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幕末の日の丸の図・初見 [2009年03月15日(Sun)]
























『御国旗・軍艦識別心得』という
慶長3(1867)年刊行の書を拝見しました。

 正確には、三重県立図書館のご厚意で、
データ化したものをCDで送っていただき、
それを見せていただいたのです。

 この年は徳川慶喜が最後の将軍に就き、
その直後に孝明天皇が薨去され、
明治天皇が即位、
そして大政奉還というあわただしい年でした。

 正味7ペイジの和装本で、
日本、ロシア、フランス、イギリス(3種類)、
オランダ、アメリカ、プロイセン、ポルトガルの
計8カ国10種類の国旗の図版と
解説が載っています。

 もっとも解説については
草書体で書かれているため、
完全には読むことができません。

 早々に親しい書家に相談して、
「解読」していただこうと思っています。

 驚いたことがいくつかあります。

 日の丸についてだけでも、
@ 幟タイプではなく
欧米の国旗の標準的な形で日の丸を描いていること。
A 日の丸の赤い丸が縦の3分の2以上ある
大きさであること(現在の国旗国歌法では5分の3)。
B 縁の中心が対角線の交点より竿側に少し寄っていること。
 
 徳川時代の外国旗の研究・出版には
驚くべきものがあります。

 近々、少しずつご紹介しようと思います。

 多くは、オランダのものを翻訳したか、
ベースにして出版したのではないかと思います。

 そのため、実は、肝腎の日本の国旗が
登場していないのです。

 幕末のものでは例の咸臨丸が船尾に
日の丸を掲げている絵があるくらいで、
国旗として書物に描かれている日の丸の図は、
私は今回、初めて見ました。

 そこにはもう、明治の香りがするのです。

 この薄い和装本に、急速な国際化に苦闘する
往時の人々のさまざまな思いの一端がしのばれ、
私はこの3日、すっかり睡眠不足になってしまいました。


               (つづく)
元首相の役割 [2009年03月15日(Sun)]













 毎日、いろんなことがあり、いろんなことを思うので、
幸せにもブログに書く方が間に合わないという生き方を
しています。

 時々反省はするのですが、「貧乏暇なし」、
次々となすべきことに追われてしまう日々です。

 昨日は大分に日帰りしたことを書きました。

 一昨日は安倍元首相と久々にじっくりお話することができ、
大事なことを決めさせてもらいました。

 その前日は、
「大勲位」中曽根元首相とも実のある話ができました。

 まだ、内容を書く状況にはありませんので、
とりあえず、お二人の健康についてだけご報告します。

 年功序列でまず「大勲位」。
12月に転んで右上腕を骨折したことは
報道されていました。

 このまま歩けなくなったら・・・と一族郎党
大いに心配しましたが、
「現代医療はすごいもので、このなかに金属が
入っているんだよ。“金持ち”の体ということだね」。

 7日に鳩山一郎50回忌でお目にかかった時には、
ワイングラスを右手で持って、握手は左手でしたが、
その力強い握り方に少々驚きました。

 安倍さんのほうはもっと元気で首相就任以前に
完全に戻りました。頭の回転気配り、加えて、
本質的な課題に取り組もうとする意欲と積極性を
感じさせてくれました。

 元首相として政治活動をしている人はほかに
海部俊樹、羽田孜、森喜朗、小泉純一郎、福田康夫のみなさんが
いますが、今や、影響力からいうと、
中曽根、安倍のお二人を除くと、
森さんの独壇場ではないでしょうか。


 こうした人たちが、自分の経験に照らして、
公益に殉ずる思いで大いに発言してもらいたいのです。

 たとえば、日本の首脳外交の限界と改善すべき点、
きっとたくさんあるのではないでしょうか。

 首相が海外を訪問できるのは、国会の休会中ということで、
1月、5月初め、8月くらいしか
計画を立てられないというのは、
問題ではなかったですか?

 5月初めと8月は多くの国で休日でもありますし・・・

 加えて、首相を補うべき外務大臣も、
国会に縛られることおびただしい
ものがあります。

 先日も、定額給付金やかんぽの宿の議論に、
中曽根弘文外相が、1日、予算委員会に出席していました。

 これは国費の無駄というものです。
国益を損ねているというべきです。

 世界における日本の重要度は日々、増しています。

 外相は二人必要です。外務担当外相と、
国会対策外相と任務を分けるもよし、
所管地域を分けるもよし、
何でもいいからこの多忙さを緩和するため、そして
日本の国益を外相レベルで発信してゆくため、外務大臣は
二人置いてはいかがですか。

 そんな政治改革は「元首相懇談会」でもつくって
「政治提言」されてはいかがでしょう。
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