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外務省とNGOが共催 [2007年11月23日(Fri)]


アフガニスタンでの地雷除去の様子
(写真は難民を助ける会のHPより)








「対人地雷禁止条約から10年、
着実にその成果は上がってきたのか」

「10年前に地雷関係の人がノーベル平和賞を
とらなかったっけ? 
長野オリンピックの聖火ランナーも
地雷の被害者だったような気がしたなぁ。」

「昔は盛り上がっていたけど、
そういえば最近はテレビのニュースでも
あまりやらないなぁ。いったいどうなったんだろう?」

「地雷除去が簡単にできる機械って
できていないの?」

「まだまだ被害ってたくさんでているんでしょう?」

「学校で募金活動をして、
地雷被害者のためにってお金を送ったんだけど、
活用されたんだろうか?」


 難民を助ける会と外務省の共催により、
12月1日(土)午前9時30分から
東京・平河町の
日本海運クラブ(地下鉄永田町駅下車すぐ)を会場に、
対人地雷禁止条約(オタワ条約)署名
10周年記念シンポジウムを
開催する。

「もう一度地雷について考えていただく機会になればと思い、
企画した」と
同会で地雷問題を担当している紺野誠二くんは語る。

 今回のシンポジウムでは、
日ごろのこんな疑問について、
政府、NGOの実務者、海外の専門家がお答えする。

 日程等詳しくは難民を助ける会ホームページをご参照ください。

http://www.aarjapan.gr.jp/lib/event/event0711-2jiraisymposium.html 

「師走のお忙しい時期ではございますが、ぜひともお運びいただきたく、また、お知り合いの方にお知らせいただきたく、よろしくお願い申し上げます」と紺野くんは呼びかける。

 私も出席する。会場でお待ちしたい。
宮沢賢治 E [2007年11月23日(Fri)]









  挿画は石田良介画伯の特段のご厚意で
  掲載させていただいております。禁無断転載







 今や日本は宮沢賢治のこの詩のような国になってほしい、
と世界から期待されており、
われこそは宮沢賢治たらんという若者の数が年々、
急上昇している。

 とかく“顔の見えない援助”といわれてきたわが国の援助も、
まだまだ力不足は否めないが、
NGOや青年海外協力隊の青年たちを中心とする
多くの人々の努力の積み重ねで、
かなり高い評価を得るところまできた。

 国民的理解と支援で、さらに実効が上がり、
評判のいい日本の海外ボランティア活動にしていきたいものである。

 賢治は「雨ニモマケズ」を書きしるした、
ちょうど2年後に亡くなった。
享年わずか37歳。

馬齢を重ねし吾は、ただ合掌するのみ・・・嗚呼。
                 (了)
宮沢賢治 D [2007年11月23日(Fri)]





   挿画は石田良介画伯の特段のご厚意で
  掲載させていただいております。禁無断転載








 原子教授は、子どもの権利条約を
41編の美しい童話集『月と太陽と子どもたち』に
結実させた詩人でもある。

 もし、ボランティア活動が、
一貫して無償のフィランソロピ―精神の光につらぬかれた、
まさって他者への愛の発露にうるおう
実践のいさおしの総量とするなら・・・
そして、もし、文化が、
人間活動の全容に対する、たゆまぬ、
価値づけの営為の軌跡とするならば、
両者が、またとない同質の心的豊穣をもたらした稀有の例を、
わたしたちは、詩人宮沢賢治の人と芸術の総体にみることができる。

と原子教授は書き出し、
「雨ニモマケズ」の根元に熱くせせらぐのは、
@ デクノボーの精神、
A ホメラレモセズ、苦ニモサレズの無私の思想、
B サウイフモノニ/ワタシハナリタイという極限の祈り
であるとし、
「他者への奉仕による自我の浄化と再生が、
芸術創造へと定位する」
「己の欲望のなにほどかの抑止によって
他者の困難を救済しようとするボランティア活動の、
ついには相互依存の精神にもとづく
新しい共同体の創造をかなえようとする悲願と完全に一致する」
と説く。

 この詩を現代に通じるボランティア論の
参考にしようする解釈は
私だけではなさそうなことに
内なる興奮がつのった。
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