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休眠預金善用の笹川提案に拍手! [2012年02月09日(Thu)]









日本財団の笹川陽平会長が
2月6日の産経新聞正論欄に寄稿した
<「休眠預金」を社会的に活用せよ>を読んで、
「えっ!」と驚くとともに、
「私だけじゃないんだ」と
あらためて銀行口座で10万円を失った
私自身の失態を思い出しました。

 恥を忍んで申し上げましょう。

 まだ1970年代のことです。当時の
月給相当分のお金をS銀行に開いた新たな口座に
預金しました。

その後、急に海外に駐在することになって
そのまま放っておく結果になってしまったのです。

終生貧乏人のはずの私が、
なぜか帰国後それを思い出さず、
「ないものと思っていつか善用しよう」
と思いつつ、
1995年の阪神淡路大震災の際、
ふとしたことからあれを寄付しよう
と思い立って
S銀行A支店に行ったのですが、
もはやどうにもなりませんでした。

 長期間利用されないものは「休眠口座」と呼ばれ、
S銀行の雑収入か何かに
なってしまっていたのです。

しかし、世間には
私同様の粗忽者がほかにも大勢いるようで、
「笹川論文」によれば、その総額は
2002年まで認められていた仮名口座も含めると
優に100,000,000,000(1千億)円を超えると
推察されるそうです。

笹川会長は「これこそが新たな“埋蔵金”」である
と断じ、諸外国のように、
福祉事業支援などに幅広く活用できるよう、
わが国も早急に受け皿を整備するようにすべきです。

確かに放念していた私にも問題はあるでしょう。

その間に内外で転居し、
銀行への通知も怠っていましたから、
銀行からの通知も来ませんでした。

それにしても、まさか口座が
閉鎖されてしまうとは知りませんでした。

<わが国でも、NPO法人フローレンスの
駒崎弘樹代表が09年末、
いち早く国による休眠口座基金の設立を
提案した。11年1月には
衆院本会議で新党日本の田中康夫代表が
「休眠口座の預貯金を金融機関から
国に移譲できるよう法改正すべきだ」と質し、
菅直人前首相も「そうした活用はあってもいい」
「他党の皆さんにも検討していただきたい」と
答えてい>ます。
 これに対し、<金融界は
「本人の同意なく預貯金を金融機関の外部に
流出させるのは金融システムに対する
信頼を損なう」などとして
全国銀行協会など7団体連名で
反対意見書を提出している>のだそうです。

 これはあまりに酷いではないですか。
銀行に掠め取られた気分です。
金融界の不遜な態度の象徴です。

 銀行は数年前、公的資金を導入して、
いわば国民に助けられて生き延びたんじゃ
なかったでしょうか。
この不可解な「埋蔵金」こそ、

社会福祉や奨学金などにこそ
活用されるべきものであり、
金融機関の収益とするのはあまりにも
身勝手すぎませんか。

私自身の油断か不始末を棚にあげて
言うようですが、ならば、
そうした「収奪」をふだんから
徹底すべきではないでしょうか。

それよりも賢明な金融界の皆さんは、
その全容を発表されるほうが、
はるかに「荷」が軽いことをご存知なのでは
ないでしょうか。

「笹川提案」を、大きな輿論へと醸成し、
尊大な金融界への一撃としましょう。

これは「お国のため」であり、
私全体のための提案です。
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コメント
以後、人生は生真面目にきちんと生きることにしている(つもりなの)ですが、
やはり金融業のこのやり方っておかしいですよね。
Posted by: 吹浦忠正  at 2012年02月10日(Fri) 00:19

うわー、知りませんでした。そんなことがあるのですか。

「本人の同意なく預貯金を金融機関の外部に流出させるのは
金融システムに対する信頼を損なう」と言うのなら、何十年
経とうときちんと返してほしいですね。
Posted by: 桃です  at 2012年02月10日(Fri) 00:14