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トルシエジャパン [2008年06月04日(Wed)]

今回紹介するのは

日本代表、1335日の戦い―夢を見た日々

日本代表、1335日の戦い―夢を見た日々(佐藤俊著)

です。

この本は俗に言う「黄金世代」を中心に2002W杯へのトルシエジャパンの4年間を描いた本です。

そのため、最初はワールドユース中心でその間の代表の状況についてはあまり触れられていませんが、今後の黄金世代の代表への定着ぶりを見ると著者の判断力は優れていると思います。


しかし、それ以前に僕は著者のトルシエ批判がひどいと感じました。

随所にそれは見られるのですが、例えば、


・2000年オリンピックで山本昌邦氏のチームから突然トルシエのチーム変わったことについて

・敗退したアメリカ戦でなぜ走れていない俊輔に代えて、本山を出さなかったのかということ

・トルシエと中田の確執について(これについては必ずしも批判とは取れなませんが)


などなど。


とはいえ、これらは真っ当な意見だと思うし、納得できる意見が聞けました。


問題はW杯のトルコ戦についてです。


・なぜ調子の良かったメンバーを突然変えたのか?ということについて。


これは誰もが気になっていることだろうと思います。
(少なくとも当時であり、今は理解しているかもしれませんが)


僕はその理由をこの本に求めました。

しかし、答えは分かりませんでした。


最後の方の文章は「なぜ・・・」というような締めであったと思います。

「これで航海は終わったのだ」と。


そこに僕は何か無責任な気がしました。

批判する前になぜ理由を考えないのか、調べないのか。

スポーツライターなのだから理由をちゃんと暴いてほしかった。
トルシエに聞くのは無理でも選手には聞けるんじないかと。


そこだけがどうしても引っかかってしまいました。


でも、この本は当時の代表選手の言葉が多く掲載されていてリアリティはあるし、写真も多くかなり見やすい。

だから当時の代表の雰囲気を知るには適した本だと思います。
十分にオススメできる一冊です。


それだけに、やはりトルコ戦後の選手のインタビューが少ないのが少し残念だと思いました。