こんにちは、スタッフの深草です。
11月初め、インドの原発問題や反対運動の現状調査や、今後の連携して脱原発を目指していくためのネットワークづくりのため、インドの市民や学者の方にお会いしてきました。
日本政府はここ数年インドとの原子力協定締結を模索しており、今年12月にも協定にサインすると言われています。インドはNPT(核不拡散条約)やCTBT(包括的各実験禁止条約)に入らず核兵器を所有している国。
被爆国として核廃絶を国是とする日本は、これまでNPTに加盟していない国とは原子力協定を結んできませんでした。インドと協定を結ぶ事に関しては日本内外で強い懸念の声が上がっています。
インドには22の稼働中のプラントがありますが、建設中の物も含めて、力強い原発反対運動が行われています。インドは世界最大の民主主義国家と言われていますが、反対運動には政府からの強い圧力があり、国民的議論はほとんどないそうです。話を伺ったジャーナリストの方は、原発の記事を書いてもほとんど載せてもらえないと話していました。
インドの市民の方々は、ガンディーの思想などを大切に守り、非暴力不服従行動を続けているそうです。市民活動のリーダー達は、土地を村人から奪取し健康被害を生んでいる原発を’非人間的’であるとかたり、環境的に持続可能な社会にむけて運動をしているんだと話していました。
福島や、広島長崎の核の被害者ともよりそい、核無き世界にむけて活動しているという彼らに、大変励まされる思いでした。


