環境にいいのが新幹線 [2008年06月01日(Sun)]
配られた「おしぼり」の袋です。「健康と環境」でもう一つ、出会ったことがあります。
これも新幹線でのこと。
神戸市の教職員の皆さん(厚生会、会員6万人)から講演を依頼され、グリーン券が送られて来ました。ありがたいことです。
座るとすぐ、「妙齢の美女」が、既成の「おしぼり」を配ってくれます。織布なのか、特殊な紙なのか私にはよく解りませんが、サイズも大きく、助かります。
その袋を手にとって、表示を見て、感心しました。あとは説明なし。写真をご覧ください。
ANAやJALに恨まれそうですが、今月は、中国地方でも相次いで講演の予定がありますが、新幹線にさせていただきます。世の中、「健康と環境」ですから。
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吹浦 忠正
at 18:36 |
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日本財団とJTの好感度 [2008年06月01日(Sun)]
「健康と環境」の重視は、日本の誇りです。おかげで私も 元気に長生きさせて いただいております。
笹川陽平日本財団会長の「タバコ1箱1000円」のことが、 5月31日付朝日新聞社会面のトップ記事になって出ていました。
こういう議論が沸騰するのは大賛成。以前、小欄では、 もっと過激に、 「まず千円、その後、どんどん値上げしてゆくべし」 「究極的にはブータンなみに国中、禁煙にすべし」 と主張しました。
これを国家目標にすべきであると確信しています。
私自身はタバコを吸わないのですが、たまに、 自動販売機で箱を見ることがあります。すると、 写真のように「きつい言葉」が書いてあるのです。
喫煙なさらない方もいちど、この文章を読んでみてください。
よくぞ、そう書きながらJT(日本タバコ)さんは、 自社製品を売りますね。
そんな商売ってほかにありますか?
せいぜい、ニンニク(大蒜)になら、 「この野菜を食べると周囲の人に迷惑になる場合があります」 と書いてくれてもいいくらいで(笑)、まさか、 「わが社の肉は食べ過ぎるとガンになる傾向があります」 「わが社の果物は人によっては高血圧になります」などという商品は、 世の中にないではないですか。
みなさま、この箱の文字をよ〜く、ご覧になってください。
「タバコ1箱1000円」は当面の手段かもしれませんが、 それでは不十分です。
麻薬もタバコも同じ扱いで結構じゃないですか。
医師、看護師、そして政治家に喫煙者が目立つのも、 職業意識の不足というものではないでしょうか。
それにしても面白いのは、日本財団とJTとは、 アメリカ大使館のすぐ前で 道路一本はさみ、隣同士なんです。
それで、日本財団ビルは全館禁煙、 JTビルはテナントの歯科、ソバ屋、中華料理店まで、 全館喫煙なんです。
どっちに好感が寄せられるか、この結論は、一目瞭然です。
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Posted by
吹浦 忠正
at 17:56 |
環境・保健・衛生 |
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出版するということ [2008年06月01日(Sun)]
これは日本の国益と矜持に関わる 大事な内容であると確信しています。 35年間、ソ連・ロシアの中枢部の人たちと 議論してきた成果を結集したものです。 それがまだ1500部も売れません。 木村汎北大名誉教授を中心に、 袴田茂樹青山学院大学教授ほか 数名の「同志」ともいうべき学者・専門家で 議論を重ね、共同執筆しました。私も 力を入れて書きました。それなのに・・・。 お申し込みは自由国民社または ユーラシア21研究所へ。 こちらは昨年末に私が出した子供向けの 国旗カルタです。自分でも自信作です。 お勧めです。 しかし、上に比べ、こちらは既に5万部も 出て、今週末には続編もど〜んと出るという 現実に、私は喜んでばかりはおれないのです。 書店に行ってみた。世はまさに、健康と環境がキーワード。一昔前は、グルメとファッションとショッピングだった。いまもそれは続いているだが、あとはほとんど個人所得をどうやって増やすかといった本ばかりだ。
まるで日本や世界には心配ごとがないような、個人個人の幸せ追求が最優先で続いている。
もちろん、それ自体、わるいことではない。「個人の幸福がなくて国の幸せも人類の繁栄もあるわけがない」というのにも一理はあるのだから。
しかし、こうなると、そこを狙った商売ばかりが繁栄する。文字より図版や写真、早い話が、難しい本の出版、硬派の論文、ライフワークの成果といったものが刊行される条件が、年々厳しくなってきた。
どれだけ多くの、すばらしい内容の原稿が埋もれたままになっているか。私が預かっているものもいくつかある。残念でしょうがない。
私はここ数ヶ月、毎月のように何かを出しているが、出版社側の要請で主たる読者対象は、中学生以下。
それでも、自分では大事だと思っているそれぞれのテーマに子供たちが早くから関心をもってくれるのはいいことだと、自分をやや励ましつつ、今日も今から、小学館からのあるものを校正する。しかし、正直言って、もっと力作に取り組みたいという思いももちろん、ある。
「売れる本がいい本です。民主主義というのはそういうものなんです」と、某社の出版部長がのたもうた。私は違う。「いい本、中身の優れている本がいい本だ」と思う。その意味では書籍について原理主義者かも知れない。
小欄の「筆の荒れ」をよそにあえて言うが、よく出ている作家、評論家、著名な人たちの内容の乏しさ、事実の間違い、読者への迎合には、正直言って辟易する。編集者のなかにも、それが嫌で転じた友人・知人が何人もいる。
大学の教授になるには、「何でもいいから書いたものを提出せよ」と迫られる。10年ほど前、私が埼玉県立大学の教授になるときでも、何十年も費やして収集した材料や研究のエッセンスを書いたつもりの『捕虜の文明史』(新潮選書)と、3歳児を対象に作った国旗の絵本が、同じ評価で、文部科学省から「現著書25冊ですね」という具合に点数化され、評価された。
子供向けのものが「最初のが半年で5万になりましたから、続編は初版2万5千部から行きましょう」といわれ、それはそれで、単純に嬉しかったが、「これですか、大事な話なんでしょうが、1500部、ま、先生の顔も立てて1700部にしましょう。ところで、何部お買い上げいただけますか」と来るのには、腰が引けてしまう。
日本がこんなんでいいのだろうか。久しぶりに雨が上がった空を見て、しばし、長嘆息してしまった。
民主主義社会というのは、商業主義が基本か。大学教授になるには、著書や論文の学術的価値ではなく、数や出版点数なのか。それじゃつまるところ、大学の人事委員会や文部科学省よりも、出版社が人事権を握っているようなものではないか。
もう一度、長嘆息・・・。
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Posted by
吹浦 忠正
at 10:48 |
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