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国旗と国家主権C 尖閣諸島 [2010年05月30日(Sun)]




     尖閣諸島最大の魚釣島(ウィキペディアより)




尖閣諸島については、
日本が実効支配しているにも関わらず、
中華民国(以下、台湾)と中華人民共和国(以下、中国)が
領有権を主張している。

筆者は尖閣列島がわが国固有の領土であると断言するが、
小論は、同諸島そのものの帰属を論ずる場ではないので、
同諸島での国旗の掲揚と領有権の誇示に
限定して若干論じてみたい。

1969年5月、琉球政府の命により石垣市が
尖閣諸島の魚釣島に同市の区域であることを明示した標杭を
設置した。

これは前年10月12日から翌月29日まで、
日本、台湾、大韓民国の海洋専門家が
国連アジア極東経済委員会(ECAFE)の下に
東シナ海一帯を学術調査した結果、
「東シナ海の大陸棚には、石油資源が
埋蔵されている可能性がある」との指摘がなされたことに基づき、
紛争を防止するための手段の1つとして、
日本政府が琉球政府に働きかけた結果であった。

調査は1969年から翌年にかけても実施され、
推定1095億バレルという巨大な石油埋蔵量の可能性が報告され、
この水域がにわかに国際的な注目を集めた。

台湾はガルフ社に周辺海域の石油採掘権を与え、
同諸島に「青天白日満地紅旗(以下、青天白日旗)」を掲揚し、
その写真を各国に配信した。

日本政府がこれに抗議したのが、
同諸島と国旗を巡る最初のトラブルである。

                              (つづく)

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