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ぽかぽかプロジェクト事務所の日常とそれぞれの「おもい」について [2012年03月13日(Tue)]

インターンの榊原です。今回は、私が通っているぽかぽかプロジェクト事務所の日常とそこで触れる「おもい(想い・思い)」についてお話しします。

FoEが他3団体と合同で行っているぽかぽかプロジェクト(以下ぽかプロ)は、フクロウの会さんの事務所内(飯田橋)にその事務所を構えています。私は規定のインターン時間の内、半分の時間をそこでの業務に当てているのですが…

「あー、また利用者さんからキャンセルだよー!」小さな事務所に、ぽかプロ専属職員・堀田さんの明るくも悲痛な叫びが響きます。その傍で、着実に仕事をこなすのは岡野さん。私がFoEから来ているように、フクロウの会からのボランティアスタッフで、旅館さんや利用者さんへの対応に追われる堀田さんには手が回らない書類の作成や、寄付者さんへの対応やお礼メールなどを担当しています。その隣には、ぽかプロの「参謀」とも言える、FoE原発チーム職員の満田さん・フクロウの会代表の阪上さん。今後のぽかプロの方向性や、企画について話しています。

このように、事務所は利用者・実施団体関係者・寄付者が交差する場所なのですが、その環境にいると、人から人への「想い」をつなぐのは難しいと感じます。私は寄付者の方々への対応を担当している事が多く、「微力な貢献ですが、子ども達を避難させてあげて」というメッセージをよくいただきます。プロジェクト実施関係者としても、できるだけ多くの渡利のご家族にぽかプロで一時避難・保養してもらえれば、と願っています。でも実際は、キャンセル料がほぼかからないためか直前になって取りやめる利用者さんも多く、それでキャンセル待ちのご家族の手配が間に合わないことも…そういう時は、寄付者や、実施関係者の想いは伝わっているのかな、と思う事もあります。

その一方、ぽかプロが利用希望者の「思い」に対応できていないと感じたり、東京にいる自分には現地の方々の「思い」が想像できず至らない所も多い、とも感じます。例えば、ぽかプロは現在の運営力などをかんがみ、福島市内の4地区を対象にしていますが、他にも線量の高い地区はあります。そういった他地区の方々から問い合わせをいただき利用をお断りする時は、とても歯がゆい思いです。また、宿泊案内の電話をすると、放射線量やお子さんの健康の不安について話してくださる利用者さんもいらっしゃいます。日常に否応なく放射能汚染が入り込むというのは、具体的には何が起こり、どれほど不安なことなのか。その不安がありながらもその場に留まるというのは、どれほど色々な事情や悩みを抱えてのことなのか。受話器越しにお話する度に、その思いを想像できていなかった自分に気づきます。

そのような難しさを感じつつ、今日もぽかプロ事務所では、堀田さんの明るい電話対応の声が響き、岡野さん・私が手伝い、満田さん・阪上さんが話し合っています。そして、ここには書けませんでしたが、福島現地で頑張っている実施団体(渡利の子ども達を助ける会、ふくしま子どもネットワーク)の方々や旅館さん・他関係者さん、そして言うまでもなくたくさんの寄付者・利用者のみなさんとのつながりあってこそ、このプロジェクトは成り立っています。それぞれの「おもい」をつなげられますように。そう願って、今日も仕事に勤しむ榊原でした。

★わたり土湯ぽかぽかプロジェクトの詳細はこちら↓
http://www.foejapan.org/energy/action/111212.html
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