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山本 正さん逝く [2012年04月19日(Thu)]



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 山本正(ただし、76歳)日本国際交流センター理事長が4月15日、
胆のうがんのため逝去され、昨18日午後、聖イグナチオ教会で葬儀・告別式が行われました。

お兄様が司祭でいらっしゃり、ご高齢にもかかわらず車椅子で出席され、
愛情、惜別、公平な評価を交えた実に見事な説教をなさいました。

「日米関係民間会議(下田会議)」を主宰して、日米交流の基盤作りに尽力され、
近年は鳩山由紀夫首相(当時)の諮問機関「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」
の委員を務めておられました。

私とは70年代から少しお付き合いはありましたが、NPO法推進のときに、
これに未だ理解の少なかった自民党の参議院議員たちをどう説得するか相談に来られ、
二人で“各個撃破”するとともに、7,8人の議員に集ってもらっては「NPO(非政府機関)
と反政府団体は違う」ということを説明したことが一番の思い出です。

その後は私が東京財団常務理事のときの評議員でいらっしゃいました。
山本さんは、民間人が、世界の人たちと深く対話し、共通の目的に向ってそれを達成する
匠のような人でした。

新聞報道によると、下田会議、日米議員交流、日米欧委員会(その後三極委員会)、
日韓知的交流会議、アセアン・日本ダイアローグ、日米中協力プロジェクト、
「グローバル・ヘルスと人間の安全保障」……民間の独立した立場と視点から、
海外要路との国際交流を実践した人です。

朝日新聞の船橋洋一前主幹は、「その足跡は、戦前の渋沢栄一、戦後の松本重治に次ぐ」
と評価していますし、「これからのアジアに必要なのは(欧州統合の生みの親として知られる)
ジャン・モネだ、と韓国の外交官が言ったことに同感する」とも書いています。

太郎、二郎、三郎、四郎と4人の息子さんが遺族として並ばれ、太郎さんが追悼しながら、
謝辞を述べられました。率直に「わが父」を高く評価した発言に、
列席したみんなが同感していました。

ロシアとの民間交流を多年続けてきた者として、時々、助言をいただいたりもしましたが、
日米関係が磐石であってこそ、ロシアとも深い付き合いが出来るし、
北方領土問題も話し合えるということを、確信できたご葬儀でした。
合掌
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