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工作カード[2022年08月23日(Tue)]
この4月にグリーティングカード作りをしたのとは別の地域の里子達と、カード工作をしました。この地域は近年、学校での教育水準も上がってきたと思われたので、子供が飽きないように やや作業多めの工作にしました。4月とは違うタイプのカードですが、基本的に対称図形を作り、独自の表現力でデザインする事をメインの目的にしています。

4月は折り紙や糊に触れる事自体初めての子が多かったので、1つの花型の作り方さえ覚えられれば全体の80%ほどは完成できるタイプの工作にしました。一方こちらでは基本的な8花弁の花型の切り方をまず示し、折り方によって花弁の数を変えたり、切り方によって花弁の形を変えたり、中央の切り抜き方によって花の様相が変わる事を紹介しました。その後は子供達が自分の感性で作っていきます。

中央だけでなく斜辺にも切り込みを入れたり、蝶々を対称図形で作ったり、基本の作業とは別にリボンを作って添える子もいました。そのような完成作品を一見すると、考え方を応用できる子が多い印象を受けます。思ったのと違う形になったりした子もいるでしょうし、次はこんな切り込みを入れようなどと、皆色々考えながら作った事でしょう。デザイン性がよく伺える子もいました。いえ、一見私達がデザイン性に気づかなくても、子供達は自分なりの考えで色や形を配置していると思います。

ただ全体的には切り方がいびつであったり(滑らかに切れない)貼り間違えた様子が結構たくさんのカードから伺え、工作自体の経験は少ないという事がよく分かりました。貧しい地域では特に、生活に直結しない事には価値が置かれづらく、描画や工作はその一例です。しかしそのような作業によって培われる力があるのも事実ですから、図工の機会は今後も取り入れていきたいです。

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未知への関心[2022年08月13日(Sat)]
創作文の為の単語カードには、新しい物を知る機会にもなるように と、カンボジアで(あまり)見られない物の名前も入れました。例えばピラミッドやクジラなどです。この地域は特に、大人の人でも島の外に出る機会が無いので、子供達にとっても、低学年であればあるほど、日々接する情報量が少ないと言えます。

くらげは、名前は知らないながらも、何かはわかるようでした。ピラミッドは、普通の緑の山を描いている事からして、知らないようです。クジラも、大きな魚の絵でしたから、見た事が無いのですね。ペンギンは描けていましたね。

虫などの名前も、それが将来役に立つとか立たないとかではなくて、たくさん知るのは楽しいと思います。小さい子供達は、自分の興味がある事について、花でも魚でも駅名でも、素敵な記憶力を発揮して覚えますよね。もっと知りたい、学びたい、という好奇心は本当に大切な学びの原動力だと思います。

ただ、なかなかその物の名前が見つからないのが課題です。地域として図書館も無く、各家庭でそのような書物を購入して置いてあるはずはなく…。身の回りの生物の名前が分かるような書籍があれば、そのような書籍に簡単にアクセスする事ができれば、 .彼らの好奇心はもっと伸びるに違いありません。

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創作物語ゲーム[2022年08月10日(Wed)]
この創作文ゲームでは、1つしか文が作れなかった子もいれば、文自体はシンプルながら、たくさん作れた子もいました。次に、自分が作った文の中から1つを選び、それを絵にしてもらいました。これは、3つ目のゲームの下準備になります。

皆が描き終えると、再びグループを作り、グループごとに絵を交換します。自分が描いた絵は違うグループへ渡り、各グループ 全く背景の分からない 絵を数枚 (3〜5枚) 持っている、という状態です。その数枚を組み合わせ、グループで全く新しいストーリーを作る、というのが3つ目のゲームです。

ここでも、ゲームの説明をするや否や、子供達から「えぇぇ〜〜〜」という声が一斉に上がりました。それでもグループ内の皆で話し合い、最終的にはどうにかお話を完成させていました。面白い展開があったり、詩的な構成になったり、皆なかなかよくできていたと思います。子供達の考え話し合っている表情がとても豊かで、活力を感じました。

今回のこれらのプログラムは、子供達には普段と違うものの見方を体験し、新しい視点や考え方を培って欲しいという目的から企画したものです。その積み重ねは、きっとこの子達の人生をより深くしてくれると思うのです。

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創作文ゲーム[2022年08月07日(Sun)]
2つ目は、数個の単語から文(文章)を創作するゲームです。去年準備はしたものの、その後コロナの為の活動自粛もあり、子供達に紹介できていませんでした。

実際やってみると、こちらもなかなか難しい様子でした。ドキドキしながら単語を引いて、カードの単語を見るや 皆「え〜〜〜」というリアクション。これでどうやって文が作れるだろう⁈とまず途方に暮れました^^; 皆が最初の文を完成させるまでに、じっくり待つ必要がありました。

数年前に違う支援地域でこのゲームをやった事があるのですが、その地区は今回の島と比べると街へのアクセスが比較的容易な事もあってか、子供達は結構スムーズに文を作り、アクティブに何度も単語を引いていました。日々触れる情報の量が違うのだと思います。触れる情報の量によって、知ったり考えたりする量に個人差が現れます。恐らく日本の子供なら、突飛で幻想的な文でも大いに作ってくれるのではと思います。絵本、小説やテレビなどを通して子供達の持つ世界が広がっているからです。

要領を得て話を創作する子もいましたが、多くはとてもシンプルな文に留まりました。それでも、非現実な文にお互い笑い合ったりして、プログラム自体は楽しんでくれていました。次回もう一回やってみたら、きっと面白い文がたくさんできるのではと楽しみです。

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名前当て・描写遊び[2022年08月05日(Fri)]
子供達の描写や創造する力を伸ばしていくべく、今回の里子訪問では3種類の言葉遊びをしました。
1つ目は、学年ごとのチーム対抗で、物の名前を当てるゲームです。と言いますか、趣旨としては物の説明をするゲームです。チームで1人ずつ、順に、予め決めた物の説明をしていき、そのヒントを頼りに相手チームは答えを推測するのです。

なぞなぞという遊びをやった事が無いのでしょう、低学年の子達は遊び方をまず理解するのに時間がかかりました。6年生以上になると、遊び方に比較的早く慣れ、チーム内でヒントを相談し合ったり笑いが起こったりしていました。物の名前は知っていても、それを描写する事 (どんな形でどんな状況で使う、など) が難しいようでした。生活の中でそのように言葉を駆使する事が無いのだと思います。でもだからこそ、やって良かったです。

いつも大人しい印象の子がたくさん発言してくれているのを見ると嬉しかったです。作文、絵、工作、言葉遊び...と色々やってみて、文章がよく書けるけど絵は苦手、絵は苦手だけど友達と考えるのは好き、発言は少ないけどいつも黙々と取り組んでいる、などそれぞれの個性が垣間見えてきて楽しいです。

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