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3/25-26「地元」福井県へ〜大飯原発3・4号再稼働STOP! [2012年04月02日(Mon)]

スタッフの吉田です。
3月25日、26日と大飯原発再稼働問題が切迫する福井に出張、集会参加とともに申し入れをしてきました。

25日(日)は、13時から福井県庁となりの公園で「大飯原発3・4号機反対集会」が開
催されました。
京都、大阪や東京からもふくめて、約700人が集いました。



原子力発電に反対する福井県民会議代表で明通寺住職の中島哲演さんが、大飯原発の再稼働阻止とともに、長年たたかってきた原発推進体制そのものへの抗議として、「個人的な思いで」とことわられて、31日まで1週間断食をする決意を発表し、詩「あとからくる者のために」を力強く朗読されました。

集会途中から急に空模様が変わり、雹と雨に降られながら、駅前までのデモを行いました。まるで現在の再稼働をめぐる情勢のような、変わりやすい福井の天気です。

その後、福井県庁の隣のホテルのグリーンピース・ジャパンの臨時事務所「福井アクションセンター」に集まり、地元や関西からの参加者と、再稼働ストップに向けて地元で、全国で取り組もうと、情報交換を行いました。

翌26日(月)には、福井県民会議などのメンバーとともに、福井県庁の原子力安全対策課に申し入れを行いました。朝10時前にロビーに集合、参加メンバーは、福井県民会議、ストップザもんじゅ(大阪)、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(大阪)、アトムフリー・ヤーパン(ドイツ)、グリーンピース・ジャパン、そしてFoE Japan。

今回、日本の原発の再稼働について、遠くドイツの環境団体からも懸念の声があがり、日本政府と福井県、おおい町に対する公開要請書をまとめるに至りました。それを持って、再稼働の問題は、福井だけの問題ではない、国際社会が注目しているということを訴えました。

担当課長からは、「福井県としては、少なくとも福島原発事故を受けた暫定的な安全基準が示されるまでは再稼働は受け入れないと表明しており、その方針は変わっていない」とのこと。
しかし、申し入れには参加人数10名まで、時間は20分以内と制限され、質問もほとんどできない、など市民意見が重視されているとは言いがたい対応には、一同違和感・失望を覚えずにはいられませんでした。

記者会見の後、県庁ロビーで座り込みを開始した中島哲演さんとグリーンピース・ジャパンのメンバーに挨拶したのち、今度はおおい町に向かいました。アトムフリー・ヤーパンの高田さん、公開要請書作成に関わった滋賀県在住のラウパッハさん、そして、京都、東京からのメンバーの合計7名で、おおい町役場の原子力安全対策課へ。

当日の朝に電話をしたにも関わらず、課長ふくめ3名で対応してくれ、時間も県庁とは異なり1時間強を取ってもらえました。おおい町長も表明しているように、福島原発事故を踏まえた暫定基準が大前提であり、現在のストレステストのみでは、町として受け入れられない、とのことでした。
安全対策については住民の感情をもとに判断する、としており、その方法として「国による説明会はケーブルテレビで放映する、臨時議会や全員協議会で協議する、未定だがアンケート等を行う」とのことでした。
しかし、説明会について保安院に要求しているが、まだ日程も含め何も連絡がない、とのこと。

予算面も含め、原発と離れることはできない立地自治体。しかし、だからこそ今、新しい道を見つけることができないのか。
全国・海外からも、おおい町の判断に注目し、慎重な姿勢を応援している、またぜひ、近隣自治体と連携してほしいと伝えました。

最後に、ここまできたのだからと、大飯原発の入り口まで、行ってみました。
大飯原発は、役場から山道を15分ほど行った半島の先端にあり、おおい町からは見ることもできない、はずれのはずれにあります。この日はPR館も休みで、トンネルの入り口(関電私有地への境界)まででしたが、いかに行きにくい、「はずれた」場所が選ばれているか。

おおい町の人口は8000人。福井県全体(80万人)から見ても、わずか1%です。ここだけを「地元」とする考えのあまりの矛盾を実感して帰路につきました。
                                (吉田明子)

>ドイツ環境団体から福井県知事・おおい町長に要請書提出
「大飯3,4号機の拙速な再稼働をやめ、広く住民に説明と公聴会開催を」
http://www.foejapan.org/energy/news/120326.html

>3月25日集会の様子(IWJ福井チャンネル)
http://www.ustream.tv/channel/iwj-fukui1
タグ:再稼働 福井
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