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ブルーバードの子供達

カンボジアで現地の子供達へ教育支援をしています。特に里子支援について、その取り組みの試行錯誤を綴っています。歴史や習慣が違って難しい事もありますが、子供達の成長を見るのはいつもとても嬉しいです。


子供達の絵 B [2022年07月07日(Thu)]
そのようなわけで、自分独自のアイデアを表現できた子は実際には少なかったです。例えばたくさんの子が家禽の鴨なら描ける、というので、鴨2羽が向かい合っている事で仲良し・平和を表現しました。そのような構図は似通っているのですが、真似しかできなかったという子は少数で、大半が自分でそう考えて描いた絵なのです。なので、それぞれに自信を持って色を塗って、完成したものに満足している様子でした。

世界と聞いて国々の国旗した描けなかった子もたくさんいましたが、その子達なりに一生懸命色を塗っていました。頑張って描けたね、と評価してもらったり、絵と一緒に写真を撮ってもらえる事が凄く嬉しそうでした。

このように純粋な子供達、そしてこの子達の可能性は、本当に平等だなぁと感じます。機会さえあれば、どんどん自分で考え表現する力がつくのだろう、と思うのです。

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子供達の絵 A [2022年07月03日(Sun)]
発想する力はしかし、それまでの自分の体験や触れてきた情報の量や内容にもよるでしょう。小さい頃からたくさん絵本を読んでもらったり、色んな場所に行き知らないものを見たり教えてもらったりすれば、アイデアの引き出しは増えるでしょう。その機会が無かった子達は、想像の範囲が狭くなる事が避けられません。

アートプログラムに参加した子供達は、私達の説明を聞きながら、どんな絵にしようか頑張って考えていました。しかしやはり、最初は雲を掴むような話です。「仲が良いってどういう事だと思う?」と聞いてみても、なかなか答えが出て来ません。参考になれば、と先生が、「握手をするなどはどうかな?」と尋ねると、クラスの子達は「あぁ!なるほど!」と反応し、またある子が「ハートを描く」と答えると、「あぁ!それいいなぁ!」と一様に納得していました。

この子達にとっては、今まさに、全くの白紙だった心の中に創造が始まったように感じました。連想したり発想するという、何人かにとっては日常まれな事を、今まさに体験しているのだと思いました。

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子供達の絵 @ [2022年07月02日(Sat)]
地方の小学校を幾つか回って絵のプログラムをしました。こちらでは、図画工作の授業が行われている公立学校というのはまだ少ないです。通常、教育支援としても、絵などはあまり価値が置かれていない印象です。生活に直接結びつかないからです。しかし描く事で培われるものがある事は否定できません。

それぞれの学校の先生方も協力して下さり、行う事ができました。テーマは平和です。子供達は世界の情勢に詳しくありませんでしたが、友達との関係やカンボジアと隣国の関係などに置き換え、考えを深めました。互いに喧嘩するより仲良くありたい、社会や世界が平和である事が人々の願いである事を再確認しました。

次は、それをどう絵で表現するかです。自分自身の考えを固めてもらう為、自分にとっての平和とは何か、どんな時に幸せと感じるのか、それはどんな色で表されるか、どんなものや行動で象徴され得るか、など質問を出し各々考えてもらいました。

見て描くのは得意ですが、発想してそれを表現するのは苦手な子が多いです。そういう経験が少ないからですね。ですから今回、1人でも多くの子供達にそのような機会を作る事ができた事はまず良かったと思います。

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