里子を訪問しました。カンボジアの今年のお正月は4月の中旬です。
カンボジアでは季節にあわせ挨拶を送る習慣は無いようですが、支援して下さっている日本やアメリカにはその習慣があります。そのような文化の違いを紹介し、お正月のグリーティングカードを作る事にしました。
簡単な工作は日本では未就学の頃から体験し始めますが、こちらの特に農村地域では違います。折り紙を折ってみる事、はさみで曲線に切ってみる事、のりを使って貼り合わせる事の1つ1つが目新しいという子がたくさんいます。工作は学びが多いのです。特に今回、花が飛び出すタイプのカードで、重ねて折ったものが 切り方によって対称図形になる事、平面から三次元に作り上げる概念なども盛り込みました。
色とりどりの折り紙や普段家で目にしないハサミを前に、子供達はとても意欲的でした。見本を見ても、どのようにその形を作るのか、どのように貼るのか わからない子もいましたが、それはこれまでそういう視点で物事を見た体験が少なければ当然です。空間認知力などは 練習や慣れで育つのですから。でも失敗を重ねながら、完成させたい、綺麗なものを作りたい、という思いで黙々と取り組んでくれていました。予定していたより時間がかかったのですが、皆飽きる様子もなく作っていて微笑ましく思いました。
