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ハワイでの国際会議G [2007年10月19日(Fri)]










遺憾ながら、日本はその周辺諸国との関係は万全ではありません。

しばしば日本がそれらの国々のナショナリズムの昂揚のために利用されることさえあります。

また、北朝鮮からの工作船の徘徊やミサイル実験、尖閣列島や日本の最南端にある沖の鳥島へのいいがかりなど、中国からの要求もあります。

尖閣列島については台湾や香港からも要求が出ています。

一言付言しますと、この島々ではかつて古賀さんという一家が羽毛や鰹節の生産に当たり、その後は在日米軍が射爆場として使ってきたのですが、当時は中国から何のクレームもありませんでした。

周辺海域に石油があるらしいという話がでて、1960年代になって、にわかに自国の領土だというのが中国などの主張なのです。

韓国とは竹島をめぐる問題が未解決のままです。

さて、みなさま。
私は日本と、日本に隣接する東アジアの国々について言及してまいりましたが、もちろん、日本の「東の隣国」である、貴国の動向には特段の注意を払っていることはいうまでもありません。

オリンピックの年はまた、アメリカ大統領選挙の年でもあります。

来年11月の選挙については、世界が注視しています。

それはその結果が、世界全体の安全保障と発展に決定的な役割を与えるからであります。

アメリカが世界の諸課題に対し、より慎重さと謙虚さをもって対処してくれることを、多くの人が望んでいることにも耳を貸してほしいものであります。

今回は東アジアをめぐる各国の国内情勢、国際情勢に加え、地震や津波などの災害、感染症の多発や新種の感染症の発生など緊急時の協力が主たるテーマになっていますが、私どもは国際政治や軍事・安全保障の専門家として、こうした問題についても所感を交換する機会になればと願っております。

みなさまの建設的かかわりと積極的な発言を期待して、開会のご挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。
ハワイでの国際会議F [2007年10月19日(Fri)]






第5は、「北の隣国」ロシアとの関係です。

2008年7月には日本の北端である北海道でG8の洞爺湖サミットが開催されます。

冒頭にも述べましたように、わが国とロシアとの間には平和条約がなく、国交が正常な形にはなっておりません。

ドイツとロシアにも平和条約という名前のものはありませんが、両国間はそれに変わるあらゆる手段によって、正常な外交関係と協力関係が進められております。

われわれは政府のみならずシンクタンクレベルでも1973年から25回もの専門家会議を開催し、北方領土問題をプラスサム・ゲームによって解決しうるとロシア側に働きかけてきましたし、今も、ロシア語でのHPによって、ロシアの各界各層の理解を促進し、領土問題の解決を呼びかけていますし、さまざまな国際会議を開催して、ロシアの指導者たちに影響力を発揮しようとしています。

昨今の原油価格の高騰でロシア経済が表面的には活気を見せております。

しかし、現実にはシベリア、極東方面では著しく人口が減少し、また、産業の停滞が目立ちます。国民が投機に走り、ものづくりを怠るという傾向は、ロシア経済にとって決して好ましいことではないはずです。ロシア社会が再びソ連時代のような治安機関優先という社会傾向を増しつつあることも懸念せざるを得ません。

当面注目すべきは、来年3月に行われるロシアの大統領選挙と5月からの新大統領の就任でありましょう。あの広大な国は、しばしば最高権力者個人の性格や好みで国政が大きく揺らぐからであります。

かなり以前から、イワノフ、メドヴェージェフ両第1副首相ややそのほかの名前が挙がっておりましたが、最近は新たに首相に任命されたズーブコフ氏が有力だとか、ズーブコフ氏が就任してほどなく降板し、再びプーチン氏が大統領になるとか、また4年後のプーチン再登板や憲法を改正してのプーチンが実質的な権力を維持する案等がまことしやかにささやかれています。

いずれロシア人は、エネルギー資源に偏在する自国経済の底力のなさ、工業生産技術力の低迷、人口移動、労働力不足に基づく中国からの人口圧の厳しさをしかと自覚し、国際社会においてバランスの取れた国になるべきであると新たな努力を始めるのではないでしょうか。

日本としては、北方領土問題であせることなく、矜持を保ちつつチャンスを見計らうというのが最善の策であると確信します。


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