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北京五輪を前に [2007年10月03日(Wed)]




 台北駐日経済文化代表処広報部さん、お気に召さないかも知れませんが、
これは上下、表裏とも逆ですよ。
『現代用語』編集部さん、印刷前に気をつけてくださいね。






 台湾(中華民国)は1972年以降、国連の座席を失ったままだ。しかし、いくつかの国際機関には正式メンバーとして加わっている。

 APEC(アジア太平洋経済協力会議)もその1つ。この機構は1989年に発足した政府間公式協議体で、地域経済協力関係をアジア・太平洋地域に作ること目的としている。

 人材養成、投資促進、統計整備等の分野で協力を進めるため、年に1回外相・貿易相会議を開催していたが、現在では首脳会議も併せて行われる。日本、アメリカ、韓国、豪州など21カ国・地域が加盟しているが、1991年に、中国、中国香港とともに「チャイニーズ・タイペイ」の名で、台湾がこの機構の正式メンバーとなっている。

 ところで、オリンピックやスポーツのワールドカップなどでも台湾は公式メンバーになっている。そうした場合は、しばしば、「チャイニーズ・タイペイ」と表記される。中国語では「中華台北」と標記したり、最近では「中国台北」というのもある。

 台湾がこのような通称で呼ばれるのは、「ひとつの中国」を標榜する中国(中華人民共和国)政府が台湾を自国の一部だと主張し、「台湾」という語を国名として用いることに対して様々な形で抗議やいやがらせを行なっているためなのはいうまでもない。

 来年はいよいよ北京五輪、台湾も参加する。そのときの旗が、これ。国旗である青天白日旗の一部(白日の部分)を上に、国花である梅の花と五輪のマークをつけたものだ。中国の反対で、本来の中華民国の国旗である青天白日満地紅旗の掲揚が認められず、やむなくこの旗での五輪出場となっている。

 それはさておき、一昨日、自由国民社の『現代用語の基礎知識』のA編集部員が訪ねてきた。毎年、今頃やってきては、世界の国旗の最終確認をする。もう40数年のこと。私はこの用語辞典の最長不倒関係者になってしまった。

 今年はめずらしく国旗の変更や新しい独立国の誕生がゼロという年だったので、何か工夫がないかと思いついたのが、この旗を紹介すること。韓国と北朝鮮との合同チームが使う旗(白地に青で朝鮮半島をシルエットにしたもの)を紹介しているので、北京五輪を前にこの案がいいということになり、早速、私が白金の台北駐日経済文化代表処広報部に電話し、昨日、A編集部員に出向いてもらった。

 ところが、同広報部の人もA編集部員もよく判らなかったとみえて、撮してきた写真は上下も表裏も逆。今朝気づいて、私は大慌てで、気をつけるように伝えた。

 国旗等の逆掲揚はときどきびっくりすることがある。1964(昭和39)年の東京五輪を前に、組織委の国旗担当専門職員として、それまでの五輪での国旗について調べていたら、メルボルンやローマの五輪で、なんと、韓国の国旗(大極旗)がさかさまのまま、開会式で入場行進していた。

 選手・役員も興奮か緊張かしていただろうし、まだ光復(独立の回復)から日が浅かったからか、これには、当時大学生だった私は本気で驚愕した。

 複数の五輪で国旗を担当した経験からいって、私は北京五輪が国旗の分野でも心配でならない。


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