鹿児島報告(1)原発と再エネのホントの話 [2015年06月29日(Mon)]
スタッフの吉田です。
6月20−21日、鹿児島に出張しました。 初めての鹿児島でもあり、地元のみなさまにお世話になったので、少しでも様子をお伝えできればと、ご報告です。 【原発と再エネのホントの話】 20日(土)は、原子力市民委員会の主催のフォーラム 「『原子力発電と再生可能エネルギーのホントの話』 〜原発のコストと電力自由化後の日本と鹿児島の未来を考える〜」に参加。 http://www.ccnejapan.com/?p=5373 立命館大学の大島堅一さんからは、原発の本当のコストについて、わかりやすく講演。 現在言われる「原発はコストが安い」というのは、事故処理費用を国民(税金)や電力消費者(電気料金)で負担しているから。 また、原発を再稼働しないと電気料金値上げ?これは、原発という負債を抱えた電力会社は、経営破たん(債務超過)しないために、苦肉の策として値上げ・再稼働に動いています。原発ゼロを決断すれば、原発維持費がなくなる(料金原価に計上できなくなる)ため、一部を再稼働するよりは、電気料金は安くなるそうですが、その選択肢はまったく示されていません。(*1) (*1)西日本新聞:原発ゼロで電気料金安く? 再稼働との比較を試算 http://qbiz.jp/article/64808/1/ 私からは、再生可能エネルギーについて紹介。「再生可能エネルギーは不安定」「原発はベースロード電源として必要」「再エネを接続保留」というけれど、ドイツでもスペインでもカリフォルニアでも、すでに原発は廃炉・減少の方向にあり、自然エネルギーをメインとした電力供給にむけて、シフトが始まっている状況を紹介しました。 また、いよいよ2016年から一般家庭も電力会社を選べる時代へ。地域の自然エネルギーの電力会社を選ぼうという、「パワーシフト」(http://power-shift.org)を呼びかけました。 2016年はすぐそこなので、小さいグループの勉強会なども、今後広げていけたらと考えています。150620_CCNE鹿児島フォーラム_吉田.pdf ゲストの及川斉志さんは、鹿児島県日置市に3年前から移住し、現在は地元のガス会社勤務。再生可能エネルギーを中心としたPPS事業に向けて準備中ということで、具体的なお話をしていただきました。個人的にも、市民共同発電事業や、映画「シェーナウの想い」字幕翻訳者として貸出し(無料!)や講演も行っています。 会には70名以上が参加。アンケートで、 ・「シェーナウの想い」を見たい、上映会をしたい ・地元の取り組みを応援したい、 など今後の活動の広がりに向けたコメントもいただけたことは収穫でした。 (その2へつづく・・21日は、いちき串木野へ) |