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津波と教職員の決断C [2011年09月13日(Tue)]












  畏友・名越健郎氏の論文は、
さらに岩手県の避難井成功した
例を紹介している。

  ★.。.:*・゜★.。.:*・゜★.。.:*・゜

 海に近い岩手県大槌町の大槌小学校や
宮古市田老第一小学校では、
いつもの避難訓練に沿って
教師が児童を裏山の高台に誘導し、
無事だった。

 この地区では、明治、昭和と
何度も津波被害を受け、
自治体はその記録を基に、
浸水の危険区域地図を作成。

 学校も避難訓練を繰り返してきた。

 死亡したのは、車や自転車で迎えに来た
一部の保護者と児童で、
平地を走行中に津波に襲われたのだ。

 生死はまさに紙一重の差だった。
 
 死者・不明者1300人を出した
岩手県釜石市では、
湾に面した鵜住居(うのすまい)地区が
津波で壊滅したが、
海沿いの小・中学校の児童570人は
奇跡的に全員無事だった。

 地震の後、教師は大声で
「てんでんこで走れ」と叫び、
中学生は小学生の手を取って
沿岸から高台へと一目散に走った。

 三陸地方には、津波が来たら
取るものも取らず、
てんでばらばらに逃げるという
「てんでんこ」の言い伝えがあり、
学校ではその教えが徹底していた。

津波を逃れるキーワードは高台なのだ。
           
  ★.。.:*・゜★.。.:*・゜★.。.:*・゜

 てんでんこに逃げて全員無事だったのが
釜石市立釜石東中学校。

 今、生徒たちは釜石の中央部にある
釜石中学校に「居候」している。

 ここからは私の「想像」だが、
さぞかし肩身の狭い思いをしているのではないか、
もとい、避難の成功を喜び合い、
さぞや堂々と伍して勉学に、藝術にスポーツに
頑張っているに違いない。

 私が社会福祉法人さぽうと21の理事長として
この釜石東中学校にしてあげたことは、
校舎とともに流された吹奏楽部の楽器を
ひととおりそろえてあげ、
15人を推薦して、
8月17〜26日まで、東京経由、
ウラジオストクでの日露青年交流事業に
参加させてあげたことだ。

 引率教師は理科の佐々木俊先生。
「理科の教材も何もなくなってしまいました。
特に化学の実験用具がないのです」と
ウラジオストクから戻った晩、
上野で「反省会」をしたとき、
寂しげに語っていた。

 わが非力が情けない。

 きっと、釜石中学校の皆さんが、
気持ちよく、東中学校の生徒にも
貸してくれていることを祈るのみだ。
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コメント
さきほどの文章の「以上」は「異常」の
変換ミスでした。お詫びして訂正します。
Posted by: 吹浦忠正  at 2012年01月05日(Thu) 17:36

名越健郎氏は二荒之助先生のご令息です。昨年秋、時事通信社を定年退職し、大学で教鞭を取りつつ、
わがユーラシア21研究所のロシア語HPの編集長でもあります。

二荒之助先生には私も触発されることが多く、頭が下がり、ご葬儀にも一番先に駆けつけましたが、そのお説にはすべて賛成ないしどういしているわけではありません。

パラオの国旗についての説明もその1つですが、調査不足があったと思います。

そのため、私は2010年、パラオに出かけ、実際にデザインした人をご自宅に訪問し、元大統領にも確認してきました。

 詳しくは「パラオ 吹浦忠正」と入れてみてください。

 銅像製作の話が具体的にあれば、私も貧者の一灯をささげたくぞんじます。

 国旗掲揚推進には大賛成です。

 日本中にイタリアやフランスの国旗が
掲げられて、自国の国旗がめったに見られないのは、以上というほかありません。
Posted by: 吹浦忠正  at 2012年01月05日(Thu) 17:35

間違いでしたらお許しください。名越健朗氏は名越 二荒之助先生の御子息ではありませんか。多分私と御子息は28年生まれですが、私が3月生まれなので岡山県笠岡市北川小学校で学年こそ違え、多分秀才の誉れ高かった健朗氏だと思います。二荒之助先生は私の母曰く弁論大会で競った間柄だそうです。故あって上京されたに聞いております。それがどういう因縁なのか、私自身先生の国旗パフォーマンスを参考に国旗掲揚推進にまい進しております。故郷になぜ二荒之助先生のことをたたえ顕彰するような運動がないのかと、田舎の母に質問すると、誰もおらんの一言でした。今の時代に二荒之助先生のような人物の顕彰運動という小さな波紋を起こすことができれば、大きな意義があるやに思いました。また、荒川帝釈でhinomaru-kokki.comを新しく開設いたしました。ご覧頂いてぜひご意見頂戴できれば幸甚に思います。
Posted by: 三浦 基  at 2012年01月04日(Wed) 15:57