまま廊下でつながっている。
入場無料。作品をもとにした絵ハガキやYシャツもいい。

 今日から4日間は石田会長もいて、説明してくれる。
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