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「判明」してしまいました [2009年11月14日(Sat)]












 朝日新聞の夕刊に、今朝の「オバマ演説」について
「招待者 顔ぶれ多彩」というおおきな記事が出ています。

 その記事に、なんと「判明している主な招待客」として
17人の名前があり、なんとまあ、
私の名前まで出ているのです。
3人の方から電話やメールをいただきました。

 その一人のM教授曰く「<判明している>というのは、
「交通事故か水難事故で遺体が誰だか判った時に
使う言葉じゃないのか」。

 まだ飲んではいませんが、急に酔いが覚めた気分です。

 それはともかく、「これで悪いことができなくなりましたね」と
メールをくれたSさん。

「はい、かしこまりました。曲った道もまっすぐ進みます」と
返事しました。
オババ演説の写真 (下) [2009年11月14日(Sat)]






    会場で配布されたオバマ大統領に関わる解説を
   書いた小冊子の表紙。








































オバマ演説の写真 (上) [2009年11月14日(Sat)]




















































 11月14日(土)午前10時から、
東京・赤坂のサントリーホールで。
オババ演説を聴いて @ [2009年11月14日(Sat)]



















                        












          










             






 情熱をもって人を説くという意味では
教育も政治も同じだと痛感した。

早朝から、バラク・オバマ米大統領の演説会にでかけた。
7時45分までに来場をと英国大使館の方から言われていたので、
7時25分に着いた。もう100人くらい並んでいた。

 ほかに、メディアや警察関係者が系数百人。

 サントリーホールの定員は確か2030人。ステージの後ろと、
アリーナの後半はほとんどいれていなかったので、
3階まで万人とはいえ、一般入場者は1200人くらいか。

 早く出かけたせいか、いつもは貴賓席としているRBブロック
5列目という結構な席で拝聴させていただいた。たまたまお隣は
旧知の大武健一郎元国税庁長官だったので、
気兼ねなく写真も撮ることができた。

 VIPは1階、海部俊樹、村山喜市、森喜朗といった首相経験者、
海部さんのとなりには志位和夫日本共産党委員長、後ろには、
喜寿を迎えた横田滋さんと奥さまの早紀江さん・・・。

 ほかには、駐日各国大使ご夫妻、在日米国人、
日米協会関係者、日米関係の学者・研究者、元外交官などなど。
学生らしい姿が目立ったのは日本学生協会基金はじめ、
いくつかの日米関係の学生団体が「身元のはっきりした人」として
大勢招かれたためのようだ。

 オバマ大統領の演説の内容については夕刊で詳細が報道されるから
詳しくは述べないが、終わってから
いくつかのメディアの取材を受けた時、
私が話したことを列挙するにとどめたい。

@ 子供のころ母に連れられて鎌倉の大仏を見たのが懐かしい(という
出だしから、友好ムードたっぷりだった)。

A ハワイで生まれインドネシアで数年間を過ごした、
初の太平洋出身の米国大統領として、アジア・太平洋問題には
特段の関心を持つ(とアピールしたのが印象的)。

B 米国にとって日、韓、豪、比、タイは2国間同盟の相手国だが、
自分の初のアジア訪問が日本であること、ヒラリー国務長官も
初の外国訪問国として日本を選んだことを評価してほしい、
米国はアイゼンハワー大統領の時代から「対等な日米関係」と
言ってきた、懸案はワーキング・グループでの話し合いを通じて
きちんと決めて行きたい(と日本を強く信頼していることを力説)。

C 中国はこれからはいよいよ大切なパートナーとして、
協力の領域を拡大し、
人類が挙げて取り組むべき課題の解決に連携したい。
また、北朝鮮の核保有やアフガニスタン問題などを含め、
中国がより大きな役割と責任を果たすことに期待している。

D アジアは近年、貧困を克服し、民主主義を推進するという
劇的な変化を起こしている重要な地域だ、子供だった頃の
アジア訪問時代とはまるでちがう発展ぶりだ(と「持ち上げ」た)。

E 対中国関係を推進するからといって、
日米関係が悪くなることはありえない。日米両国は
基本的な価値観を共有し、宗教と文化を互いに尊重している。

F 米国はアジアの将来を決めるすべての組織に100%参加する
(東アジア共同体を日本が進めるなら米国を疎外させないぞ)

G 米国は経済危機克服に取り組み、大きく克服しつつある。

H 核問題では、米国は使用した国、日本は使用された国として
ともに特別な地位にある。日本の核兵器不保持を評価し、
廃絶に向けてともに力を合わせよう。

I 北朝鮮による拉致問題を解決し、核を放棄させるべく、
制裁を強化しよう(この部分での拍手が最大)

J テロ、海賊、感染症、搾取、密輸、
K 人権尊重、地球温暖化の防止といった分野で
さらに協力し合おう。

L ビルマにおける民主化を推進し、アウンサン・スーチ
(この名前の発音でちょっとつっかえた…)さんの釈放を求める、

M 朝鮮半島には恐怖にさらされている韓国と、
欠乏に耐えている北朝鮮がある。この問題を
できるだけ早く解決する必要がある。

 ざっと、そんな話をされた。中国、ビルマ、北朝鮮について
きちんと話の中で述べたのが良かった。

 ただ、「で、オバマさん、具体的にどうするの?」という
今一歩の突っ込んだ発言もほしかった。

 聴衆はスタンディング・オベーションで迎え、送ったほか、
随所で大きな拍手が起こった。

 日本人、とりわけ若い人のマナーがよく、
その辺りをきちんとしていたのが印象的だった。

 演説とは、「自説を演じること」であるというのが、
いまさらながら判った。

 日本人の政治家でこの場所で、
このくらい格調のあるもの言いのできる人は誰かなと
考えたが、まだ、思い浮かばない。

 少なくとも鳩山・小沢両さんではないし、
自民党に? そんな質問で困らせないでくださいな。

 6月にプーチン首相が来るとき、
私たち、日露関係団体が連携し、ホテルオークラを予約し、
歓迎演説会の準備をしていた。残念ながら、
日程の都合上(ロシア側からの回答)できなかったが、
次回のために、きょうの演説会は大いに参考になった。

                    (写真のみあと2回つづく)

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