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鯖、秋刀魚に祖国思う受刑歌人 [2012年11月12日(Mon)]


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夕されば刑庭(にわ)の秋風身に染みて
  祖国(ふるさと)恋し日本語恋し

アメリカ・カリフォルニア州で服役している郷 隼人さんの短歌が今週も「朝日歌壇」に入選している。この人はおそらく「朝日歌壇」で最も多く入選した詠み手ではないだろうか。

それでも、この1年半余り、おそらく投稿を控えていたのではないだろうか。

この歌の選者・高野公彦氏は、「第一首、有名な俊成の歌<夕されば野辺の秋風身にしみて 鶉(うずら)鳴くなり深草の里>を踏まえながら、自分の境涯を嘆く。<祖国恋し日本語恋し>の心が作歌の原動力かも>と「評」で述べておられる。

郷さんの故郷は鹿児島、つまりお名前は「薩摩隼人」ということだ。

獄中生活が長くなり、関係者が受刑者移送条約により、祖国日本での服役の可能性を調べているが、果たして、日本で刑に服すことができるのか慎重に検討を重ねているようだ。

今週の「朝日歌壇」にはもう一首が二人の選者によって選ばれている。

何故秋になれば故郷が恋しいか
  鯖・鰯・河豚・秋刀魚・キビナゴ

永田和宏、馬場あき子のお二人の選者はこれを挙げておられる。郷さんは、アメリカには板前として渡った人。「鯖・鰯・河豚・秋刀魚・キビナゴ」に、ただ「食べるだけ」の私とはまた違った思いがあるのかもしれない。

アメリカの監獄では焼き魚、煮魚などというのは、でないんだろうなぁ。差し入れに行ってあげたい。この大歌人に。 
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