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仕掛け工作2を振り返って (2) [2025年08月24日(Sun)]
カードの作文は、自分の誇れる事・自分を褒めてあげたい事です。誇れる、というほどでなくても、自分はこれが得意だ、こんな長所がある、これは自分の良い面だと思う、結果がまだ見えなくてもこういう想いで取り組んでいる事は良いと思う、などについて自由に書いて欲しいと思いました。

ここで、いつもクラスで成績が良い子達は、それ以外について書いてください、と伝えました。良い成績を保ち続ける努力は素晴らしいですが、手紙でも今年の良い思い出は?など聞いてもいつもその話題を書いているので、こちらももう十分分かっているのです。成績について触れる場合の例外は、前回のテストで40人中30位だったのが、努力の結果今月は24位になった、などの変化があった場合のみ、と念を押しました。もちろん点数や順位にこだわる必要はありません。自分が努力した、最善を尽くした、と思える事ならどんな事でも良いわけです。

しかし子供達の回答を見てみると、やはり勉学について述べている子がほとんどでした。正直なところ、個人的に私はがっかりしました。他に、自分にどんな素敵な面があるのか自分で分からないのかな⁈と思いました。ただ考え直してみると、子供達は書く事が思い浮かばないと言うよりは、ただ純粋に、勉学をどれだけ頑張っているか、どれだけ良い成績を収め続けてきたか、という事だけが誇りに思える事だと考えているのかも知れない、という見解に辿り着いたのです。それだけが、自分や家族の生活を良くする手段につながる、という思考です。実際、どんなに創造性があっても芸術性があっても、実用性の無いものには価値がおかれなかったり、それが将来どんな仕事につながるかなど分からなかったりするのです。

一辺倒な回答をしていた子達には、私達のほうからその子達の素敵なところを見つけ、教えてあげたいと強く思いました。実生活をどう豊かにするか、それは複雑な問題です。それと並んで、自分という個人がどのように豊かであるか、それもとても大切な事ですから。
仕掛け工作2を振り返って (1) [2025年08月23日(Sat)]
二つ目の工作は帯を引くと蓋の開く仕組みのパーツを、カードに貼って完成するものです。このパーツは1つ目の工作と違い、裏面を何かに固定しておかなければ帯も引っ張りにくく蓋が開きません。しかし当然、帯まで貼ってしまっては、その帯を引く事はできません。

パーツは全員ちゃんと完成する事ができました。しかしその後「裏面のここだけノリを塗ってね。ここの部分はカードには貼り付けません。」と見本を示して伝えたのですが、裏全面をカードに貼り付けてしまった子が何人かいました。いや、その数は顕著に多かったです…。小学校1、2年生などの年齢層が対象ならば納得もできたのですが、実際この間違いがたくさん出たのは高学年以上でした。(低中学年はスタッフがほぼ付きっきりだったので、目が行き届いたのでしょう。)

完成した事に安心してしまったのかも知れません。引っ張ったら開く (蓋が開いて中のメッセージが見える)、という工作なのですから、誰かに送る為のカードに貼ってその機能が失われたら普通は意味がありません。しかしそこまでは考えが至らなかったのですね。

手順や指示に着実に従う事ができる、という力は身に付けて欲しい基礎的な力ですが、様々な視点から見たり考えを及ばせたり、という力は単に言葉で教えられたから身に付くものではなく、経験に大きく左右されると思います。この度の事は私達にはショックでしたが、指導の落ち度を見直し、また挫折せずこれからも子供達に経験を積み重ねられる機会を作りたいと思いました。

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仕掛け工作2と生活の見つめ方 [2025年08月18日(Mon)]
2つ目の工作は、帯状の紙を引っ張ると蓋が開くタイプの仕掛けカードです。1つ目の工作に比べ手順も少なく簡単です。簡単ですが、そんな情報や体験がこれまで無かった子達には目新しいものです。引っ張ってちゃんと開くと、できた!という喜びが生まれます。

こちらは一応カード風になっているので、簡単な作文をしてもらいました。テーマは、自分が誇れる事、自分について褒めたい事です。最近やった良い事、考えたいいアイデア、できるようになった事、得意な事…。

以前、自分の長所を聞いた事がありますが、ほぼ、クラスでの成績が良いとか手伝いをする、という回答でした。自分についても周りについても、考えを深める余裕も利点も無い生活だからかも知れません。しかしやはり、どんなに生活が限られているとしても、生きているその1日1日を可能な限り有意義に過ごして欲しいのです。どうにか学校に行ける、どうにか食べるものがある… その小さな1日1日が、ずっと同じではなく、何かを積み重ねる事で1週間後、1カ月後、1年後、違いが出てくるという事を体験して欲しいと思っています。

その気づきの1段階として、上記のテーマを提示しました。いつも鶏や牛の世話をしている事は素晴らしい、それは1つとして、他にどんな事をしたのか、どんな事を考えたのか、今一度振り返ってもらう為です。これを機会に、今晩からでも明日からでも、視野を広げて生活してくれたらと願います。
仕掛け工作1 [2025年08月17日(Sun)]
クラチェの里子達とは、仕掛け工作をしてみました。紐を引っ張ると上から何かが顔を出したり、カバーが開いたり…タネを知るとなるほど、と思いますが、私達の普段の生活でもあまり頻繁にはそんな仕掛けを使う事はありません。こちらの農村の子達は尚更です。しかし学ぶ事に前向きであれば、知った事を応用できる機会はいくらでも見つけられるはずです。今回もまた、そんな事ができるんだ!という発見を提供するプログラムとなっています。

1つ目の工作は、滑車のように一方を引くともう片方が上がる、という構造を使ったものです。慣れていれば そこまで難しい手順でも無いのですが、普段工作というものをしないので、定規で測り、こちらの紙では何を作り、どこを折り、どれをどこに貼るのか…という一連の作業は大変そうでした。頭と手先と普段と違う事に使い、大半の子達にとってはかなり刺激的な時間になった事でしょう。

それでうまく仕上がらないと幻滅してしまいそうになります。なぜうまくできないのか頭を悩ませます。できず仕舞いで終わるのだけは避けたいと思っています。うまくいかない時はどこが問題なのかスタッフも一緒に取り組んで解決しました。それで完成した時の子供達の顔がとても印象的です。

具体的には、クラッカーに模したパーツから絵を飛び出させるのですが、これがこの1つ目の工作の中で唯一子供達が遊び心を発揮できたところです。見本を猫にしたので猫や犬の絵が多かったですが、ダイヤモンドや蝶々、ハート、好きなキャラクターなど、色んなものができていました。素晴らしいです。

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平和への願い [2025年08月11日(Mon)]
世界で争いが未だ絶えない中、日本でも80年目の原爆忌を迎え終戦記念日も近づき、全国で平和への関心がより高まる時期かも知れません。

カンボジアも隣国タイとの衝突が7月に悪化してから、それまでの平和な状況が大きく変化しています。貧富の差も大きく生きる事に大変な人々はまだまだいらっしゃいますが、時間はそれまで穏和に流れていました。国境付近以外では物資供給などの支障は出ていないようですが、人々の心は落ち着かないようです。

それぞれの国情など複雑ですし、安易な事は言えません。ただ、こちらで接する子供達を通して伺えるのは、彼らが自国を愛し、最前線に立つ兵士を尊敬し、平和を願っているという事です。
この時期、国や人々を守る警察官や兵士になりたい、という子供が男女共に急増しました。もともと、絵を描くにしてもまず国旗を描くなど愛国心の強さを感じていました。武力で物事を解決する為ではなく、ただ純粋に、代々大切にしてきた土地や誇り高い遺産を守りたい、同胞を守りたいという願いからなのです。

やはり争いは何も生み出しません。1人ができる事には限りがあるでしょうが、共に平和を形づくる事のできる我々でありたいと思います。

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