環境先進国ドイツ・スタディツアーから帰国しました [2011年11月24日(Thu)]
スタッフの瀬口です。
11月9日〜17日、環境先進国ドイツ・スタディツアーを実施しました。 訪問した都市は、日本でも環境先進都市として知られるフライブルク、その近郊のワイン畑の広がる小さな町エンデインゲン、そして、首都ベルリンです。今年は、福島原発事故とその後のエネルギー問題への関心の高まりを背景に、緑の党や自然エネルギー供給会社を訪問先に加えました。 大学生から社会人、リタイアして地域で活動する方まで9人の参加者とともにたくさんの収穫を持ち帰りました。 <写真:フライブルクのBUND(FoEドイツ)南ライン上流支部にて> ●脱原発とエネルギーシフトの実現へ 今回のツアーでは、どこに行っても原発事故やエネルギーの話が出ました。特に、フライブルクは、もともと原発の建設反対運動から環境のまちづくりが始まり、環境団体や研究所が生まれた地域であることから、日本の原発事故への関心は高く、地元の日本人留学生らの企画でドイツ人と日本人の原発に関する意見交換会も開催されました。急な企画にも関わらず、多くの人が会場に集まり、その関心の高さを肌で感じました。 また、フライブルクでは、BUND(FoEドイツ)の原発反対運動を中心とする活動について話を聞き、サッカースタジアムの屋根をはじめとする太陽光発電のあふれるまちづくりを目の当たりにしました。 ベルリンでは、2000年の脱原発決定に大きな役割を果たした緑の党のエネルギー担当者から、これまでの活動と新たなエネルギービジョンnついて話を伺いました。そして、福島原発事故後、契約が大幅に増加したという自然エネルギー供給会社でそのビジネスの内容について詳細を伺いました。日本でもこのようなビジネスが成り立つような社会を1日も早く実現したいものです。 <写真:ベルリンの連邦議会議事堂内で> |
●草の根の交流
参加者は全員FoE Japanのサポーターとして、FoEドイツ(BUND)の連邦本部(ベルリン)、地域支部(フライブルク)、地域グループ(エンディンゲン)と各レベルを訪問し、歓待を受けました。特にエンデインゲンでは、会員として地域で活動している人たちとワイン畑の広がる丘をハイキングし、交流会を開催、そして、ホームステイしました。短い時間でしたが、ドイツ人の家庭に滞在し、様々な問題について話し合った経験は、参加者の胸に深く印象に残ったようです。 <写真:エンデインゲンのワイン畑ハイキング> 「志を同じくする仲間がドイツにもいる」、そんな実感が、これからの各自のフィールドでの活動で、、そして人生において、何かしら励みになるに違いありません。 クリスマスの支度が始まった町を眺め、おいしいワインやビールもいただき、お腹も心もいっぱいのドイツツアーでした。 ※ドイツツアーの開催案内はこちらhttp://www.foejapan.org/sustainable/germany/tour/index.html ※地元紙Badische ZeitungにFoEツアーの訪問が掲載されました。 http://www.badische-zeitung.de/endingen/fukushima-und-mehr--51930168.html
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