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竹島で見る韓国の「民度」 [2008年08月14日(Thu)]










「韓国首相が竹島上陸 きょう周辺で軍事演習」と産経新聞(7月30日付)が報じている。尊敬する黒田勝弘記者の記事だ。

 韓国の仮想敵国がまるで日本であるかのような、韓国メディアの報道だが、いいたくないが韓国の「民度」がその程度のものかと思うと、悲しくなる。

 先にも小欄で書いたが、韓国では士官学校に入学すると1週間目に、全員が竹島を海上から視察する。

 一人相撲の寂しさ、怖さを韓国の知識人はどう、考えているのだろうか。


 ○△■○△■○△■○△■○△■○△

 韓国軍は29日、日韓が領有権を争っている竹島(韓国名・独島)周辺で30日に「独島防衛訓練を実施する」と発表した。海軍の艦艇6隻やP3C哨戒機、対潜ヘリなどのほか空軍からもF15戦闘機が参加するという。

韓国軍が島周辺で軍事演習を事前に公表し「独島防衛」と銘打って公然と行うのは初めてで、竹島支配を内外に誇示しようとするものだ。

 発表によると今回の演習は「仮想勢力が独島の領海を侵犯するというシナリオの下に、海・空軍と海洋警察(海上保安庁に相当)の合同作戦で仮想勢力の独島進入を遮断し退去させるもの」という。

 一方、独島反日ムードを主導しているマスコミも「独島をめぐる日韓戦争」を仮想した記事を大きく掲載し、双方の軍事力を比較しながら勝敗分析に余念がない。

韓国では先年、100万部を超えるベストセラーになった「ムクゲの花が咲きました」など大衆小説には日本の「独島侵攻」を仮想した日韓戦争モノが多く、週刊誌などにも似たようなストーリーがしばしば登場している。

 しかし今回は「独島で韓日全面戦が勃発(ぼっぱつ)すれば?」(26日付、朝鮮日報)や「今、独島で(日韓)空中戦が展開されれば」(29日付、中央日報)など大手の一流紙が堂々と報道しており、マスコミの高揚ぶりが目立つ。

 ちなみにこれら仮想記事の勝敗予想は「海・空軍力に大きな格差。半日ももたず強奪される可能性」(朝鮮日報)とか「初期は韓国が有利だが、イージス艦や空中警戒管制機などを持つ日本に押される」(中央日報)などと不利を強調し、日本に対抗できる軍備強化を訴えている。

 また韓国政府は29日、韓昇洙首相を、首相としては史上初めて竹島に上陸させるなど、マスコミ世論にあおられるかたちで“独島愛国”をエスカレートさせている。

李明博政権は大規模な反政府運動を誘発した米国産牛肉問題をきっかけに、支持率低迷や政権不信などで、政治的苦境にある。このため世論受けのする“反日愛国策”を取らざるをえない状況にある。
柔道日本の敗退 [2008年08月14日(Thu)]









  鈴木桂治が柔道100キロ級でモンゴルのナイダンに初戦で1本負け、敗者復活戦の一回戦でもドイツのベイラにまたまた一本負けを喫した。さぞ悔しいことだろう。泣き伏してしばし立てなかった。

 敗者復活戦を前に、ペットボトルからしきりに水を飲む顔つきは、ガチガチでこれはだめだと素人目にも、心配だった。

 思い出すのは、東京オリンピックのとき。神永昭夫は無差別級でオランダのアントン・ヘーシンクに負けた。

  私は、表彰式準備のため会場にいたが関係者は、真っ青。「柔道日本が費えた」のは国辱であるという雰囲気だった。

組織委事務局に戻ったときも「お通夜」の雰囲気。

ほとんど私と式典課聖火係長の森西栄一さんだけが、別の興奮を味わっていた。

「これで柔道は、日本の柔道から世界の柔道になれる」
「間違いなく、将来は、きっと、五輪種目として毎回実施される」。

 実際、東京の次のメキシコ五輪では開催されなかったが、1972年のミュンヘン五輪では、
柔道が見事復活して、以後、今日に及んでいる。

  ただ、今度はそうは簡単ではあるまい。日本より柔道愛好者数の多い国がいくつかあるらしい。

  さあ、これからだ。この敗戦は、男女とも、伝統を活用し、基礎的な「人づくり」から、文科省や講道館は世界を相手に選手づくりをやり直すきっかけとなりえるはずだ。

  どの家庭でも長男だらけで、課程での格闘技が実に少なくなった。私など幼少時から兄弟で相撲にチャンバラに・・・とあけくれていた。学校でも休み時間、相撲ばかりしていた。

それが今ではテレビゲームが中心とか。読書もしないしスポーツもしない。そんな子供が大部分などという日本社会は返上したい。
慶応、おめでとう! [2008年08月14日(Thu)]





  慶応の快挙、おめでとう!




 90回目の全国高校野球選手権記念大会。慶応高校が、青森山田高校を2−0で破りベスト8進出を決めた。

 いい試合だった。基本的には投手戦。慶応は初回、1死、二塁にランナーを置いての適時打で先制。その1点を守りつつ、7回にはスクイズで追加点。先発の田村が好投。7回3分の2を散発3安打無得点に抑えた。継投した只野も走者は出したが、得点を与えず、慶応が勝利。

快挙というべきか慶応、これが88年ぶりの8強進出、つまり第3回大会以来というのだから、おめでとうといいたい。

一昨年、「ハンカチ王子」らの活躍で優勝した早稲田、慶応に「おめでとう」というだけの余裕はある。

ところで、第1回大会で、わが母校・秋田高校(当時の秋田中学)は決勝進出、延長戦の末、京都二中に敗れた。返すがえも残念至極。

昨今いささか振るわないが、それでも20回数回は甲子園に出ているはず。慶応に習っての古豪復活、来年に期待したい。
日本のサッカー、野球 [2008年08月14日(Thu)]









 日本のサッカー、日本の野球というのはこの程度のものなのでしょうか。
 
  北京五輪のサッカーでアメリカ、ナイジェリア、オランダに全敗し、予選リーグ1次で敗れ去った日本サッカー。

  南アでのW杯とは年齢、選手経験、技術などレベルが違うのかもしれないが、ごく近い将来のナショナル・チームを構成するに違いないはずの「反町ジャパン」、こんなはずじゃなかったのではないでしょうか。

  監督と選手の反目、長期指導者養成の不備、欧州チームと違い切迫したゲームの経験不足など、スポーツ紙やスポーツ欄は原因をいろいろ分析していますが、要するに、日本全体のサッカーのレベルがこの程度ということでしょうか。

  野球もしかり。ダルビッシュが降板し、成瀬が打たれ、キューバに圧倒されました。キューバの選手にとって、おそらく日本の投手の投球はあまりに多様で、まるで魔法のボールのように見えたのではないでしょうか。

  その玉に早々に対応できる運動神経のすばらしさ。それが全員、アマチュアというのですから、日本のプロ野球って、その程度のものなのでしょうか。

  ラグビーもそうですよね。イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、フィジーあたりとまともに対戦すると、しばしば10倍くらいの点数差ですよね。

  こう考えると、憂鬱になってしまいます。

  せめて、この種目初のメダルを取った、フェンシングの太田雄貴を称えて小欄をとじないと、鬱になりそうです。
桃井かおりとベンサム [2008年08月14日(Thu)]











女優の桃井かおりさんはご尊父。桃井真先生(防衛研修所教官)と親しくさせていただいたこともあり、デビュー当時から注目していた。また、演技のすばらしさにも魅かれて映画や芝居を何度か見た。

ご尊父は、国際政治学者で、中曽根元首相の、若い頃からのブレインであった。防衛庁長官時代にはマッハ何とかという戦闘機に一緒に乗って、部隊視察に行き、「私はヘロヘロだったが、オヤジ(中曽根長官)はさすがだねぇ」と感嘆していた。

その桃井かおりさん、先日の毎日新聞「こじゃれた長生き」の欄で、こう語っていた。

「わたし、死んだら死体の役で使ってほしいの。そこまで俳優やりたいのね。120歳くらいまで生きたら性別もなくなって、おじいさん役でもできるかもしれないし」。

私はつい思い出してしまった。イギリスのジェレミ・ベンサム(Jeremy Bentham、1748〜- 1832年)のこと。イギリスの哲学者・経済学者・法学者、そしてなによりも功利主義の創始者として知られる。

功利主義というのは、一言で言えば、「世の中に役に立たない物はない。すべてのものは実用に供しうる」ということが基本だ。

そこで、ある友人が「きみが死んだら何の役に立つのか?」とおちょくった。そこで、ベンサムはきちんと遺言書を書いて、件の友人たちの前で自分をミイラ化させた。単に、医学の役に立つというのではなく、「子孫がおのれの先祖の姿を見て、必ずや人生について考え、学ぶであろう」と言ったというのだ。
 
先年、私は『NGO海外ボランティア入門』なる書をものにした(自由国民社)。そのなかで、
「人間誰でもボランティアになれる。自ら一番得意なことを通じてボランティア活動をせよ」

「たとえ、死んでも、角膜をのこす献眼、医学発展のための解剖など、本人がその気になればできることだ」

「それが怖いならせめて存命中に世のため人のため、少しは役立つことをすべし」

「暇がないほど働くなら金を出せ。カネもないなら献血せよ。骨髄バンクに登録せよ。それさえ時間がないなら知恵を出せ。知恵だしボランティアが一番役立つ」などといささか乱暴に書いた。

今も基本的にはそれは変わっていない。

桃井かおりさんもベンサムも、案外、同じように考えていたのではないか。
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