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赤十字I [2008年03月27日(Thu)]









デュナンは、レフ・トルストイと同じ年に生まれて、同じ年に亡くなった人(1828〜1910)です。

そして、あの『戦争と平和』には約800人が登場しますが、1人ひとりが実に個性的に描かれていますね。やはり文豪と言われるだけの人の文章です。

それに対してデュナンのほうは短いものでありながら、登場人物の人柄や役割がよくわからないのです。

しかし、この本は最後の10%の部分で人の心を揺さぶるいいことを書いていて、それゆえに『ソルフェリーノの記念(思い出)』は今日まで何十版と版を重ね、何十ヵ国語に翻訳されている、いわば赤十字の原点になった本です。
 
その10%の部分で訴えていることが2つあります。

1つは、救護は敵味方なく行なおうじゃないか、そういう団体をつくろうという提案です。

これがその後、負傷軍人救護国際常置委員会、通称五人委員会というものになって、ジュネーブにできて、今日のICRC(英語= International Committee of the Red Cross 仏語= Comite International de la Croix Rouge)になったわけです。それの初会合が63年の2月17日です。

今日、これをもって赤十字の発祥としております。
 
そして、10月26日、ヨーロッパの16ヵ国の代表がジュネーブ集まりました。16ヵ国といっても、そのうちの4つは今日、1つのドイツになっているわけですが、とにかく、そこで、赤十字というマーク(スイス国旗の色を逆にしたもの)を決定し、赤十字という組織ができたのです。

翌1864年8月26日、12ヵ国が最初のジュネーブ条約(赤十字条約)に調印しました。ジュネーブ条約というのはあまり聞き慣れない方もいらっしゃるかと思いますが、これが実は赤十字というものに特別な地位を与えている、きわめて重要な条約であり、これが、敵味方の区別なく救護することを認めた条約なのです。
 
この(1864年の)6月5日、今日というのは池田屋騒動のあった日です。ジュネーブ条約にとっても、今日は大変重要な日でありました。

下って、1886年、明治19年6月5日、この日はわが国がジュネーブ条約に加入した日です。不思議な因縁かもしれませんが、今日は過ぐる戦争で連合艦隊の命運を大きく決したミッドウェー海戦のあった日だと私は心得ております。

このジュネーブ条約に加入している国でなければ、赤十字とか赤新月というものを名乗れないことになっています。したがって、このジュネーブ条約は非常に重要な条約であると、とりあえず頭の隅に置いておいていただければいいと思います。
桜と辛夷(こぶし) [2008年03月27日(Thu)]







































 今週末、都内は春爛漫の桜見物で
さぞ賑わうことでしょう。

 上の2枚は、目黒の拙宅前で今朝
撮影したものです。

 下の2枚は、辛夷、こぶしです。

 撮影場所は、港区虎ノ門病院前。

 わがユーラシア21研究所から
日本財団に行く道の両側が辛夷の並木なのです。
昨日撮影したものです。

 いい季節ですね。

 先ほどは上野公園の近くを通りました。
明日はさぞ大勢の人出でしょう。

 日本の春、大都会の春もいいですね。


 
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