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里子達を社会見学に [2023年09月30日(Sat)]
かねてから、里子達をアンコールワットに連れて行ってあげたいと思っていました。アンコール遺跡群は国の最大の文化遺産であり、国民の誇りです。しかし地域により受けられる教育の内容には差がありますし、かと言って大人になっても一生のうちに実際にそこを訪れる機会の無い人はまだ多いでしょう。殊に里子のいる島では本土に渡って同じ州の市街地へ行くのでさえ、容易ではありません。しかしやはり自国の歴史や文化背景に深く触れる事は大切だと考え、高学年から順に遺跡群のあるシェムリアップ州へ社会見学に引率するプロジェクトを開始しました。

只今里親の皆様の篤いご支援のおかげでこの地域からは49人の子供達にサポートを提供する事ができており、今回はこのうち中学、高校の9人を連れて行く事ができました。

遺跡群ではカンボジア語ガイドさんに付いてもらい、説明を受けながら回りました。アンコールワット、タプローム寺院、そしてアンコールトムでは南大門〜バイヨン寺院〜バプーオン〜ピミアナカス〜象のテラスを見学しました。雨に降られたのでライ王のテラスは通り過ぎながらの説明になってしまいましたが。アンコールワットだけでも見どころがたくさんありますが、その壮大さを感じるだけでも貴重な体験になったはずです。

その後は国の貧困問題解決の為に発足したソーシャルビジネスの施設見学に行きました。伝統手工芸品を製作しており、カンボジア土産の有名ブランドでもあります。その企業の歩みについて説明を受け、手工芸の製作過程を案内して頂きました。

数日間でしたが、歴史や様々な考え方を学び大きく視野が開けた事と思います。1人でも多くの子達にこのような機会を提供できるよう、見学プロジェクトを継続していきたいと思っています。

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カンボジアでカルタ (2) [2023年09月24日(Sun)]
作り終わると、グループ分けをして、自分が作ったのではないカードで遊べるように調整します。幾つか小グループを作り、それぞれに先生に加わって頂き読み手をお願いしました。カルタのような遊びはカンボジアには無いようですが、遊ぶうちに要領を得て、結構皆真剣に取り合い、各グループ白熱していました!

子音が33個ですが、その音から言葉や文章を始めるのが難しそうなものを省いていますし、たくさん言葉が浮かびそうなものはやや増やしています。なので各グループで、同じ文字から始まるカードが2枚以上混ざっている場合があります。お手付きをすると1回休みですから、正しい絵札が取れるように注意して先生の読み上げる文を聞いていないといけませんよね。楽しんで集中する事もできたと思います。

せっかくなので、各グループで一番たくさんカードが取れた子には小さな賞品を準備しました。学年の中で1番とか全校で1番、ではなく、各グループで1番の子に配りました。できるだけたくさんの子が、達成感や認められる喜びが感じられるように。賞品はデザイン消しゴムです。日本には精巧にお菓子や動物などを模した消しゴムがありますね。なんだか素敵でもらうのが嬉しい、且つ学習の役にも立つ、という観点で選んでいます。

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カンボジアでカルタ (1) [2023年09月23日(Sat)]
今回ボランティアの方々が来て下さったので、農村の小学生を対象とした教育支援プログラムを行いました。カンボジア語でカルタを作り、それで遊ぶのです。

カルタを実際に作ってみる事は、国語力や表現力を磨く練習にちょうど良いです。カンボジアには33の子音がありますので、まずそれらを子供達に割り当てます。日本とは文法も違い、その文字から始まる単語はあっても文章を作るのは難しい事があります。ですので難しいと思われる文字は少なめにしました。

割り振られた文字から始まる文を書くカードと、その文に沿った絵を描く用のカードで1ペアです。各自それらを 平均3セットは作れるようにしました。語彙をたくさん知っていないといけませんから、子供達が助けを求められるように現地の先生方にも協力を仰ぎました。

低学年の子の方が積極的に考え、描いていました。クレヨンを使う事自体にまず興奮しながら。ちょっと年齢があがると、こんな文を作ったらおかしいかな、とか、文を考えてもその絵が描けないから違う文に変えよう、など考えてしまうのかも知れません。

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手作り栞 – 目的 [2023年09月18日(Mon)]
今回の目的には、もちろんまず工作を通して得られる体験の提供…難しい事を言えば手先の巧緻性や空間認知能力を伸ばす…といった事があげられます。創造性や表現力を培う事にもなります。しかし一番根底にあったのは、子供達の感性を刺激する事です。

その日生きる事が最優先、というような生活の中では、「これは美しいな」と何かに感動する経験が少ないのではないか、と思う事がしばしばあります。ですからカラフルな色紙や、綺麗・楽しい絵柄の紙、リボンやキラキラのラメで、普段の生活圏に無い物に触れて感動し、そういった美しいものを自分で使う感覚を共有したいと思いました。

また青いスパンコールとラメで波や水を表す、という概念も斬新だと感じた子もいるでしょう。大自然とは直に接する機会は多いですが、子供達は固定概念の中で生きる時間のほうが多いのかも知れません。ですので上記のような表現の枠を広げたかったのです。ただページを折るのではなく、こういう物でも栞に活用できるな、と普段の生活の中から見つけたり、そういったものを実際に自分で作れるかも知れません。栞に限らず、今後物の別の使い方に考えを広げられるかも知れません。

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手作り栞 – 概要 [2023年09月15日(Fri)]
今回里子達とは工作の時間を持ちました。内容は栞作りです。作る栞は全部で3種類。

@ デザインペーパーを使ったシンブルなもの。
折り方は簡単なので、普段遊びの中で紙を折るという機会の少ない子供達にはウォーミングアップです。デザインペーパーを何種類か用意して子供達には自分の好きな絵柄を選んでもらいます。シンプルながらも、視覚的に心躍る栞ができます。

A ハート形でページの角にかぶせるタイプの栞。
ハート形の栞ができる、という事に子供達は沸き立ちました。折り方が複雑ですが、これも体験。こちらの手の動きを見ながら同じように折ってみます。こちらは柄無しの単色なのですが、@同様1人1人に普段喜んで使って欲しいので、折り紙の中から好きな色を選んでもらいました。低学年の女の子にはピンクが人気でした。数が足りて良かったです!

B 海をイメージした貼り絵にスパンコールやラメを入れた創作栞。
台紙にナイロンを巻いたり、もしくはナイロンの小袋を貼ったり、という作り方も色々できるようですが、ちょうど短冊型のナイロン小袋があったので、その大きさに合わせて予め薄めの画用紙で台紙を準備しておきました。当日子供達は折り紙を切って、その台紙に好きな模様を貼っていくのです。貼り絵が出来上がったら台紙を小袋に入れ、更にラメを入れて両面テープで閉じます。そしてパンチで穴を開けリボンを通してできあがり。

大きな画用紙ならまだしも、台紙が小さくて切り絵は難しいかなと不安に思っていましたが、上手に作っている子が多かったです。自由にハサミを入れてみたり、念入りに下書きして、どんな模様を作ろうかイメージを膨らませていました。何回も貼り直しする子ももちろんいましたが、最終的にできたキラキラ栞に笑顔になってくれていました。教科書を開くのが、楽しみになると良いです。

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