
状況描写とストーリー創作[2025年05月23日(Fri)]
クラチェの里子達を対象にした春のプログラムでは、文章力を上げる練習を取り入れました。具体的には描写する力と言うべきでしょうか。
里子支援活動の中で子供達が書く作文を見ていると、なかなか、書いている本人は状況を分かっているけれど読者は それがいつ、どこで起こったのか、どういう経緯・背景なのか、というのが詳しく分からない事がよくあります。それで今回は改めて書き方を復習して練習し、更には想像力も育むというプログラムにしてみました。
まず各自に絵を配って、その内容をことごとく詳細に説明する事から始めます。絵の中の状況を説明する際は、その絵の中心になっているもの、もしくは絵の手前から徐々に、絵のテーマや観者の視点から遠い箇所へと描写を広げていく手法を紹介しました。ここではカルタの絵札や小型の紙芝居などの寄贈品を利用しました。全員に違う絵柄が配布でき、隣の友達を真似するという事が防げる点も良かったです。
絵柄を変えながら数回練習してみました。1度目は要領が分からなくても、繰り返すうちにたくさん書けるようになってきたようです。その絵から描写する事がもう何も無くなってしまったら、今度は自分の想像を加えて書いていってもらいます。その人物は何を思っているだろう、なぜそんな事をしているんだろう、というような事を自分で自由に想像するのです。
このような練習に慣れた時点で、最後はグループ分けをして、描写する事のほとんどないような絵を配りました。最後は完全に想像がメインの物語創作をしてもらうのです。絵の中の天気はどんなか、他にどんな動物、人物が現れるのか、どういう結末なのか...。学年の高い子達は、自分達の日常生活を入れ込んだり、詩的で美しい情景を表したりできました。低学年でも「おおきなかぶ」の挿絵の1つで物語創作したグループは、風で飛ばされそうなので皆で葉っぱにつかまって耐えしのぎ、大風にも負けない家を建築するというストーリーを考えていました。面白いお話ができたと思います。
描写を羅列するだけでも難しいと感じる子達がいました。細かい点に注目したり、ささいな事まで説明する、という概念が無かったのかも知れません。描写はできても発想が難しい子もたくさんいました。新しい体験をしてみて、また新たな視野が開ける事になったのではと感じています。

里子支援活動の中で子供達が書く作文を見ていると、なかなか、書いている本人は状況を分かっているけれど読者は それがいつ、どこで起こったのか、どういう経緯・背景なのか、というのが詳しく分からない事がよくあります。それで今回は改めて書き方を復習して練習し、更には想像力も育むというプログラムにしてみました。
まず各自に絵を配って、その内容をことごとく詳細に説明する事から始めます。絵の中の状況を説明する際は、その絵の中心になっているもの、もしくは絵の手前から徐々に、絵のテーマや観者の視点から遠い箇所へと描写を広げていく手法を紹介しました。ここではカルタの絵札や小型の紙芝居などの寄贈品を利用しました。全員に違う絵柄が配布でき、隣の友達を真似するという事が防げる点も良かったです。
絵柄を変えながら数回練習してみました。1度目は要領が分からなくても、繰り返すうちにたくさん書けるようになってきたようです。その絵から描写する事がもう何も無くなってしまったら、今度は自分の想像を加えて書いていってもらいます。その人物は何を思っているだろう、なぜそんな事をしているんだろう、というような事を自分で自由に想像するのです。
このような練習に慣れた時点で、最後はグループ分けをして、描写する事のほとんどないような絵を配りました。最後は完全に想像がメインの物語創作をしてもらうのです。絵の中の天気はどんなか、他にどんな動物、人物が現れるのか、どういう結末なのか...。学年の高い子達は、自分達の日常生活を入れ込んだり、詩的で美しい情景を表したりできました。低学年でも「おおきなかぶ」の挿絵の1つで物語創作したグループは、風で飛ばされそうなので皆で葉っぱにつかまって耐えしのぎ、大風にも負けない家を建築するというストーリーを考えていました。面白いお話ができたと思います。
描写を羅列するだけでも難しいと感じる子達がいました。細かい点に注目したり、ささいな事まで説明する、という概念が無かったのかも知れません。描写はできても発想が難しい子もたくさんいました。新しい体験をしてみて、また新たな視野が開ける事になったのではと感じています。
