ツィゴイネルワイゼン [2008年02月24日(Sun)]
「ツィゴイネルワイゼン」は「ジプシーの歌」である、 と書いたことに、 昨日、ある方から、 「それは確かですか?」と 質問をいただきました。 持つべきものはよき友で。 ドイツ語の(少なくとも私からみれば)大家か 泰斗というべきCさん(女性、日独・独日辞書刊行者)に メールしたところ、 早速、以下のお返事でした。 この方は、ご主人の仕事の都合で、 フィリピンに在住しておられるのですが、 今は便利な時代です。メールは最高のツールですね。 ご参考までに転載させていただきます。 Cさん、ありがとうございます。 ▲∵△∵▲∵△∵▲∵△∵▲∵△∵▲∵△∵▲ さて、ご質問についてですが、普段あまり意識したことがないので、 たとえば、独語メディアでロマ(=Roma)で統一されているのか、 ジプシー(=Zigeuner→ツィゴイナーと発音)とも 表現されているのか、などは正直、よく分かりません☆ 一応、手元のドイツの百科事典 (Meyers Grosses Taschen Lexikon →大手出版社の有名なモノです)を 見たところ、Zigeuner のところには、 「ロマ(Roma)のところを見よ」と書いてあったりはするのですが、 個人的な経験を申し上げれば、 わたくしの周りのドイツ人や在独外国人は、 ロマもツィゴイナーも両方使っている、といった感じです。 また、雑誌・ネットのニュース・新聞などでも、 Zigeuner という単語は時々見ているような気が致します。 「ロマ」という名称は、ジプシーの人達の自称で、 彼ら自身がそう呼ばれることを望んでいるということでして、 たしかに現在は、Zigeuner より Roma の使用が多い、 といった傾向はあるようですが、 法的に規制されているのかどうか、 とか、 ドイツのメディアや官公庁では使用が自粛されているのかどうか、 などなどは、残念ながら今の時点では分かりません。 本来は、お調べした上で御連絡するべきであろうと思うのですけれども、 水曜日の午後まで、 まとまった時間がとれそうにありませんので、 取り急ぎ、今の時点で分かることだけ、 簡単なお返事をさせていただくような次第でございます。 お役に立てないことを、申し訳なく思うばかりです。スミマセン☆ ツィゴイネルワイゼン(Zigeunerweisen) につきましては、 この単語は Zigeuner + weisen と考えられ、 Weise(n) は、「旋律・メロディー」という意味になります。 つまり、「ジプシーのメロディー」、ですね。 以上、多少なりともご参考になれば幸いでございます。 |