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香港、マカオ、チベットなどの旗 [2009年08月26日(Wed)]







  香港特別行政区の旗








   澳門特別行政区の旗







中国は多数の民族から成る国。中でも、
歴史的経緯を引きずる香港と澳門(マカオ)は、
1997年と99年に英国とポルトガルから返還された特別行政区。

ともに30数年後には中国の領土となろうが、
現在は、独自の旗を掲げ、
中国本土とは別の特殊な行政機構を保持している。

香港の旗は赤地に白でバウヒニア・ブレイケアナ(香港蘭)を
大きく抜き、5つの赤い星を散らしている。ブレイケアナの名は、
英国の第12代香港総督ヘンリー・アーサー・ブレイクにちなむ。
5つの星は中国の「五星紅旗」にちなむ。

澳門の旗は、緑地に白い蓮の花とタイパ橋から成り、
その上に黄色で五つ五稜星が描かれている。

タイパ橋は対岸のタイパ島を結ぶ橋で、
中国本土との連帯を示している。星は「五星紅旗」から。

現在、チベットを独立国とみなしている国はいないが、
日本人・青木文教がデザインした、
旭日にヒマラヤなどを描いた“国旗”を持っている。

東トルキスタン(新疆ウイグル)は
イスラム教徒の国でありながら、
トルコの国旗の赤を青(ライトブルー)に変えた“国旗”を掲げて
独立運動を展開している人たちが世界中にいる。

中国の「五星紅旗」と全くイメージを異にするライトブルー主体の
国旗を前に、青い目の民族運動の指導者が中国非難をするとき、
私はこれは容易に和解が難しいのではないかという印象
を率直に抱いた。

このほか、地球上には時に、
満潮時には水没する岩の上に建造物を立てたり、
実際の領土がないまま、空想的にあるいは
いささかマンガチックに“独立国”を“建国”する話がある。

シーランド公国やセボルガ公国など、
冗談交じりにミクロネーションと呼ばれるが、
こうした“国”がまず決めるのが“国旗”や“国歌”である。

これらの”国は”もちろん、いずれも国連に加盟していない。
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