郷 隼人氏から手紙 [2010年03月14日(Sun)]
郷 隼人(ごう・はやと)氏から、 お手紙をいただいた。 その文章や字の素晴らしさ、頭が下がる。 郷氏は、終身刑の判決を受け、 カリフォルニアの刑務所に収監されている身。既に在獄20年。 4年ほど前の小欄を、岐阜県在住のある方が、 郷氏にお送りくださったことがきっかけで、 その方が、きょう岐阜市を訪れた私に届けてくださった。 感謝で、そして、あまりの奇縁に私はしどろもどろの 体たらくである。 郷さんは、私が最も尊敬する現代歌人のひとりである。 書簡を持って明日はモスクワに発ち、機内で ゆっくりお返事を考えたい。 この才人は若い時、身を誤ったばかりに こういうことになったが、その歌人としての 感性に、私は何度、驚かされ、共鳴し、 胸をかきむしられたか。ただただ尊敬し、感謝するばかりである。 歌や書いたものを拝読するとアメリカの刑務所に 人種差別がないとは絶対に言えないように思う。 願わくば、せめて、日本に移送されて、 病気再発のご高齢のお母様と再会させてあげたい。そして、 存分に歌を詠んでほしいものだ。 何か私にできることはないものか、新しい課題をいただいた思いだ。 |