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アメリカへの不信 [2008年10月12日(Sun)]






    この人とこの国を
   むやみに信頼してはいけないと言うこと。







 アメリカへの不信に繋がりかねないことが2件起こった。

 ロサンゼルス市警留置場での三浦和義元社長の“自殺”に続く、
北朝鮮の「テロ支援国家」指定解除である。

 詳しく書いたり、所見を書くには、この3連休、
残念ながら、あまりに情報が少ない。

 三浦元社長が移送中にかぶっていた野球帽のような帽子に、
白で大きな文字が並んでいた。「PEACE」「POT」「MICRODOT」。

 私の語学力では到底、理解できないが、それぞれの単語は規制薬物を意味するスラングだとか。

 また、3つで、米国の若い人たちが使う
「あばよ」「またね」「お幸せに」「さようなら」など、
軽い別れのあいさつを意味するのだという
報道が流れている。

 真相は分からないが、遺族や友人など関係者は
自殺は考えられないと言うし、
留置人の自殺は、基本的に警察の責任だ。

 被疑者とはいえ、判決の確定までに起こる
こういう事態は残念だ。

 率直に言って、素朴な不信感をぬぐえない。
                      
 同じく次元で扱ってはいけないとも言われそうだが、
アメリカによる北朝鮮の「テロ支援国家」指定解除は
いつ、どの程度、日本政府に通告ないし相談があったのか。

 今週あたりその可能性があると言う情報は流れていたが、
わざわざ、うるさい日本の3連休を狙ったのではないか、
と思う。

 ブッシュ大統領にしてみれば、
残された任期中に対北朝鮮外交で“実績”を残したいという
判断だっただろうが、

 これは拉致問題を抱える日本への軽視にほかならず、
これまた率直に言って、

 残念ながら、日本国民の
「対米不信」を大きくした。

 世界政治が、とりわけアメリカという国は
「権力」がすべてであって、
「日本における熱心なキリスト教徒」への
国際的には信じられないような信頼感を、
「アメリカにおける熱心なキリスト教徒」である大統領に
抱いてはいけないということだ。

 麻生政権は、
中山国土交通相の辞任、金融危機に次ぐ逆風ではあるが、
ここが踏ん張りどころ、対北朝鮮外交には、
単独でもしっかり取り組んでもらいたい。
十三夜の月見 [2008年10月12日(Sun)]



















    2008年10月11日、22時30分ころ都内で撮影。




 
 所用で出かけた目黒の蕎麦屋「吉法師」の「お品書き」に
「月心」とぱり、「この世で一番美しいものは月」と説明があった。

 私は「小欄の読者」が一番美しいと盲信(差別用語なら御免。
「むやみに確信」か?)しているので、「月心」はやめにして、
季節限定「牡蠣蕎麦」をいただいた。

 そんなことからまた月を思い出した。

 もしかして、やはり、この世で一番美しいものかも・・・。

 十三夜。昨夜は月がよく見えた。もっとも、
「月齢カレンダー」によれば、
厳密には今月は15日の午前5時に満月になるらしい。

 十五夜はめったに快晴にはならないとされるのに対し、
「十三夜に曇り無し」という言葉もある。

 今夜の東京地方は薄曇りで、今(18時)は、
月がぼやけて見えるが、
みなさんのところではどうだろうか。

「中秋の名月(十五夜)」の行事は中国に由来する。しかし、
月面に兎が見えるというのと同様、
十三夜の月見は日本独特の風習のようだ。

 ものの本に拠れば、
宇多法皇(第59代天皇としての在位887〜897、没年は931)が
旧暦9月の十三夜の月を「無双」と激賞したことが
始まりとか。

 また、延喜19(919)年その第1皇子であり、
譲位されて第60代天皇となった醍醐天皇の時代に開かれた
「観月の宴」が次第に広まって一般の風習になったとも
言われている。

 もっとも、厳密には、
十三夜とは旧暦9月13日のお月見のことで、
旧暦8月15日の十五夜の後、
最初の十三夜を指すとのこと。

 中秋の名月(十五夜)から約1か月後に巡ってくる
十三夜のお月見を、日本人は昔から大切にして、
十五夜に月見をしたら、
次の十三夜にも月見をするようにとされ、
十五夜だけでは「片月見」といって
縁起が悪いと
忌み嫌われていたという。

 今年は両方を見た人が多いのではないか。

 お互いに幸せな残り2ヵ月半の年末を迎えたいものだ。 
 
 
サハリンとの交流<完> [2008年10月12日(Sun)]








 ユーラシア21研究所(筆者が理事長)が
安全保障問題研究会(佐瀬正盛会長)と協力して
サハリン州行政府とともに開催する
「サハリン・フォーラム」が今年末、
通算11回目の会議をユジノサハリンスクで開かれる。

 その第1回目(1996年)に、
「サハリンもヴィザなしに」という提案が、
サハリン側からあった。

 その場でもすかさず反論したが、
 結論から言うとそれはできない相談である。

 両国に平和条約があってはじめて、
その検討が進められるものであり、
北方領土とのヴィザなし交流は、
当該地域が日ロ間の係争地であり、
帰属が決まっていないからできることであって、
「サハリンもヴィザなしに」という提案をされるのは、
あらためてサハリンを帰属未定の地であると
ロシア側がいうようなものであることをご理解いただきたい。

 ただ、私は個人的に、一定の条件の範囲で、
北海道とサハリンは相互にヴィザを取得することなしに
訪問できるというシステムを検討すべきではないかと考える。

 例えば、指導者の下、
互いの青少年が集団で、
一定期間相手側を交流するという場合に、
ヴィザを免除するということは、
不可能なことではないのではないか。

 日本とサハリンとの人的交流の活性化を図る上で、
肝腎なことは、
両国間の信頼醸成を高め、
互恵関係を築くことが涵養であると考える。

 一昨年8月6日の納沙布岬沖における銃撃事件のようなことは
2度と起こってはいけない。

 また 日本にとってサハリンは
なんと言っても、「北の隣国」であり、
その安全と発展はわが国に直結する。

 また、自然環境の保持、環境保全も同様、
大いに関心がある。

 極寒の地、荒天という悪条件の中で、
万一、
原油の流出というようなことが続けば、
これは日本のみならず世界に大きな影響を与えざるをえない。

 さらに、山火事、地震、津波といった災害から、
国際的なテロ、不法な人的移動、不正な漁業、
産業排水や廃車の処理、新型ウィルスの蔓延など
日本とサハリンが直面するさまざまな問題にも
われわれはともに無関心でいるわけにはいかない。

 石油や天然ガスなど、
近年のサハリンの開発促進にも
日本や世界は大いに注目している。

 サハリンが順調に地域経済の発展を成し遂げ、
それが原動力となって、
シベリア以東のロシア人の人口減少に歯止めがかかることを
期待してやまない。
                        <完>
北朝鮮の政治動向 [2008年10月12日(Sun)]


                    




韓国の「北」分析筋に聞いてみた。仮の名を李さんとしておこう。

吹「金日正総書記の病状をどうみますか?」

李「病気であることは間違いない。但し、
比較的軽症の脳障害か、
優秀な治療による予想以上に順調な回復かもしれない。
それにしても手足などに後遺症は残るだろう]


吹「重病だったり、きつい後遺症が残ったら当面どうなりますか?」

李「金が重病の場合、長期的には、
党と軍の権力バランスが崩れ、
軍部がヘゲモニーを握って、後継者を擁立すると思う」

吹「軽症の場合は?」

李「短期的には、
金が病床で側近を通して間接統治すると思う。その場合は、
側近である女性秘書の玉Xが権力の焦点となると考えられる」

吹浦「後継者の名前がいろいろ挙がっていますね」

李「後継者候補者としてはまず、
息子3名の名が西側で取り沙汰されている。
しかし、この3人には軍が従わないので、
軍出身で金日正の異腹弟である
金平一駐ポーランド大使を擁立する可能性が高いと思う。

吹浦「張成澤や金永南はどうですか?」

李「当面は、集団指導体制となり、
国防委員会副委員長である趙明録と
金日正の妹の夫である張成澤及び
最高人民会議(国会)議長金英南らが
側近統治グループに加わる可能性が高いと思う。しかし、
本格的な後継者たるにはこの二人にはムリがあろう」。
金正日の写真の真偽 [2008年10月12日(Sun)]











 北朝鮮の朝鮮中央通信が流した、
金正日総書記が、
女性砲兵中隊を視察したときの報道の仕方について、
続けたい。

 国の内外に向けて、
健在をアピールする狙いがあるのだろうが、
理解しにくいことや気付くことがいくつかある。

@ 写真を撮影した日時と場所を報じていない、

A テレビ映像が報じられていない、

B 本人の音声が流れない、

C 背景の樹木が青々としていて、10月とは思えない、

D 左右両側の写真も報道されているところから、
少なくとも写真撮影当時は、
開頭手術をしなかったのではないか、

E 拍手をしている写真を掲載したのは、
両手が使えることを示そうとしたのではないか、

F 一度に20枚もの写真を報じたのは、
健康不安説を振り払おうとする
積極的な必要性が国内にあるからではないか、

G 海外に説得力を感じさせるには、外国人と会見している様子が
写真に出ていないと疑念の払拭にはならない、

最近、韓国のNGOが
風船を飛ばして大量のビラを北朝鮮に送った。その中で、
同総書記の病気に関する情報を流していることに、
北側は激怒しているという報道もある。

 私はもちろん自分の健康に心がけているし、
特に、同世代の人の病気や進退は気になる。
大横綱・大鵬は若くして病魔に襲われたし、
王監督も先年、ガンを患い
今秋限りでユニフォームを脱いだ。

元気そうに見える小泉純一郎元首相はバッジをはずすという。

 もう一人の同世代、金総書記の健康や進退を
「個人的には」大いに心配している。

 北朝鮮にとってこの問題は最大の国家機密かも知れないが、
是非、内外を納得させる報道をしてみせてほしい。
サハリンとの交流H [2008年10月12日(Sun)]





   わがユーラシア21研究所にある世界一?の
   マトリョーシカ。全28個組。







航空路としては、
ユジノサハリンスクから北部の油田開発地に向う便、
同じく千島のパラムシル島や
カムチャツカ半島方面にわたる航空路の確立が図られれば、
日本人中高年の富裕層が
エコツアーで自然を大いに楽しむことも出来よう。

あるいは、
日本からユジノサハリンスク経由で
モスクワへの国内便を使用できるような便宜が図られれば、
日本人の若者にとって格安という魅力もありえよう。

 当面の改善点は、
独占的な経営による高額な航空運賃である。

 東京から上海に4泊5日旅行して、
航空運賃、ホテル代、食費、観光料金を合わせても
5万円以下、
ハワイでも10万円以下という時代に、
サハリンは一人20万円はかかるとなれば、
市場原理は、サハリンに冷たく働くほかない。
                        (つづく)
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