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小学生に講演するには [2008年06月29日(Sun)]




  インドネシア国旗
  モナコ国旗








   ルーマニア国旗
   チャド国旗



















     パラグアイ国旗の表の紋章(左)と裏の紋章





 4年に1度のオリンピック、それも20年ぶりにアジアで開かれるということで、日本でもいつになく、盛り上がってきました。

多分その余波でしょうね。私にも「世界の国旗について話」をと、全国各地から依頼され、東奔西走しています。「国旗の普及は国際理解の第1歩」ですから、ムリを承知で駆け回っています。

そんななかで、先日も小欄で書いたように、7月2日、私は京都の聖母学院小学校5,6年生360人を相手に、世界の国旗の話をすることになり、この10日間、「どうしたものか」といささか大げさに言うと、その「重圧」に押しつぶされそうです。

 小学校の教師はまさに専門職、看護師と並んで私が最も尊敬する職種であり、未来永劫、消えることのない聖職と心得ているので、「天下の俗人」たる私にはエベレストにでも登るような至難なものがあります。今まで、秋田や東京で何度か小学生を前に講演をしたことはあるのですが、いつも「われながら不出来」なのです。

 そこで、今回はああしよう、こうしようと考えていて、とうとうある歌にたどり着きました。皆さんご存知の歌、林柳波作詞・井上武士作曲の「ウミ」です。どの教科書にも小学校一年生のときに指導すべき歌として掲載されています。私の話の途中で、音楽の教師に伴奏をしてもらい、みんなで歌おうと思うのです。

 全体はこんな流れになるのでしょうか・・・

  //☆//☆///☆/★\\\\☆\\\\☆

北京五輪まであと1ヶ月余り、きょうは「国旗ではじまる国際理解」というお話をしましょう。

 世界で一番簡単な国旗と難しいデザインの国旗は? 

 緑1色のリビアが一番簡単な、複雑な模様のあるトルクメニスタンが一番難しい旗です。

世界に国はいくつあるかな? 国連加盟国は192、報道によれば、北京五輪には170カ国くらい参加しそうです。

どの国にも国旗があります。

中には、まったく同じデザイン国旗もあれば、似た国旗もあります。

 インドネシアとモナコ、ルーマニアとチャドが同じです。また、アンドラとモルダビアは紋章がなければルーマニアやチャドと同じです。実際、国の中では、複雑なデザインである紋章をはずして使っています。

 中南米の国々の国旗にはしばしば紋章がついていますが、パラグアイの国旗は表と裏で紋章が違うのです。表は星、裏はライオンが中心です。

  北ヨーロッパの国々は、キリスト教の国であることを表す十字が描かれています。私は小学校4年生のとき、そのことに気付いて、国旗の研究にはまりましたから、もう57年も前の話になります。みなさんもいろいろ発見してみてください。

国旗には、それぞれの国のさまざまな特徴が織り込まれていますから、民族、歴史、宗教、産業、政治体制、地理的な位置、隣国との関係などいろんなことを知れば知るほど、国旗への理解が深くなります。

そのためには、今小学校で勉強していることは全部が大切です。算数、国語、音楽、体育、理科、美術もしっかり勉強しなくては、国旗について理解することは出来ないのです。

 これからの話にも、いろんな教科の内容が出てきます。


(つづく)
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