• もっと見る
«このコスメはお勧め | Main | 「社長」からのクリスマスカード»
<< 2014年04月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
九十九里浜 [2011年12月25日(Sun)]








 北見志保子作詞、平井康三郎作曲
「九十九里浜」を勉強している。

  沖はるかに 荒れて波立ち
  水平線 日の出近くして 
  海鳥飛べり

  沖つ浪 みるに遥けし  
  思うこと いほえへだてて    
  わがなりがたし
  わがなりがたし

  わだつみの 太平洋に  
  まむかいて 
  砂浜白し 九十九里なり 
 
1935年、昭和10年に
発表され、佐藤康子、柳兼子といった
戦前から名歌手とされた人や、
近年では鮫島由美子が歌っている
名曲である。

三連休などとなると、
たまった仕事もそっちのけで、
はたまた引っ越しの埃で喉を
痛めたのも忘れて、しばし、
この曲の楽譜とにらめっこしている。

私は、先日、亡くなられた松田とし先生の
最後の弟子であると小欄で
何度か申し上げた。

だから、最後に先生のレッスンで教わった
この歌は松田先生を偲ぶ歌でもある。

 変化するテンポ、再三の転調で、
私にとっては難曲だが、素人なりに
どうしてもマスターしたい。

 そうした中でどうしても
すっきりとわからなかったのは、
この部分の「いほえ」である。

  沖つ波 見るに遥けし
  思うこと いほえへだてて
 わが成り難し わが成り難し

「いほえ」の意味が分からなかった。

「広辞苑」(岩波書店)にも
「日本語大辞典」(講談社)にも
このままの項目では出ていない。

「いおえ」ではないかと思って、
これを引くと「五百重」とある。
「幾重にも重なっていること」

 しかし、それならば
「いほへ」ではないのか。

「万葉集」に、柿本人麿の歌として、

大君は神にしませば天雲の
いほへが下に隠り給ひぬ

とある。「万葉集」の原文では、
王者 神西座者 天雲之
五百重之下尓 隠賜奴
である。

いろいろ考えた末の結論は、
私を含めて今の人はおしなべて、
語彙が減り、かつ、旧仮名遣いに
通じていないので、
「五百重」がすぐ出てこなかったのだ。

「九十九里浜」の歌詞で、
思わぬ勉強をさせていただいた。
コメントする
コメント