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子供の遊び[2018年09月17日(Mon)]
カンボジアでは、まだ公立の保育園、幼稚園といった施設がわずかです。内戦前は教育水準も高く人々の心も潤っていましたが、内戦で多くの命とともにたくさんのものが失われました。今は都市部では小学校より前に通える私立の教育施設も増えてきましたが、当然ある程度の経済力がなければ通えません。生活費を割いて子供を通わせるだけの価値が見いだせなければ、利用しません。

というわけで、今回のような内容は、僻地では母子保健の一環として紹介するのは良いかなと思いました。母子の健康を保つ保健指導を提供しつつ、子供達のメンタルに有効な刺激を与える遊びとして、家庭で応用して取り入れてみて下さい、という提案ができると思います。

ビーズを糸に通していくプログラムでは、ただ通すだけではなくて、こぼれないように扱ったり、結んだりして手先を使いますし、配色を自分で決めるのも重要です。

ただ、こちらの子は自営業の家庭なら小さい頃から結構専門的な仕事もするので、その専門においては器用であったりスキルを持っている事もあります。

名前を外国語で書くプログラムは、こちらが聞き取ってあげて、母国語でまずスケッチブックに書いてあげました。それを子供達が好きな色で真似ます。見たものを真似る、というのも幼児の脳には良い刺激です。また子供達は文字の形に慣れてくると、一文字一文字色を変えたりなど「色」で遊び始めました。

自然の中で生活する姿は健康的にも見えますが、毎日同じ事の繰り返しよりは、遊びの中で工夫したり考える機会がある、という事はとても大切だと思います。

village04.JPG
幼稚園で[2018年09月16日(Sun)]
観光に来られた団体さんが、近くで子供達と交流したいと問い合わせがあり、小学校に付属している幼稚園を紹介しました。しかしこれまでコンタクトの無い学校は信頼関係を築いたり準備を整えるのにも人材と時間を要し、なかなか難しいです。

団体の皆さんが考えておられた交流内容は2つあり、1つはビーズを通してブレスレットを作るというもの、もう1つは子供のカンボジア語の名前を団体の皆さんの母国語で書く、というものでした。

都市の教育施設だからこそ受け入れたれたと思われます。貧しい村では それを学校の時間を割いて やってもいいですか、と申し出るのは容易ではありません。学校の時間外でも子供達には家の手伝いがありますから、集まってもらうよう呼び掛けるのも容易ではないのです。人々(親御さんなど)が需要を感じていない事が多いからです。

ただ、そのような貧しい場所でも子供達の好奇心や情緒を無視するわけにはいきません。色とりどりのビーズを見たり、クレヨンをみたりしたら、使ってみたい、やってみたい!と思うでしょう。
支援を必要とする農村や僻地では、まず人々の需要に応え、その上でこのようなプログラムを取り入れてみるのも良いかと思いました。

beads08.jpeg
電気の実験[2018年09月05日(Wed)]
同じ機会に子供達を対象にもう1つプログラムをしました。簡単な電気の実験です。
これは教育ボランティアに参加して下さった方が、電気の事なら教えてあげられる、という事だったのでお願いしました。

理科を教える学校は少ないです。都市では教科書は変えますが、教材までは手に入りません。それで事前に日本から電磁石の実験キットを複数取り寄せ、当日は高学年の子を対象に行いました。

実験では、
@ 磁石と磁場の説明
磁石とは何か? 電気を流すと、磁場の流れはどう変わるのか?
A 電流の強さと電磁石の関係
電池1つの場合と2つの場合、電磁石の強さはどうなるのか?
B コイルの巻き数と電磁石の関係
コイルの巻き数が増えると、電磁石の強さはどうなるのか?
という基本的な点をカバーする予定でした。

島には、使える量に限りがあるようですが一応電気は通っていて、子供達は電気の存在については分かっていますが、その性質を知ったりするのは初めてかも知れず、貴重な機会です。
気を配った事[2018年09月04日(Tue)]
これは進学塾のように知識を求める子供達のプログラムではなく、まずは学習の機会が制限されている場所の子供達に、発見する喜びを感じて欲しいという目的で行っています。それで、実験などに使う材料もできるだけ視覚的に楽しいと感じてもらえるものにしました。

紙の橋実験なら、橋にするハガキは色とりどりのものにします。橋を支える台も、ただの空き箱より 見た目の綺麗な木箱を極力揃えるようにしました。新しいものを使う、という感覚は子供達にとっても嬉しいものだと思います。

一方切り紙は、切って色々な穴や形を作る事に関心を寄せて欲しかったので、あえて模様のない色紙を使いました。

識字や文章の学習をする時も、無地の白いペーパー (こちらには「作文用紙」というものはありません) ではなくカラーペーパーを準備したり、かわいい鉛筆をプレゼントしたりします。普段は文章が書けない子でも、「これから苦手な授業が始まる」という意識を持たせず、「何か書きたいな!」と感じてもらうようにしています。
Posted by 高橋 at 11:46 | この記事のURL | コメント(0)
紙の橋 (3)[2018年09月03日(Mon)]
実際やってみた結果。

5種類の橋の実験をしてもらうはずでしたが、1行程1行程、10グループ全部ができるのを確認してから進むので、結構時間を消費しました。しかしそうしなければ、どんどん進んでいくグループと全く進まないグループが出来てしまい統制が取れなくなるので、それは仕方のない事でした。

それで結局、2時間弱で 何も手をつけない紙切れの橋と、両端1pを折った橋桁付きの橋の2種類だけの実験になりました。加工無しの橋だけで時間切れになりそうでしたが、結果を比較できる橋がもう1種類なければ何の発見もありませんので、桁付き橋を作って錘を載せるところまで頑張りました。

錘は小さな消しゴムでしたが、加工無しの橋は実際1つも載りません。子供達は載らない事が失敗のように感じたようで、どうにか橋の両端を消しゴムの重しでとめたり考えていました。
しかし橋に桁ができただけで面白いように次々錘が載りました。とりあえず形によって強さが変わる事を示すのは成功です!

paper bridge2.jpg

*写真は欄干付きの橋です
Posted by 高橋 at 12:45 | この記事のURL | コメント(0)
生活の基礎[2018年09月02日(Sun)]
number01.jpg

参加する子が多いと、どうしても積極的な子ばかりが作業を進めて、他の子は見ているだけ、というケースが常です。なのでどの子も参加できるよう、極力1グループを少人数で考えていました。実際、プログラムに集まった子供達が予想外に大勢で、しかしスタッフの数も実験道具も10グループ分しかなく、まずこの大勢の子達を10に分けるのが大変でした。

座っている位置によって こちらでささっとグループ分けしても良かったのですが、通訳をしてくれた先生は几帳面な方で、子供達に順に1〜10までの番号を言わせ、1の子は1の子で集まる、という形式で10グループ作る事になりました。

子供達は順に番号を言いますが、先走って前の子と同じ番号を言う子が少なくありません。前の子が言ってから、自分が言う、という事を確認します。そして自分の言った番号をちゃんと覚えておく、という事です。小さい子は特に、他の子が何を言っているかに関心が集中し自分の番号を忘れがちになるようですから、ちゃんと覚えておいてね、とその都度念を押します。先生は子供が番号を言う合間に、「君何番だった?」とふいに尋ねたり、「5番の子手を挙げて!」と聞いてちゃんと子供達が自分の番号を認識しているか、覚えているか、確認してくれていました。

人数も多かったのもあり、これには結構な時間を費やしました。しかしこの一見単純な作業 (自分が発言するタイミングを認識したり自分の番号を覚えている) は色々な物事の基礎だと思います。時間がかかるのは、それだけ、確認しながら進行しなければならない現状があった、という事です。それがちゃんとやり切れたので、意味のある時間になったと思いました。
Posted by 高橋 at 10:29 | この記事のURL | コメント(0)
紙の橋 (2)[2018年09月01日(Sat)]
最後で全グループが結果を発表する際 それぞれに全然違う結果が出たら結局何が正しいか分からず発見になりません。なので、ハガキも錘も全チーム同じものを使い、台にかかる橋 両先端の長さも一定に決めます。台だけは、10チーム2個ずつ、20個同じものが手に入らなかったのでそれぞれのチームで違うものを使っています。錘は橋の中央から載せます。

このように同じ条件を整える、というのは何の実験においても必須の作業です。日本は「〇〇実験用キット」のようなキットがすでに揃っていて、あまり気にしない点かも知れません。もちろん小さい子供達がすべて完璧に気をつけながら進める事を期待するのは困難ですから、スタッフが見て回りながら気を配ります。

ちなみに錘は、コインを使う国ならコインが良いかと思ったのですがカンボジアは紙幣だけです。小さいナットなどを準備しようかと悩んでいましたが、できるだけ多くの点で子供達の役に立つものを考えた結果、飴や消しゴムなどが良いと閃きました。ちょうど形の良い消しゴムが見つかり、それを使用する事にしました。活動後、子供達に配布したり学校に寄贈できます。
Posted by 高橋 at 11:39 | この記事のURL | コメント(0)
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