惜しまれる人材の死 [2006年01月30日(Mon)]
小学校から高校までの同級生が年末に亡くなっていました。そうとは知らずに年賀状をだしていたところ、寒中見舞いの形で、妹さんから知らせが来ました。合掌。
妹さんに、以下のような返信を出しました。 ☆★☆ ご尊兄・Sくんの突然の訃報に接し、謹んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。 あなたからのはがきは短い文章でしたが、私は何度も何度も読み返し、行間にあなたの悔しさが滲み出て、涙を抑えられませんでした。おそらく秋田のご家族はどんなにご苦労をされたことかと拝察します。あなたの寂しさ、虚しさは想像に余りあります。本人もさぞ、いろいろ辛かったのでしょうね。 数年前、奥様とお嬢様が私のところに見えられたことがあり、また、お手紙も頂戴しました。ですから、事情はある程度、理解していました。非力な私としては何も出来ず、お慰めするしかありませんでした。 端的に言って、私は病気を恨みますし、在職しておられた新聞社を憎んでいます。貴重な人材を亡くしてしまった責任の一端は、会社にもありました。昼間から飲酒を認めていたというではありませんか。 いまさらそんな恨み言を言っても間に合いませんが、人間、お互いに誰でも弱いものです。そこをうまく支援し、善導するのが、組織ではないでしょうか。貴重な人材をこうして失ってしまうのはあまりに残念です。 私にとって一番懐かしい思い出は、S君が中学時代にたった一人でサッカー部をやっていた、ゴール前の姿です。秋田でのサッカーの先駆者の一人でしょうね。部員ではない仲間を募って、教えていました。私にもオフサイドとは何かを教えてくれました。孤高の人という印象です。 東大に進み、大新聞社で記者をしていたSくんは、われわれ同期生の自慢でした。なんとも辛いことです。 お墓はどこですか? 機会を作ってお参りしたいと念じています。 合掌 |