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北方領土は不法占拠ではあるが [2009年09月24日(Thu)]







    択捉島の散布山(ちりっぷさん)









(社)アジア太平洋フォーラム(略称APF、萩原昭治会長)の
主催する「日ロフォーラム」が、
9月17日、新有楽町ビル電気倶楽部A会議室で
「鳩山首相とメドベージェフ大統領の決断力―新日ロ行動計画」を
テーマに開催された。田中健二APF理事長のご厚意で、
お招きを受けたので、喜んで参加した。

このフォーラムでは最初に、
ゲンナディ・A・オヴェチコ駐日ロシア連邦大使館公使、
コンスタンチン・O・サルキソフ山梨学院大学法学部教授、
山村嘉宏外務省欧州局ロシア課企画官、
岩下明裕北海道大学スラブ研究センター長が
約20分ずつ発言し、鈴木宗男衆議院議員が短く挨拶した。

討論の段階で、議長の田中理事長から促され、
私は日頃考えていることの1つとして、
次のように述べたので報告したい。

私の発言についての他の参加者からの発言が若干あったが、
それは「版権」(?)もあろうかと思うので、
小欄では、問題提起だけにとどめたい。

    ☆☆☆  ★★★  ☆☆☆  ★★★

 APFにはきょうは始めて伺いましたが、
古くからお付き合いをいただいている方ばかりが
お話をしてくれて、懐かしく、かつ
大変勉強させていただいております。

せっかくのご指名ですので私から申し上げたいことが、
一点だけございます。

北方領土の「不法占拠」という言葉が
これからどういう具合になっていくかという点でございます。

日本では、今まで内閣府のホームページ、
外務省のホームページその他ほとんどすべてのものが
この「不法占拠」という言葉を使って
公式に発表してきております。

今回、ロシア側が硬直化した対応を見せている特別措置法で
別に改めて新規なことをやってきたのではないと
私は理解しておりますから、
法律そのものを新鮮なものと思いませんし、
このタイミングで立法化したことを
特段に重視しているわけではありません。

また、この立法化や「不法占拠」と言う言葉を挿入すべしと、
私自身が一生懸命働きかけもやったわけでもございません。

ただ、この「不法占拠」という言葉をこのまま使いますと、
恐らくロシア側にとっては
実際の歴史や経過等々を知らなくても
大変不名誉な言葉ではないかと思うんですね。

おまけに、おまえは不法に4島を軍事占領しているんだ
という話になりますと俗に言う「顔がつぶれる」ことに
なるわけです。いや、実際はもちろん
ロシアがやってることは不法なんですよ。

そして不法に抑えていたものを日本に返す、返還する
という段階になりますと、今度は日本側が
不法なものを受け取ったのだから、
これまでの不法行為に対する対ロ賠償請求ができるわけです。

それに対して、今の支配が合法的だと見なすならば、
これは反対に日本の政府は今まで大嘘をついてきた、
全然根拠のないことを言ってきたということで、
日本政府の立場が非常に困るわけです。

ただ、その場合はロシアは、今度は、「返還」ではなくて、
日本語でいう「引き渡す」という形や表現になってきて、
それに対して反対に日本は、
合法的なものを引き渡してもらったんだから、
これはロシアに対していろいろ補償をしなければいけないとなる。

沖縄の返還にあたって同様のことが起きたのは、
今、ベストセラーになっている
山崎豊子の『運命の力』でも描かれているように、
秘密協定、密約という話になったりするわけです。

こういう問題は、いよいよ決定的な時期になると
大変これはややこしくなると思うんです。

今、恐らく皆、「不法、不法」と言ってるし、
私も心底不法だと思っておりますけれども、
これはどこかで政治判断しなきゃいけないポイントに
なってくるだろうと思っています。

その際に、この辺りを曖昧にして、
ある時期に、これは民間だから言えることですけども
「国境を画定」という言葉に変えようというのも
一案ではないですか。

「返還」でもない、「引渡し」でもない、
今まで決まっていない国境を新たに引くということです。

そうなると、決して大きな金は動かないし、
双方が傷つかないわけです。つまり、
せいぜい人道的に配慮して
今、実際に4島に住んでる人たちが
これから本国に帰るか、引き続き4島に留まるか、
あるいは私は日本のどこかに移住してもいいと思うのですが、
その人たちの当面の暮らしが成り立つようにしてあげるぐらいの
支援の話で済むと思います。

そんな感想を今日のお話、
特に岩下さんのお話を聞いて一番思ったところですが、
もし、この辺についてロシア側の方でも
岩下さんからでもご意見があったら
聞かせて頂きたいと思っております。
 ありがとうございました。
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コメント
岩下さんの主張が、単純に等面積で分割とならないことを、せつに希望します。
中露国境の川の中州とは問題の本質が違うのです。
Posted by: 吹浦忠正  at 2009年09月24日(Thu) 21:45

岩下先生とはビザ無し交流で一緒に色丹・択捉に行き、両島で、墓参をし私が読経して慰霊をさせていただきました。岩下先生の主張は理解できるように思います。本日の吹浦先生の提案の「国境の画定」の表現については賛成です。しかし、「不法占拠」は間違いの無い事実ですので、これを忘れてはいけないと思います。私が訪島して、訪問団代表で演説した時は「日本の法律のもとで皆さんと共に生活できるよう希望している」といった趣旨をのべたことを思い出しています。鳩山政権となり鈴木外務委員長誕生で、譲歩・譲歩になりはしないかと、不安を強くしています。鳩山政権も功をあせらず、本来の政府見解を守り、正等な主張を続けるよう願って止みません。よろしくお願いします。合掌。
Posted by: 山本邦道  at 2009年09月24日(Thu) 21:02