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ブルーバードの子供達

カンボジアで現地の子供達へ教育支援をしています。特に里子支援について、その取り組みの試行錯誤を綴っています。歴史や習慣が違って難しい事もありますが、子供達の成長を見るのはいつもとても嬉しいです。


年賀状作りの考察 (1) [2023年02月16日(Thu)]
里子支援の地域が今2つあり、同じ活動をする時もあれば、違う内容のプログラムを組む事もあります。
里子年賀状の訳ができあがったのですが、一方のほうの子供達が書いている内容に既視感がありました…。

この地域の里子達は、去年一番楽しかった事はカンボジア正月休暇だったと多くの子供が書いていました。この子達には以前、カンボジア正月には何をする予定か、を作文してもらった事があります。それで、今回そのお正月の内容を詳しく説明する際に、家ではどんな準備をして、お寺にお参りして、どんな伝統的遊びをするのか、というのを、以前と同じように書いてくれたわけです。

ここで伺える事が2つあります。まず改めて感じるのは、この子達は応用ができる、という事です。一度やった事をちゃんと覚えていて、次の機会には「あ、これはあの時に書いたように書けば良いのだ」と思うのです。絵でもそうでした。それを書いたり描いたりする必要が特に無い時でも、そのように習得した事を披露してくれる事もあります。

もう1つは、新しく考える事に対して横着かも知れません。自国のお正月が一番楽しかったという事に異議はありません。しかし、正月行事について説明してくれてはいますが、ではその中で一番楽しかった事は何だったのか、なぜそれが楽しかったのか、という事に触れていないのです (プログラムのメインポイントだったのですが)。いわば形式的に覚えている事を書く(前より手は加えるが)、という感じなのかな、と思います。

ただ、これをこのまま終わりにせずに、上記の質問を投げかけて子供達に考える機会を再度提供すれば、またきっと新しく学びとってくれる事があるのでは、と考えています。

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