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「自主的意見聴取会」7/19院内集会 [2012年07月23日(Mon)]

FoE Japanの満田です。

19日(木)東京で、市民団体主催の政府との意見交換会を開催しました。DSCF4693.JPG
以下、雑駁な報告+所感です。
結論として、やはり、パブコメは重要そうです。明確に「原発ゼロ」と書かれたパブコメを集め、政府として原発ゼロを選択せざるをえないまでに追い込むのが重要だと思います。また、今日のように市民団体主催の「意見聴取会」を開催し、生の市民の声をぶつけるのがいいと思いました。
ただ、今日は、政府はすべての重要な質問に回答せずに逃げてしまいました。政府交渉のように、戦略的に政府をおいつめていくことも重要と思いました。

政府からは国家戦略室の清水康弘審議官が出席しました。
政府と市民の間で激しい応酬もあり、なかなか刺激的でした。市民や国会議員から出た主な意見は下記のようなものでした。

・政府が示している3つのシナリオ(原発ゼロ、15%、20-25%)の「見せ方」が恣意的。
原発ゼロが、あたかも、たいへんな無理をしなければ達成できないかのように記述している。これではためらう人もいるかもしれない。
一方、原発を維持することのコスト(核廃棄物処理の費用や危険性)などは記述されていない。

・戦略室の説明資料は問題が多い。15シナリオの記述が、「原発依存度を着実に下げる」「原発の新規増設が難しい状況にあるという実情を踏まえている」などと、あたかも原発の新規増設はしないかのようだが、実際はそうとは限らない。
また、15シナリオは、原発の稼働率をあげなければならないことが書かれていない。この資料は改訂するべき。
→どこまで対応できるかわからないが検討する。

・「現状」として、2010年の原発比率(26%)をあげているが、2011年、2012年のデータはどうなのか、示すべき。
(これは、あたかも「15%」シナリオが減らしているようにみせているが、実際に2011年、2012年は、もっと少なかったはず、という趣旨です。)

・政府は福島原発事故の痛みを認識しているのか? 多くの人たちが故郷を失い、避難を余儀なくされている。そうしたことを踏まえれば、原発ゼロしかない。

・私たちは、明日にも原発を止めたいと考えている。しかしそういう選択肢がない。
⇒これはどうやら、2030年までの原発ゼロのゼロシナリオに含まれているようですが、パブコメを出す際は、「ゼロシナリオ」と書いたあと、即時原発ゼロ、と書くのが一番よいようです。

・パブコメをどのように集計するのか明らかにするべき。たとえば、「脱原発」と書く人も多いが、これは「原発ゼロ」に含まれるのか

⇒回答は、あいまいでしたが、どうやら「含まれない」とのことでした。「その他」に集計されてしまう可能性が高いです。ただ、「その他」の中でも、内容を精査して、グループごとに集計するなどの努力をするとのこと。
⇒私たちとしては、不満もあるかもしれませんが、とにかく「原発ゼロ」と書いてもらい、その上で、さらに踏み込んだ意見を書いてもらうのがいいのでは、と思いました。

・政府がパブコメを恣意的に集計することを避けるために、個人情報は伏せ、個々のパブコメの生の情報は公開するべき。
→もちかえって検討する。

・環境エネルギー会議(国家戦略室のもとに設けられた大臣クラスの会合で、このエネルギー政策を所掌しています)は、毎回せいぜい30分。傍聴なし。インターネット中継なし。マスメディアに公開しているというが、野田総理の発言を公開しているだけ。完全公開にすべき。
→そういう意見があったことを伝える。

・討論型世論調査の委員選定がおかしい。いわゆる「御用」NPO(核廃棄物処理のためのセミナーを政府からうけおっている元気ネットの崎田さん)、原子力学会の田中知さんなど、不適切な人選。恣意的。
→どのような人選でそうなったのかは承知していない。

市民側からの要請に関して、政府側は、「検討します」と回答するにとどまりました。

なお、eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)で、このエネルギー選択肢に関するガイドブックを作成していますので、ぜひお読みください。
http://www.slideshare.net/hkano/4-13636056
                           (満田 夏花)
DSCF4695.JPG
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