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私にできる少子化対策 [2007年04月13日(Fri)]














 世の男性諸君! われもまたその端くれだが、このマークを知っていましたか?

 私はまったく不明な話だが、先日、初めて気づきました。それも東京財団の研究発表会で、なんと日本の核武装論についてアカデミックな論証をした、いつも研究会で親しくしているA子さんがブローチのようにつけていましたので、終わってからの懇親会の席上、尋ねてみました。

 これが、「ただいま妊娠中」であることを表示するマークなのです。

 なにぶんにも35年ぶりに定期券を買ったばかりの私ですので、なにも知らず、優先席は、高齢者、病人、障害者の席とばかり思っていました。

 さてはて、男性諸君!! 
こんどこのマークの人に出会ったら、「われら(自称)青年」、率先して席を譲ることにしましょう。私にできる少子化対策です。

  
外注される戦争 [2007年04月13日(Fri)]
 

 戦争が商売になった、というと「なぬっ!?」という御仁もおられよう。

「昔から商売だった」という御仁もいる。しかし、それとは違う。21世紀の戦争は、本当に、戦争の多くの部分を受け持つ会社があるのだ。

 現に、イラクではアメリカやイギリスの「戦争請負会社」が、補給、警備、情報、調査、捕虜の尋問、兵員の訓練、メディア対策、挙句は戦闘そのものまで引き受けてしまっている。

「挙句は」とはいったものの、むしろその部分は中世以来、傭兵制度がある。バチカンの警備兵はミケランジェロがデザインしたといわれる原色きらびやかな服装と帽子に、槍を持ってサン・ピエトロ大寺院を守っている。

 それよりも、本書で紹介しているある民間軍事会社ははるかに大規模な近代戦を、一国の軍隊と同規模という大人数でまかなっているのである。

 最新の戦争を理解するうえで、この本は決定的に重要な意味がある。

 著者の菅原出(いずる)くんは、わが研究推進部の気鋭の研究員として、東京財団で私の同僚であった。いままた、ユーラシア21研究所の若手安全保障研究会の代表を務めてくださっている。

 今から4年前、彼から民間軍事会社の研究を持ち込まれたとき、私以下のスタッフは日本にとっては時期尚早と、申し出を蹴った。審査会で全員「ノー」といったところを、「いやこれは大事」といって「強引」に取り上げたのが当時の日下公人会長。いまさらながらその先見性と人物を見る目に頭が上がらない。

 菅原くんは見事にその期待を実現し、わが国における「戦争屋研究」の第一人者になった。その上、みずからそうした会社の訓練に加わり、「死ぬ思い」で、修了証を手にした。その手に汗握るような体験は本書の第7章「対テロ・セキュリティ体験」に詳しい。読んでいるうちにはまってしまい、あやうく通勤電車を乗り過ごすところだった。目の前の2,3の通勤客を蹴散らかして出てしまったのは、この本の内容の影響と私の油断であり、申し訳ない。

 他の章には現代の欧米諸国の軍事への取り組み状況、軍事会社の活躍ぶり、それなしには戦争が進められない現実などがよく描かれている。

 私は1970年代に国際赤十字の駐在代表として印パ戦争やベトナム戦争に関わっていたが、当時とは戦争の様相があまりに違うということに、この本ではっきりと教えられた。

 国際関係を勉強している人、外交・安保に関心のある人、マスメディアの関係者は必見である。(草思社、1600円+税)


■資料リンク
外注される戦争―民間軍事会社の正体
外注される戦争―民間軍事会社の正体
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