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春よ来い [2007年01月28日(Sun)]




「雪上がり」。挿画は、石田良介画伯のご厚意で掲載させていただいております。禁無断転載。





 お互いに、毎日何て忙しい時間を過ごしているのでしょう。友人や仲間ともども、入り込む余地などないような息苦しささえ感じますが、「忙中閑有」といいます。せめて週末くらいはゆっくり物事を考える時間を持ちたいものです。

 昨日は、東洋英和女学院大学大学院の今年最後の講義を終え、そのまま数名の院生とともに、三遊亭金八師匠の独演会を聞きに池袋演芸場まで行ってきました。みなさん、ナマで落語を聞くのは初めてということもあり、終演後に居酒屋で師匠を囲んだときは、少々興奮気味に見えました。

 92席の会場は超満員でしたが、算数が苦手な私でも、高座の維持は容易なことではないように思えました。

 それにしてもあたたかい陽気でした。東京は冬なのかそれとも春なのか、よくわからないこの頃です。喜んでいいのかどうかさえ判断に苦しみます。異常気象がこの先、何を予告しようとしているのかと考えてしまうのは私だけでしょうか。

 金八師匠の独演会では、二つ目の講釈師、神田織音(おりね)さんが間垣平九郎が家光の前で愛宕山の男坂を騎馬で登る講談を読みました。海抜36メートル、当時、江戸ではひときわ高い山であった愛宕山。これを馬で駆け上がるのは至難のことだったようですが、家光はその「頂きにある梅の花一枝を所望す。騎馬にて採って参る者はおらぬか」というので、大騒ぎ、3人が落馬して死亡した後の成功物語である。

 織音はこの「業界」にはめずらしい?「妙齢の美女」、それでも「コウダンシ」!(おわかりですかな?)

 ところで、梅の歌を読み直す前に、今年は咲き終えてしまいそうです。愛宕山でもすでに梅の花が咲き、山頂のNHK放送文化センターに問い合わせたところ、最早見ごろとなっているとのことです。

 さてそこで、「古今集」。
 梅の花をよんだ歌は19首あります。

   春のはじめによめる  藤原言直
春やとき 花や遅きと聞きわかむ
  鶯だにも 鳴かずもあるかな

                大江千里
鶯の谷よりいづるこゑなくは
  春くることを誰かしらまし

               よみ人しらず
  梅が枝に来ゐる鶯春かけて
鳴けどもいまだ雪は降りつつ

                  紀 友則
 君ならで 誰にか見せむ梅の花
 いろをも香をも 知る人ぞ知る

 月夜に「梅の花を折りて」と
人のいひければ、折るとてよめる  躬恒
  月夜にはそれとも見えず梅の花
香をたづねてぞ知るべかりける

 週明けは東京にも雪が降るかもしれないとの予報もありますが、この陽気が変わるのでしょうか?

 愛宕山はユーラシア21研究所からは歩いても行ける距離。もし、晴れていたら、間垣平九郎は馬で上ったが、せめて私は歩いて登ってみよう。「鶯の谷よりいづるこゑなく」とも春を感じることが出来そうだ。梅の枝は手折らずに帰ってこよう。
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コメント
ブログ拝見いたしました。
満席でも独演会の主催は大変なことなのですね。
でも、お隣のおじさんが
「最近寄席に若い人が増えてきた」とおっしゃっていました。
若い人たちに、品のない関西弁で喋るだけがお笑いではないことを知ってもらうためにも、
金八さんや織音さんに頑張っていただきたいものです。

 明日(今日?)は少々冷え込みますとか。
お風邪などお召しになられませんように。

Posted by: 英和の「妙齢の美女」  at 2007年01月29日(Mon) 07:33