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将来の選択肢[2022年02月16日(Wed)]
高校を卒業した里子の中に、里子プログラムに参加し始めた初期の頃から 〇〇の先生になりたい、と明確に自分の得意分野を書いていた子がいます。中学1年からの支援だったので、中学で小学校よりもたくさんの科目を習うようになって、2、3年くらいになってそういう意志が固まってきたように記憶しています。

こちらの子は、特に農村の子供達ですが、色々な職業の選択肢がある、という情報にあまり関わらずに育ちます。消防士、車掌さん、音楽家、花屋さん、ケーキ屋さん…国の情勢などで職業になり得ないものもありますが、こういった答えを小学生から聞いた事がありません。なので農業を営むほかに目や耳にするのは学校か病院か近所で自営業しているお店が主。子供達に将来の夢を聞いてもなかなか教師か医者以外の答えが出てきません。「夢」という言葉自体当てはまらないかも知れません。

他の子達が教師や医者の間でしばしば思いが変わる中、彼は早いうちから自分の夢が明確でした。しかし卒業試験は通過できませんでした。学習の機会を広める為、カンボジア政府は高校卒業試験が受からなくても専門校などに勧めるシステムを構築しています。その場合大学の学業が終わるまでに高卒試験を通過する事が求められますが。彼にもその道を勧めました。

結果、彼は全く別の分野で専門校に進む事にしたようです。好きではないけど将来の為に、と言って馴染みがなかったり苦手な専攻を取る学生達がたくさんいます。でも、得意分野で学び得た知識を使う機会は、職業以外でも将来きっとあるはずです。今大学でその専門を深められなくても、将来の可能性を最大限に広げる為、学びを続ける選択を彼とその家族がしてくれた事を嬉しく思います。

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