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負けました [2006年03月01日(Wed)]
  昼ごろ、私の文章に出てくる難解な単語について書きましたところ、4年ほど前の私が指導した元男子学生と親戚の20代の女性から、「回答を書いていないのは迷惑」「漢和辞典を持っていないので読めない」とのメールをいただきました。
 そこで、悔しいけど、とりあえず読み方を書きます。まさか「貧者の一灯」は要りませんよね。
   碩学はセキガク
   泰斗はタイト
   濫觴はランショウ
   麾下はキカ

 自分では気付いていませんでしたが、私の著書ではしばしば使っている言葉で、「迷惑」をかけているらしいのはほかにもあるようです。
   昂揚はコウヨウ (最近の新聞は「高揚」)
矜持はキョージ
   出捐はシュツエン
 といった言葉のようです。他に、自分の気持ちに忠実な言葉が見あたらない以上、これからも私は愛用したいと思いますが、いかがでしょうか。
碩学、泰斗、貧者の一灯 [2006年03月01日(Wed)]
昼食を社員食堂でとることは多い。きょうは同じ職場の某大学院卒の女性とともにした。
 その人曰く「吹浦さんの本を読むと、面白いことばがいっぱい出てきます」
 吹浦「何よ、その面白いって?」
 彼女「最初は<碩学><泰斗>でした」
 吹浦「うん、法政大学の杉山茂雄名誉教授は、国際法の<泰斗>として著名である、なんて私はよく書きますよ。あの先生には随分、教えられましたね。<碩学>も<泰斗>に近い言葉ですよね」
 彼女「ええ。すぐ辞書で調べました」
 吹浦「ほかには?」
 彼女「<濫觴>です。なんとなく読めましたけど意味がかわりませんでした」
 吹浦「うんうん、確かに私はよく使うね。揚子江の流れも源ではわずかに杯を浮かべる程度に過ぎない。転じて、始まりと言った意味かな」
 彼女「<麾下>です。これは辞書を引くにも苦労しました。」
 吹浦「乃木将軍麾下の第3軍は…ですね。他に言うなら、乃木将軍率いる、でしょうね。しかし、<麾下>というほうがいかにも、一致団結した招聘の集団という感じがするでしょう。」
 彼女「話は違いますが、私、きのうの吹浦さんのブログを見て、タイに逃れたカレン族難民のために寄付することにしました。」
 吹浦「えらいね、じゃ、私も<ヒンジャノイットウ>で付き合うことしよう」
 彼女「えっ!? それって何ですか?」
 吹浦「<ヒンジャノイットウ>がわからない? 金持ちは違うね」

この人、英語もフランス語もなかなかよくできる。でも、もう少し、日本語の常識って必要かも。このブログを見ている様子がない、あれっ! 彼女、昨日、私のブログを読んだといってたな。しまった。でも、もう、はっきり書いちゃいました。あしからず。ごめんね。

国際通のみなさん、是非、日本語と日本文化を大事にしてくださいね。

(絵は、「早春の八ヶ岳」 石田良介先生)
モグラの早春賦 [2006年03月01日(Wed)]
山梨県在住の石田良介日本剪画協会会長から、素敵な早春賦が送られてきました。独り占めにするにはあまりにもったいないので、ご了解をいただきましたので、みなさまにご紹介します。

我が家の庭のもぐら君は相変わらずせっせ、せっせと土盛りをして居ります。夜掘るのしょうか。朝、庭を見ますと新しい黒土の山が一線上に並んでいます。その周辺は柔かくなっていて上から踏みますと芝生の面が沈みます。多分、この庭の下に一大地下迷路を建設中なのかもしれません。もう少ししたら大きな石の横にETC専用の入り口が近々出現するかも知れません。

 
今、もぐらの世界では地下で関西の「コウベモグラ」と関東の「コモグラ」の領地争いが熾烈に続いているそうです。この近くの釜無川の(北陸の魚津から静岡の清水周辺まで)ホッサマグナを境にして、今まで、関西と関東のもぐらはお互いに住み分けをして平和に暮らしていたそうです。ところが、道路や観光開発で土木工事が行われ、岩盤が砕かれて地下があちこちで繋がったため、「コウベモグラ」が関東に入り込んで来て、「東もぐら」を北方に追い出しているのだそうです。「コウベモグラ」の方が獰猛で体が大きいのだそうです。

 でも、この辺のもぐらはあまり大きくなくて、高原の山もぐらの様です。雪の時の掘り土をしてましたので、その写真を添付させて頂きました。

 私の育った群馬県の小学校は「小倉(おぐら)小学校」といいました。利根川を挟んで向こう側は、村が違うので、別の学校でした。そのため、相手の学校の連中と川を境にして石を投げ合って喧嘩をしました。その時、相手の学校の連中は、小倉の学校のことを「モグラの学校へぼ学校 ほそっくて ながくって さつまいも!」と、大声を張り上げて合唱するのです。だけど、こちらには、相手の学校を悪くいう歌もなにもないで、「お前のかあーさん おおでべそ!」と言い返すのが精一杯でした。

そんな生い立ちから「もぐら」には何となく愛着があります。もぐらを追い出すのに「にんにく」を埋めたり、薬もあるらしいのですが、我が家の庭が居心地良いのなら、いつまでも、ゆっくりと住んでいて欲しいのでこのままにします。そのうち、「コモグラ」が庭で運動会などするでしょうから、楽しみにしております。

 今日は久しぶりにそばを打って、仲間と食べました。以前は「スプーンが必要だね」と悪口を言われたのですが、今回は「これなら商売が出来るよ!」褒められました。「腰もあって繋がっていて、細いのでこれなら言うことないね」と日本料理店のご主人・須貝さんがおっしゃいました。なんだか「金メタル」を貰ったようなうれしい気持ちになりました。
 ご迷惑かと思いますが、次回お越しの時、また、ご賞味戴けましたら幸せです。

「もぐら」のその後、ですが、ニンニクを穴に埋めると掘らなくなる、と聞いてましたので、実験としてひと玉を崩して、一房毎に盛り上がった所に上から穴を開けて落として軽く埋めました。その土堀をしていましたら大きなミミズがニョロニョロと飛び出してきました。この寒い時期にこんなに大きなミミズが、と、びっくりしてしばらくミミズを眺めてしまいました。そして、ニンニクを埋めてから、ミミズが風邪をひくといけないので少し深めに土を掘って埋めてやりました。

 もう少し温かくなりますと、野鳥がいっぱい飛んで来て芝生を突ついて、飛び出して来た虫やミミズを食べております。毎年、春先に撒く、牛糞入りの芝生用の肥料などがミミズの栄養源になっているのかも知れません。

 もぐらは「土竜」と書きますが、肉食で一日にミミズを20匹から食べるそうです。そして、20時間以上空腹になると死んでしまうのだそうです。正に土の中の竜ですね。

 明日の朝、ニンニクを埋めた辺りに盛り土があるか、ないか永田議員のニュースよりも関心がありますので早く起きます。と言っても、6時半ですが。

 先日、また雪が降りました。でも、まさに『早春賦』世界です。

(モグラの画像は、石田良介画伯)
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