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ぽかぽかプロジェクトに行ってきました! [2012年11月19日(Mon)]

スタッフの渡辺です。
11月10日から11日にかけて、ぽかぽかプロジェクトスタッフとして、土湯峠温泉の鷲倉温泉旅館にお邪魔してきました。
今回は、アロマテラピーの先生でフクロウの会のサポーターでもある佐々木康子さんと、福島や日本各地で対話の場をひらいているコミュニティ・ファシリテーターの廣水乃生さんをお迎えして、ぽかぽか企画と交流会を行いました。
佐々木さんは福島市出身、廣水さんは茨城県笠間市出身で、お二人とも福島で起きていることを自分事と感じておられると車中で語ってくれました。

やや疲れ気味(!?)の3人を最初に迎えてくれたのは、北国ならではの美しい紅葉たちでした。
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宿でやさしい女将さんの笑顔に迎えられて一息ついてから、早速ロビーでアロマテラピー教室の準備を開始する佐々木さん。甘く、爽やかでいい香りがロビーに立ち込めると、次々にチェックインする参加者の皆さんが、アロマテラピー教室へと引き込まれていきます。
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佐々木さんは、本格的な資料を用意してください、「どちらかというと大人向きかな?」と思っていたら、子どもたちの食いつきがとてもよかったのが嬉しい誤算でした。
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佐々木さんが「ルームスプレイを作れる」とおっしゃれば、子どもたちは「作りたい!」の大合唱。実際に作る場面では、佐々木さんの手さばきの行く先をじっと見つめ、いざ、液体を容器に入れたり、シャカシャカと容器を振る子どもたちは真剣そのもの。
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一方、お母さんやおばあちゃんは、それぞれの植物オイルの効能に熱心に耳を傾けていました。

夕食時、大広間を埋め尽くす20組、76名のご家族が勢ぞろいします。(下は朝食風景)
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夕食後、場所をロビーに移して、交流会を行い、7組のご家族が参加してくださいました。廣水さんのファシリテーションのもと、最初は自己紹介とぽかぷろに参加しての感想をお話し頂き、私からも主催団体の紹介やプロジェクトが全国からの寄付で賄われ、ほぼボランティアで成り立っていること、また「子ども・被災者支援法」についてもご紹介させていただきました。第2ラウンドでは、もう少し少人数で、今皆さんが気にされていることや、互いに情報交換を行いました。

小学校低学年のお子さんを持つお父さまは、毎週のように保養に出ているが、今年に入って保養プロジェクトが少なくなり、応募してもほとんど落ちてしまう、ガソリン代がかかりつらいが、行政に頼れないので、個人レベルでできることをするしかないと、語ってくれました。

また、甲状腺検査についても話題になりました。福島以外の地域で行うことで、福島での結果が原発事故によるものなのかを見極めるための調査についても、早く開始してほしいという声が多くあがりました。

また、妊婦さんからは、なるべく保養に行きたいがフルタイムで仕事をしているため、なかなか休みを取れないという切実な悩みをお話しいただき、保養休暇の必要性を痛感しました。

また翌日、ある福島市に住むお母さんが、除染が平成26年から始まるというのが遅すぎること、また除染中の地域に子どもたちが誤って近づくようなことがないよう、随時行政が地図などで示してほしい、道路工事も同様に(埃と共に放射性物質が舞う可能性があることから)してほしいと話してくれました。

こうしたことは、「原発事故子ども・被災者支援法」のもと(また基本方針の策定を待たずともできるところから)、早期に実施されるべきではないでしょうか。
現在、FoE Japanも参加して、市民団体が横のつながりを作り、政府が策定中の支援法の基本方針に提言を行おうとしています。こうした貴重な声もできるだけ提言に反映していけたらと思いました。
(支援法についてはこちらをご参照 http://shiminkaigi.jimdo.com/支援法とは/)

また、「風化」についても話題に上りました。福島でも放射能について気にしない人たちが増えているといいます。そういう中で放射能防護を続ける難しさや苦労が垣間見られ、ぽかぽかプロジェクトでも、こうした親御さんたちの横の連携・情報交換を進めたり、またプロジェクトを通じて得た経験や参加者の皆さんの声をまとめ、行政に働きかけを行ったり、さまざまな方面へと情報発信を続けることの必要性を痛感しました。
私たちにできることは限られるかもしれませんが、事故によりいわれなき被害がもたらされている現状と、それに立ち向かっている方々を孤立化させず、共に声を上げつづけることができればと思いました。

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お世話になりました。
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帰り道も綺麗な紅葉が見えました。
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